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2016年7月15日 (金)

ランチマネー・ルイスのbills

深夜の「内村てらす」は自分にピントが合っていて楽しみな番組だが、その出囃子が耳にとても残るので調べてみたら「ランチマネー・ルイス」の「bills」という曲だった。(ランチマネー・ルイスというのは日本語で言えば”昼飯代健太”くらいのところか)

黒人のラッパー風なので「世の中、札束(bills)だぜ!」みたいな歌詞かと思ったら「請求書(bills)がたんまりやってくるので働き続けなきゃなんない…」という侘しい内容だったので心惹かれた。

歌っている本人は恰幅がよくチャーミングな顔をしているので、そういう悲壮感は漂ってこないが、MVを見ていくと稼ぐためになんでもやる男の頑張りが垣間見えてどこか微笑ましくも哀しみを誘う。「実際、アメリカの低所得者層はこんな生活なのかもしれないな」と思うとやるせない感もあったが、曲調や映像が「泣くが嫌さで笑って候」という風情なので、深刻な同情というより「この人生、大変ダヨナ」といシンパシーに似た思いを抱いた。

そしてドタバタと生きていく悲哀という共通点でビートルズの「lady Madonna」を思い出して、いくら人の世が変わっても悩みは同じようなものなのだなという思いに至り、いくらか安心した。

2016年7月13日 (水)

徳太楼

こちらが和菓子を好むようになったのを家人が覚えてくれるようになり、あちこちでかけた際には土産として買ってきてくれるようになって大変ありがたく思う。こちらの徳太楼も、知人との会食に行きがてら土産に買ってきてくれたものだ。

夏らしく涼やかな「豆錦玉」は小豆と鶯豆が川底の石という見立て。鶯豆で苔むす石を表しているのがなんとも心憎い演出だ。この種のものにしては、寒天がぼろぼろと崩れることなく食べやすかったし、何より季節を勘案して甘さが抑えらえており、舌がだるくならないのがありがたい。冷やした麦茶と一緒に食べたが、身体に涼風がそよいで気持ちが良かった。
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徳太樓和菓子 / 浅草駅(つくばEXP)浅草駅(東武・都営・メトロ)田原町駅)  
昼総合点★★★☆☆ 3.5

2016年7月11日 (月)

ささま

昨年ぐらいから和菓子に惑溺し始めていて、図書館で本を借りてきて季節ごとに茶会で出される上生菓子の写真を愛でては嘆息していたが、その内「これは・・・」と思う菓子がいずれも「ささま」という店で作られていることに気づいた。店は駿河台下にあるというが、見当がつかない。偶々神保町シアターに行った時に思い出して、交差点近辺を歩いていたらひっそりとした和の店構えが見えてきて、はたしてそれが「ささま」だった。

季節は師走にさしかかっており、生菓子は「冬菊」と「薄氷」を買ったのだが、そのいずれもが精妙な美しさを湛えていていて「ふうむ・・・」とやはり嘆息が洩れた。

「薄氷」は個人的に思い出深い円山応挙の「氷図」に着想を得たであろうと推察されて、尚の事気持ちが昂った。味わいも甘みが軽やかで、丁寧に低温で淹れた緑茶の旨味と反響し合って大変おいしいものだった。
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↓こちらが応挙の氷図(ネットから引用)
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なかなか行く機会がないが、東京にあってこれだけの上生菓子を手に入れられる店はそうはないと思われるので、機会を見て足を運びたいと思う。

御菓子処 さゝま和菓子 / 神保町駅新御茶ノ水駅小川町駅)  
昼総合点★★★☆☆ 3.8

2016年7月 9日 (土)

風林堂

返す返すも残念なのは洗足池近くの「あかつき」が店を閉めてしまったことだ。そうなってみると急に和菓子が食べたいと思い立っていく店がないことに気づき、近隣を探したところこちらに行きついた。駅からは遠いが、坂上の洗足あたりのお得意様の贔屓もあってか、立地の割には立派でイキイキとした店構えで少しほっとする。

季節の生菓子を買ったところ、先客があって少し待たせたのをわびて、名物の鼓餅をおまけで入れてくれた。八十を過ぎてなお店先に立つ女将さんの人柄と商売人としての心意気も店を継続させている原動力なのかもしれない。

淡い色彩の生菓子はしっとりした餡の具合と仄かに舌に伸びていく品の良い甘さがとても良かった。後日買い求めたみたらし団子も、いい具合の甘じょっぱさとみっちりとした餅の粘りが調和していて後を引く味わいで嬉しくなった。今後とも季節ごとに足を運びたいと思う。
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風林堂和菓子 / 西小山駅洗足駅)  
昼総合点★★★☆☆ 3.6

2016年7月 7日 (木)

ちもと

暑い日に行ったら、店頭に何人か溜まっていたので何だろうかと訝しんだがどうやらかき氷が有名らしく、店内に入ると店員が大盛のそれをせかせかと運んでいるのに出くわした。胃に悪そうだなと思いつつ、こちらは目当ての和菓子を購入する。

季節の生菓子は石竹(なでしこの中国名らしい)など揃っていて、見た目はなかなかに良かったが、夏の日持ちを考慮してのことなのか、甘さが強すぎて閉口した。むしろ夏こそ舌の甘だるさを軽減してほしいものだがどうだろうか。姿は良いだけに惜しい気持ちが残った。
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ちもと和菓子 / 都立大学駅)  
昼総合点★★★☆☆ 3.3

2016年7月 5日 (火)

池上食堂

駅前食堂というものは今や絶滅危惧種であろう。何もあくせく数百円の定食を売らなくても、賃貸ビルにしてしまえば左団扇だから立地が良ければ経済合理性からいって、それが正しいというのも判る。

しかし、こちらはそういう世の風潮に反して、家族一丸となって昼夜営業して界隈の人々の胃袋を満たし続けている。世知辛く、また労働力が不足している現代にあっては、まことに稀有だし、なによりありがたい存在だ。

小鉢の惣菜には定番がずらりと並ぶ。きゅうりと春雨の酢の物、厚揚げ煮、マカロニサラダ、納豆、しらすおろしなどなどだが、いずれも丁寧な作りで飯にも酒にもよく合う。主菜の中での白眉はカツ煮で、程よく味のしみた玉ねぎとあげ衣、とろりとした玉子が相俟って大変おいしい。何よりビールにも酒にもご飯にも合うのが心強い。

店内は一見殺風景だが、個人の趣味の置物がずらりと並んでいて、仕事と家庭のけじめの無い店は好みに合わないので、これはこれで好ましい。卓上の調味料の容器がいつ行っても清潔に保たれているあたりに商売人としての矜持を感じさせてくれるし、手軽で安価で美味しい、理想的な駅前食堂だと思う。
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池上食堂定食・食堂 / 池上駅武蔵新田駅
夜総合点★★★☆☆ 3.7

2016年7月 3日 (日)

ピアースカフェ

旗の台の南口はおおよそひっそりとしていて、商店街とも言えぬ通りにぽつぽつと店がある。その緩やかな坂の途中にピアースカフェがある。今どきのカフェでもなく、かといって昭和レトロ喫茶というわけでもないが、木をふんだんに使った店内は清潔でバロックを中心に流れる音楽も穏やかであり、居心地がいい。

珈琲には造詣が深くないが、ここの珈琲は素人でも「元手がかかっているな」と思わせる深みがある。二回に一回は定番のブレンドでも目の前で豆を挽き、淹れ立てを提供してくれる。酸味も苦みも穏やかな均整の取れた美味しさでさすがに香りも良い。何より、濃度が充分であるのだろう、飲んだ後に身体が火照るのだ。カフェイン中毒というのを疑ってかかっていたが、なるほどこういう昂揚感に包まれるのであればそうなるかもしれないと思わされた。

ご主人も寡黙で静かに時を過ごすのには大変良い店だと思う。なお、新鮮なサラダがつくモーニングセットもお勧めしたい。
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ピアースカフェカフェ / 旗の台駅長原駅荏原町駅
昼総合点★★★☆☆ 3.6

2016年6月20日 (月)

流石名勝上高地3:松本の店あれこれ

【デリー】
松本観光の目玉の一つ、蔵が連なる中町通りで流石の風格を誇っているカレーの店デリー。東の端にあるちきりや工藝店とともにこの通りを象徴する存在だと思うが、数度に渡る松本訪問で初めて店へ足を運んだ。

松本と言えば山、山と言えばカレーというイメージがあるので、「風格ある土蔵でカレー」というのに、なにやらしっくりくる感じがある。出されるカレーがデリーという名に反して欧風のなめらかなルーであるのもなぜだか安心感を覚えるし、スパイスが効きすぎず、甘さの勝ったところも店の雰囲気にあっている。有名店でも安価で食べさせてくれる心意気も流石である。

変哲がなさそうで、これを続けているというのはなかなか大変なことだと思われるが、客は引きも切らず来ていたので、蔵が保つ限り盛業は間違いなさそうに思われる。

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【蔵シック館喫茶店】
中町通りの中核施設として「蔵シック館」があり、その土蔵部分が喫茶店になっている。中に入ると鈍く光る松本民芸家具のテーブルとイス、そして蔵の梁が店全体に落ち着きを与えており、一息入れて和むには申し分ない雰囲気。ちょっといいなと思ったのは、各テーブルに山野草の盆栽が置かれていること。我々のテーブルにはスミレが可憐な姿を見せてくれたが、山の街の風情と自然を愛してやまぬ松本の人の心持に触れた思いがした。
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【オールドロック】
店のファザードを色とりどりの花が飾り、重いドアを開けて入るとそこには紛うことなきパブが広がる。深緑の皮が鈍く光るベンチソファーも、鏡面仕上げのビール看板も違和感なく空間に溶け込んでいてここはロンドンと言われても疑う余地はなく、これほどの完コピにはそうそうお目にはかかれまい。この空間でゆったりとギネスを呷りながら過ごす時間は松本ならではダナとの思いが募る。ここで松本山雅の試合でも観戦したら、より一層その気持ちは強まるだろう。今度はそんな熱気あふれる時にも訪れてみたい。
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【宝来屋餅店】
なわて通りを東に抜けていった川沿いにひっそりと店を構えていて、いかにも和菓子屋らしいところがいい。かなり高齢のご主人が奥から出てきてくれ、手早く注文の品を包んでくれた。餅はみっしりとしている食べ応えがあるタイプで、虫養いにもってこいといった感じ。てっぽう巻は餡を豆餅で巻いたものだが、餡がしっかりしているのでかぶりついても反対側から飛び出さない。トレハロースを入れているのか、翌日に食べても餅がかたいということはなかったので多少多めに買っても問題はなさそうだ。
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【まるも喫茶室】
まるももまた民藝の街、松本を代表する店だと思う。女鳥羽川沿いのあの建物を見るとつくづく松本に来ているのだナと思わされる。泊まったことはあったのに喫茶には立ち寄ったことがなかったので、せっかくのことだから入ってみる。かなり暑い日だったので涼を求めて地元の人も観光客も入り混じって、席はほぼ満席だった。

障子越しの柔らかな光や使い込まれたテーブルが安堵感を与えてくれて「やれやれ…」と一息つこうとしたが、どうしたことか店内に流れるクラシックがどうにも大仰な選曲ばかりで落ち着かない。加えて宿の宿泊予約の電話が相当な頻度でかかってくるので気になってしまった。音にあまり敏感でなければ良い店だと思う。
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【谷椿】
宿の車で松本駅まで送ってもらったのは昼過ぎ。そこですぐ帰らずに松本にとどまったのは、ここ谷椿で肉を喰らってから帰京しようと考えたからだ。元々は数年前に松本を旅行した際に候補に挙がっていたが、他に目的がないと行かない立地なのでなかなか足を運ぶ機会に恵まれなかった。今回はたらふく喰ってあずさで帰るだけという万全の態勢での訪問とした。

開店の17時過ぎにはカウンターはかなり埋まっていて、我々のすぐ後に来た客で一杯になる。これは期待が高まる。饒舌と噂のご主人に勧められるままカシラ、それにハラミと今日のおすすめのハチノスを頼む。
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ジンギスカン鍋でそれらを焼いてはタレにつけて食べるのだが、名物のカシラは期待通りの肉肉しさでごく甘いタレによく合って美味しい。この日はハチノスの鮮度が良かったのか、サクサクというちょっと異次元の歯触りと高貴な香りが口いっぱいに広がってなんとも旨い。塩コショウを振りかけたり、七味を振りかけたりして変化をつけるとまた味に異相が現れて飽くことがない。

肉を頬張り、ビールを呷り、浅漬けで口を洗ってはまた肉にぶつかっていく。その繰り返しをしている内に得も言われぬ高揚感に包まれた。常連の方にも邪険にされず、どこか瓢げたご主人との会話も楽しめて、やっぱり松本はイイナとの思いを強くして店を後にした。

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デリーカレーライス / 松本駅北松本駅西松本駅)  
昼総合点★★★☆☆ 3.5

中町・蔵シック館喫茶店 / 松本駅北松本駅西松本駅)  
昼総合点★★★☆☆ 3.3

オールドロックパブ / 松本駅北松本駅西松本駅)  
昼総合点★★★☆☆ 3.7

宝来屋餅店和菓子 / 松本駅)  
昼総合点★★★☆☆ 3.2

珈琲 まるも喫茶店 / 松本駅)  
昼総合点★★★☆☆ 3.2

谷椿焼肉 / 松本駅西松本駅北松本駅
夜総合点★★★☆☆ 3.8

2016年6月 5日 (日)

流石名勝上高地2:上高地の景色

中の湯からの送迎バスに乗り20分ほどで大正池に着く。8時半前だったのでまだ人は少なかったのが幸いして、静かに景色を楽しみながら散策を楽しむことが出来た。

大正池から河童橋への道中が最も上高地らしい雰囲気で、少し歩いてはへぇーだとかうわぁーだとか感嘆の声が出てしまう。
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一番良かったのはこの河原。5分ほど誰も来ず静寂に佇んでまさに洗心の境地を味わう。
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河童橋下の水。写真機の能力の低さが恨めしいほど、実際は清澄至極で得も言われぬ水色をしていた。
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河童橋からさらに奥へ進むとクマササなど低木が続く山道になり、途中猿やイワナ、尺取虫などさまざまな生き物を見かける。早朝にはクマの目撃情報もあったというほど生き物の気配が濃い。
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これを抜けると丁度盛りを迎えていたニリンソウの群生に出会う。こぼれる日差しに隠れてひっそり咲いていて、その秘密の花園感がいい。
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明神橋からの景色は良かったが、明神池は今一つ感興を覚えなかった。
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全体に景色は美しいが、著名な観光地でありだけにその魅力は開発されつくしているように思われ、自分だけの景色や場所を持つのはなかなか難しそうに感じた。また、あまりにも有名なのでどの景色にも既視感を覚えてしまうのも新鮮味を欠く要因かも知れない。書割りっぱくみえてしまったのはこれの仕業か。
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あれこれ言いつつ、やはり屈指の名勝を堪能できたのは良い経験となった。

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2016年6月 1日 (水)

流石名勝上高地1:中の湯温泉旅館

一度上高地に行ってみたいとの家人の提案があり、新緑の景色は良さそうだなと出かけることになった。予備知識が無かったので調べてみたら、5月中旬だというのに朝の気温は2~8℃と真冬並みの寒さだということで、当初狙っていた現地のホテルに宿泊して人の少ない早朝の散歩という案は断念し、少し離れたところにある山奥の温泉「中の湯旅館」に宿をとることにした。

GW後であり、また夏山シーズン前だったからか「直前割」と称して部屋を宿のお任せにする代わりに格安で泊まれるプランがあったのでそれにしたが、やはり繁忙期ではなく部屋に余裕があったようで、穂高棟の2階奥の角部屋と好条件の部屋となってありがたかった。窓からは奥穂高岳の姿も遠望されて、山の宿の雰囲気を味わえた。
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温泉はほのかに硫黄のかおる上品な湯で、体への負荷も少なくゆったりと浸かることが出来るので、登山や上高地散策の疲れを癒すにはもってこいの泉質だと思う。

食事は食堂で供されるスタイルだったが、宿の方がきびきびと立ち働いてくれて暖かいものは暖かく、酒の追加もすぐに通って不満は無かった。山の宿らしく牡丹鍋が出たり、近くで取れたこごみやこしあぶらなどが食膳を賑わす。殊ににこごみは採れたてだけに歯触りがこころよく、苦みも滑らかで大変おいしいかった。このほか蕗味噌や朴葉味噌、南蛮味噌といった様々な風味の味噌で酒と飯が進む。漬物類も名産地だけあっていずれも抜かりなく、全体に満足のいくものだった。

こちらの良いところは松本からの送迎があるところで、行きも帰りもお願いした。帰りなどは我々のみで恐縮してしまったが、くねった山道も慣れたもので滑らかな運転をしてくれるのでついウトウトしている内に松本に着いた。豪勢な外車を駆って上高地に来ている向きも多かったが、練達の運転手にうたた寝している内に山から街へ運んでもらえるというのは、すれ違うどんな車よりも贅沢なことだなと思われた。

秘湯の会に加盟しているものの建物は新しく、その一方で全体に昔気質の風が残っていて、気持ちの良い滞在が出来た。


(↑写真はネットより引用)

2016年5月 7日 (土)

「窓ぎわのトットちゃん」ゆかりの地を巡る(自由が丘周辺)

【トモエ学園跡】

先日始まった「トットてれび」は初回が抜群に面白かったものの、やや尻つぼみ感がある。後半の盛り返しに期待したい。そのドラマ冒頭にも出てくる通っていた「トモエ学園」は今の大丸ピーコックがある場所だったとのこと。「窓ぎわのトットちゃん」の巻末では昔を懐かしみ車で訪れた黒柳さんが警備員に「そこ、駐車禁止だよ!」と怒鳴られて涙ぐんだそうだが、子供の頃に馴染んだ場所が他人のものになってしまっている淋しさは私にも判る。子供の頃通った幼稚園はすでに閉園になってしまっているし、大人になるまで住んでいた団地の建物も取り壊されて、今は戸建てが立ち並ぶ分譲地となり面影はない。

 

【九品仏】
ピーコックストアを南に下ると九品仏川緑道があり、今は暗渠だが当時は小川が流れていてそれに沿ってさかのぼっていくと水源となる池が九品仏の北側にあったそうだ。昔の地図をネットから引用する。
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文中ではちょっとした課外授業や夏のきもだめし、農業体験などよく九品仏が出てくる。去年の秋に訪れたが、紅葉の美しい寺である。
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【泉岳寺までの遠足】
忠臣蔵で名高い泉岳寺まで歩いたとの記載があったので、ルート検索してみた。道的には目黒通りをずっと上っていく単純な道筋だが、8km超とかなりの距離がある。前後の話から低学年時分の話のようだから、昔の子供は健脚だったのだなと偲ばれる。

 

【田園調布の教会】
初恋の相手と思われる泰明ちゃんの葬儀が執り行われたのは、テニスコートの近くの教会と書かれている。その昔、田園コロシアムというテニス競技場が東横線沿いにあったそうで、その跡地にはマンションが建っており、その線路の向こう側に教会がある。彼がその後の苛烈な戦火を見ずに済んだのは良かったのか悪かったのか。


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年齢を考えると現役で居続けるには厳しい年齢にさしかかっているのも事実であるし、それを踏まえての紅白の司会やドラマ「トットてれび」の制作、「トットひとり」の出版であるように思える。特に「トットひとり」は全体に寂寥感が覆っていて終盤になるにつれ、胸の詰まる思いがした。

昔、小沢昭一に「私、百歳まで生きる!」と無邪気に話したら、「みんなあの世に行っちゃってるから淋しいだけだよ。」と言われて粛然となったと語っていたが、今この齢になって改めてその言葉を噛み締めているかもしれない。身勝手かもしれないが、甲高い声にハリのあるうちに勇退してもらえればと思うし、そこは過たない彼女であると信じたい。

2016年4月16日 (土)

「窓ぎわのトットちゃん」ゆかりの地を巡る(洗足池周辺)

黒柳徹子が気になりだしたのはここ2-3年くらいだと思う。「徹子の部屋」にタモリが出た時に、マツコ・デラックスと彼女を自宅に招いて手料理を馳走した話を聞いて、何故だか身近に感じた。また小沢昭一のことを調べていくうちに、毎年両人がコスプレして番組に出ていたことを知り、老境に達しても尚稚気愛すべき人柄はどのようにして形成されたかが気になって、かのベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」を読んでみた。すると出てくる場所がほとんど大井町線沿線で、その場所を追いかけていくうちに色々と面白いことを知ったのでまとめておこうと思う。

【北千束の実家付近】
大井町線で一番乗降客が少ない北千束。その近くに住まいがあったそうで、ネットで調べてみるとどうやら駅の北側の区画にあたる場所のようだ。

物語の冒頭、退学させられてしまった「赤松小学校」は駅に隣接していて、新しくトモエ学園に通うようになるとこの北千束駅から大井町線に乗っていったのだろう。”いつもは左に曲がっていたのに右に曲がったので、飼い犬のロッキーがびっくりしていた”との記述があることから、駅南の線路沿いの道を赤松小学校に下っていって突き当りを右に曲がって改札に至ったのだと思われる。となれば毎日退学した小学校の子たちとすれ違わざるを得ず、結構な心理的な負担が圧し掛かっていたことが偲ばれる。

 

【洗足池と長原駅】
赤松小学校から南に下ると洗足池に出る。本では夏の縁日の情景が描かれているが、今でも風致地区として美しい景色を保ち、新聞のインタビューで黒柳さんは「私にとっての東京はここ」という程、思い出深い場所のようだ。

近著の「トットひとり」では洗足池から中原街道の坂を上ったところにある長原駅も出てきて、そこで手相を占ってもらったら「婚期はすごく遅い」と言われたそうだ。駅前は戦後いわゆる闇市のようになっていたそうで、この路地を入った辺りにかすかにその雰囲気が残っている。

 

長原は池井戸潤の「シャイロックの子供たち」の舞台にもなっている。そのことはこちらの記事にまとめてあるので、宜しければ。

【N響の荏原練習場】
赤松小学校を南東方向に下る一本道を行くと環七に突き当たる。その道の向こう側あたりに父親が所属していたN響(当時は新響)の練習場があったらしい。ネット上の情報によれば今はその練習場の躯体をベースとした建物が建っていて、病院となっているそうだ。今は環七の陸橋で視野が遮られているが、昭和初期は車もほとんど通らず通りの幅も数メートルだったとのことだから、坂上からその姿が臨めたのかもしれない。

 

【香蘭女学校】
黒柳さんは中学高校と香蘭女学校に通ったそうだが、、それはN響練習場から5-600Mほど中原街道沿いに行ったところにある。

 

こうしてみると自由が丘にあったトモエ学園を除けば、ほとんどが自宅から1キロ以内で完結していることが判る。ちなみに黒柳家にパンを配達していた「ロンシェール」は今は目黒線の洗足駅前に店があるが、当時は中原街道と大井町線の交差するあたりにあった東洗足駅前にあったそうで、父が練習帰りにパンを買ってきたという話も納得がいく。

2016年4月 9日 (土)

石田三成のCMの元ネタ

石田三成のCMには笑わせてもらった。


第一弾の伊東のハトヤの「4126体操」風なところや

 

第2弾の「ティモテ」風なところが自分の懐古趣味をくすぐった。

 

全体的には戦国鍋TVや
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スエヒロ氏の歴史パロディ
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などをモチーフに制作されたように見えるが、「地方CM」「チープ感」という意味ではロバートのネタに影響を受けたとも思われる。このゴッドタンの時に涙を流して笑った。


ちなみに最初の不動産屋のは「タイヤマルゼン」のメロディそのまま。

このテイストはもともとの持ちネタから派生したもののようで、こちらも腹が痛くなった。

ロバートはゴールデンの「はねトビ」以来遠ざかっていたが、youtubeで改めてネタに触れて、秋山の持つ才覚の凄さに感服している。最近はトゥトゥトゥのリズムが離れず困っている。

2016年3月19日 (土)

演歌百撰のこと

たまたまBS11で夜にやってる競馬まとめ番組を見てそのままにしていたら、凄い雰囲気を醸し出す「演歌百撰」に出くわした。素人が自費でレコードを出すいわゆるP盤歌手が大挙して出ていてなかなかの見物なのだが、中でも「コシヒカリBAND」のインパクトが凄かったので備忘までに写真を挙げておく。ネットに情報が皆無なところがこのご時世ではなかなかないことで、非常に興趣をそそられる。
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2016年3月12日 (土)

市川紗椰への期待

女性誌モデルが男性層を開拓する時、グラビアに出ることが手っ取り早いからかつてそういう路線を踏んだ人は沢山いたが、昨今では大人数のアイドルグループが跋扈していてなかなか入り込む隙間がないらしい。そこで編み出されたのがオタクアピールで、山本美月などはその代表例かと思う。そんなことでこっちの陣地に入れるものかなと思っていたが、最近は特に多くて市川紗椰もそうした一派かと思っていた。
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しかし、彼女の場合はコロンビア大学(世界トップ10に入る名門で、入試のゆるいアメリカの大学にも関わらず倍率は20倍!あるという)にシカゴ大学まで受かり、それでもモデルの仕事がしたくて早稲田の政経に入って見事卒業というから、オタクたる土壌は充分に持っていたのだろう。

ただまあ、あまりの頭脳明晰が故に、オタク知識をビジネスとして覚えて網羅した可能性もある。なにしろ14歳から日本で過ごすようになったのに、現在は完璧な日本語を話しているその力量からすれば、それぐらい訳もないかなとも思える。
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とまれ、名が知れてから小西康陽プロデュースで曲を出したり(いかにも小西さんが好みそうなタイプだ)、ネット放送局で3時間ニュースアンカーをしてみたり、細かなところで修練を積んでいるなと思っていたら、フジテレビの夜のニュース「ユアタイム」の
メインキャスターになるという。


相方となる予定だったショーンK氏のこともありスタートから劣勢を背負い込むことになるが、最早ある程度失敗しても特に問題にはならないだろうから、三振かホームランかというくらい思い切ってやって欲しいなと思っている。

個人的には彼女を含め
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小郷知子
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の三名が「日本三大ワセジョ」だと思っているので活躍を期待したい。

しかしこれがワセジョとは、隔世の感もある。
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まあ、この写真くらいだとそうかもなと思えるが。
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ダークサイドに落ちてしまった彼女
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の例は習わず、永世名誉職のこの方
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に近付いていただければ幸甚。タモさんも陰ながら応援していると思う。(以上写真はすべてネットから引用)

2016年2月18日 (木)

玄海茫洋筑肥行9:旅の終わりに

なんのかんので唐津には4回目になる。初めは九州周遊の途上で寄り、次は「つく田」へ、三度目は呼子に泊まって隆太窯へも行き、今回はしっかり腰を据えて滞在した。程よく街があり景色も良く、人柄もさっぱりとしていて居心地のいい街だ。まだ、ツガニを食べていないのでそれは次回のお楽しみに。

博多の寿司は少し過熱しすぎのように感じた。行きたかった「近松」は今や半年以上前に予約することが必須とのことだし、「吉富寿司」の混雑ぶりにも驚かされた。しばらくすれば色々なものが淘汰されてすっきりするだろうから、その頃合を見計らってみたい。

以下備忘までに。虹の松原での日の出。
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松浦橋から眺める唐津城は「日本のモン・サン・ミッシェル」に見えなくもない。
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線路脇に咲く菜花と霧雨の降る松原
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帰りがけ博多駅の魚屋でたかばあらのアラを買い、自宅であっさりした出汁に千切りの白菜と豆腐だけ入れて「鯛豆腐」風に仕上げてみたが、やっぱりこれも旨かった。
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自分が育つ源泉となった地に久々に足を踏み入れ、改めて良さを実感した次第。

2016年2月17日 (水)

玄海茫洋筑肥行8:鮨香坂

風光明媚な唐津を離れるのは後ろ髪引かれる思いだったが、筑肥を離れる前にもう一度寿司を食べられるのだから…と自らを奮い立たせて、列車に乗り一路東へ向かう。

日曜の昼、博多駅近くでやっている寿司屋となるとかなり限定されてきて、足を運んだ「香坂」のカウンターは満席。大きなスーツケースを抱えた人や関西弁を話す人など、客は凡そ来福した人達で地の人の気配は感じられなかった。

電話で予約した際に「昼のお決まりになります」と言われて少し身構えたが、いわゆる上にぎりが供されて安堵する。しゃりがかなり丸く団子状になっていてちんまりとした握りが続いたが、前日唐津で良い魚を食べ過ぎたせいか、魚の味がややぼやけているように感じられぐっと来るものが少ない。強いて言えばよこわの風味は良かったように思う。日曜日でもあるし、お値打ちの昼でもあるのでまあこれぐらいの所なのだろう。

あまり過度の期待をせず、にぎり一人前をさっと食べに行くつもりでのれんをくぐるのが良いと思う。

鮨 香坂寿司 / 東比恵駅博多駅)  
昼総合点★★★☆☆ 3.3

2016年2月16日 (火)

玄海茫洋筑肥行7:きあげ・寿し幸

【きあげ】
九州に来たのに豚骨ラーメンを食べずに帰るわけにはいかないと思い、唐津駅まで歩いて構内にあるこちらに伺った。電車が頻繁に発着する時間でもないのに席は7割方埋まっていたので、地元の人の間では根強い人気があるようだ。

いわゆる普通のラーメンを頼んだが、スープは濃醇で後を引き、青葱の香気でさっぱりと口の中が蘇ったところに串刺しになったチャーシューを放り込むと、またスープをまとった細い麺が欲しくなるという案配で忙しなく平らげる。期待通りの一杯が食べられてとても満足した。
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【寿し幸】
ホテルでありきたりの朝食を食べるのも味気ないと思い調べたところ、歩いてすぐのところの寿司屋でバッテラを出していることが判ったので、昼過ぎに電話をして夕方取りに行きたいと話すと快く引き受けてくれた。
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住宅街に意外と大きな店を構えていて、中に入ると右手に数人がかけられるカウンター、奥にはかなり大きな座敷があって、そこは近隣の方が家族連れでゆったりと訪れるのだろうと思われる。まだ店を開ける前だったが、電話に出てくれた快活なご主人がにこやかに応対してくれて、すでに折詰にしておいてくれたものをさっと渡してくれた。

翌朝、ホテルで折を開けてみると鯖の上には柑橘がスライスされたものが乗っていて、地の特産を使って保存に配慮してくれた心遣いに嬉しくなる。少し時間が長かったので柑橘の風味が寿司に移っていたが、はきはきとした元気なご主人の姿と柑橘の爽やかなその甘みが輝く太陽を思わせ、朝から元気を得た気持ちになった。ホテルに長逗留する方なら朝食の目先を変えるのに好都合だと思われるのでお勧めしたい。
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ラーメンきあげラーメン / 唐津駅)  
夜総合点★★★☆☆ 3.5

寿し幸寿司 / 和多田駅)  
昼総合点★★★☆☆ 3.4

2016年2月15日 (月)

玄海茫洋筑肥行6:一天張

唐津二日目の夜は海の幸と地酒を味わうことに主眼を置いて懊悩した。天山・花菱・一天張のいずれかにと絞り込んだ末、比較的若い気質が感じられる店名の一天張に今宵の運命を委ねて足を運ぶ。活きのいい板前の声がかかるだろうと引き戸を潜ると、さにあず、しっとりと落ち着いた和服の女将さんと温和な調理の方がにこやかに迎えてくれた。
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入ってすぐのカウンターはおよそ10席ほどだが、ゆったりとした造りになっていて狭さは感じない。奥には座敷があるようで賑やかそうな声が遠くに聞こえた。入口左の冷蔵庫には日本酒がずらりと並んでいて、飲みたかった「万齢」も様々な種類が揃っていたので、まずは口開けに濁りの入った生酒を頼む。唐津焼の片口で供されるそれは含むと淡くはじけた後、軽やかな酸味と甘みの余韻が長く続くという佳酒だった。

品書から選んだ刺身盛り合わせ(2,000円)で舌を巻いたのは「たかば」と呼ばれるマハタで、深みのある味わいと仄かな脂っ気がこりりと小気味よい歯応えの身からじわりと舌に広がって、いかにも旨い。最初その白磁のような乳白色と鮮やかな紅の血合を見て「玄界灘の鯛は旨いナ」などと思ってしまったが、なるほどこれは人をひきつけてやまない魔味をたたえている。相盛された鰤の奥ゆかしい脂の乗りといい、蛸の滋味豊かなることといい、玄海灘の底力を見せつけられた思いがした。

このたかばはあら炊きでも食べたが、弾む身と奥行きある旨味、それにくわえてゼラチン質の官能感も相まって、それはそれは美味しいものだった。あまりに骨を舐り尽くしてお隣の品の良いご婦人に「まあ、上手に食べんさること!」と驚かれたのは、今となっては良い旅の記憶となっている。その方のお勧めの茶碗蒸しも出汁が上手い具合に利いていて、気持ちをほっとさせる逸品だった。
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いい具合に酔いカウンター隅に目を移すと、女将さんが活けるという花が一夜の宴に興を添え、器の街である唐津の気配を濃厚に伝えてくれる。「いやー良い夜になったな・・・」との思いが自然とこみ上げた。今宵の一点張りは見事的中と相成ったのである。

魚が好きで日本酒が好きで地元の人の素顔が知りたい、という向きならば大変気に入る佳店だと思う。

一天張和食(その他) / 唐津駅)  
夜総合点★★★☆☆ 3.9

2016年2月14日 (日)

玄海茫洋筑肥行5:味処さかもと・茶房アンデルセン

【さかもと】
ホテルで配布されている近隣飲食店マップに乗っていたので、橋を渡って昼食をとりにこちらを伺う。地元では知られた店のようで、座敷に数人で入っていくサラリーマンや老母連れの娘など、この辺りで住み暮らしている人々がお腹を満たしに集まってきていた。

店内にいけすがあり、入ってすぐにカウンターもある寿司屋スタイルながら、昼の名物はちゃんぽんとのことで、素直にそれにしたがってちゃんぽんを頼む。野菜がこんもりとのったそれは香ばしい油の風味をまとっていて、あっさりめのスープとよく合いとても美味しい。なにより野菜が不足しがちな旅の者にとっては、たっぷり野菜が補給できるのがありがたい。値段も安く、ご主人も溌剌としていて気持ちよく、初めての店ながら繁盛している理由が判った気がした。

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【アンデルセン】
古くからの街だから古い喫茶店がどこかにあるだろうと探して見つけたのがこちら。やや薄暗いビルの三階に辿り着くと、ほの明るい灯りがともっていてほっとする。長いカウンターが窓まで続いていて、バックバーには無心に遊ぶ子供たちを描いた刺繍や、旧かなづかいで珈琲の種類を説明する古いパネルが飾られている。またカウンターには赤い琺瑯のポットが置いてあり、全体にしっとりと昭和が漂っているところが好ましい。
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ご高齢の女性がお一人で切り盛りしているようで、珈琲を頼むとお手製のクッキーがお茶請けに出された。それだけでまるでご婦人の自宅に招かれたような親密さがあって、この辺りが古い純喫茶の神髄だと思われた。カウンターの向こう端には常連の女性が居て土地の言葉で店主と話していたが、節度ある声の加減だったので耳に心地よく、一層旅情を高めてくれた。

夜には若い親戚が出てバーラウンジになるようだが、今度来るときは夜でもいいかもしれない。気持ちを緩めたり、あるいは鎮めたりするには良い店だと思う。


味処さかもと割烹・小料理 / 和多田駅東唐津駅唐津駅)  
昼総合点★★★☆☆ 3.5

アンデルセン茶房喫茶店 / 唐津駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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