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2018年6月 2日 (土)

東急東京メトロパスで銘菓・銘酒・名建築堪能(下)

ラピュタ阿佐ヶ谷で名画1本鑑賞後、取って返して丸ノ内線・南北線・有楽町線と乗り継ぎ再び護国寺へ。自分の人生で2護国寺/日があるとは思ってもみなかったが、群林堂対策のためやむに已まれぬルート選択となり珍事象が出来した。(ちなみにこの時群林堂の豆大福は売り切れていた)

再来したのは東京カテドラルへ行きたかったため。大塚警察署を曲がってすぐの細道を通っていくと、いい具合に時代を感じる坂道があって荷風にでもなった気がする。

 

するとじきにカテドラルの威容が見えてくる。このルートを通ると大聖堂の裏手を通るので、正面に到着するまで期待がどんどん高まっていい。
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やがて全容を現したが、見ただけでは教会とは思えず、なぜだか特撮ヒーローものの基地を思い浮かべてしまった。
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第一、屋根の上につきものの十字架がないではないかと思ったら、上空からこの建物を見ると十字架になっているというから念の入ったことだ。
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↑確かに・・・

中に入ると丁度パイプオルガンの演奏が伽藍堂の空間で行われていて、数人の観光客が席に座って聞き入っていたのでそれに倣う。ホールは音響をよく考えたものになっているのか、オルガンの音が頭の真上から降ってくるように感じられ、それがあたかも天にまします主上の尊さが音色に垂迹しているかのような効果をあげていて、無神論者の自分でも思わず厳粛な気持ちとならざるを得なかった。
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↑写真はネットから引用(内部は原則写真撮影禁止)

設計した丹下健三は死の数年前に洗礼を受け、今はこの大聖堂地下の納骨堂に眠っているという。さほどに気に入った建物であることが素直に首肯できる傑作だった。

ここからもと来た道を戻り、大塚警察署から東側に伸びる上り坂を行くと、筑波大付属中高とお茶の水女子大学が現れる。パルムドールを二回獲り、川島雄三を支えてその才を花開かせた今村昌平は大塚に生まれ、この筑波の付属(当時は東京師範学校附属中高)に通ったということだから、案外近場に優秀な学校があったのだなと上り坂をゼイゼイ言って登りながら思った。

お茶の水は元は女子師範学校だったはずで、筑波大学になる前の東京教育大学もここにあっただろうし、神田川の崖を下れば早稲田大学もあり、この辺りが文京と謳うのはそういう地縁もあるのだろうと実感することになった。

学校の間の細道(付属横坂というそうな)を通り抜けると茗荷谷に出る。ここまで来たのはこだわりの和菓子を作るという一幸庵へ寄るためだ。店構えはごく普通ながら、上生菓子を6-7種取り揃えていて、どれにするか懊悩したが、紅藍の花と蚕起食桑をお願いする。

店としては当日中に食して欲しいとの一筆が書かれていたが、こちらの胃の都合で翌朝食す。紅藍とは紅花のことのようで、黄色と赤が綯交ぜになった花弁を略再現していて感心する。
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ただ、薯蕷感が強すぎてもはやねっとりしてしまっていたので、口溶けがあまりよろしくなく少し残念だった。

桑の方はぱっと見銀杏の青葉にてんとう虫が止まっている情景かと思われた。確かに同時期皇室で養蚕の行事を執り行ったとの記事を見かけたので、季節を感じさせるものなのだろうが、凡俗な庶民にはピンと来るものではなかった。
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羽二重か求肥だと思われる皮の部分のしっとりもっちり具合は1日たっても失われておらず、ふわっと軽い餡とも相まって独特の美味しさがある。このムースのような空気感が和菓子では珍しいから支持されているのかもしれない。

茗荷谷駅まで戻り、ようやく最終目的地である四谷の鈴傳に向かう。南阿佐ヶ谷では西の端の丸の内線に乗ったわけだが、茗荷谷は東の端に近い場所でもあるので、一日の来し方を思うに感慨深い。ずっと乗って四谷まで回り込むのも良いが、早々に酒にありつきたかったので後楽園で乗り換えて南北線で四谷へ。
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店に入るとまだ早い時間で空いていてカウンターの一隅に席を確保。刺身の盛り合わせとゴーヤチャンプルに七田の夏酒で今日の無事を祝して一人乾杯。
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↑焦って撮ってピンボケ・・・

数年前来た時には店員はベテランぞろいだったように思うが、今日はアラフォーと思われる恰幅が良くて陽気な女性が取り仕切っていて少し雰囲気が変わっていた。この方の好みなのか、つまみも少しこってり気味なものにシフトしていて、日本酒呑みとしては少し寂しいところもあったが、相変わらずきっちり浸かったお新香は美味しくて、しかも生酒とやると酸味が弾ける独特の旨さがあり、東京の西北を右往左往した疲れも吹き飛んだ。

高い水準の酒が正一合でお安くいただける有難みはここ数年で重みを増しており、今後も末永く繁盛してくださることを祈念して店を後にした。
永青文庫や鳩山会館、青淵文庫等々豊島・文京界隈はまだまだ気になる場所が多い。機を見て再度訪れて高踏を気取ってみたい。

2018年6月 1日 (金)

東急東京メトロパスで銘菓・名画・名建築堪能(上)

この1年ほどフリー切符の魔力に囚われてしまって、どこかに行く際には何か使える切符はないかと考えるようになっている。今回あまり縁のない文京・豊島区界隈に出かけるにあたり「東急東京メトロパス」の活用を思い立ち、うまく利用できたので記録しておくことにする。

まずは副都心線直通の特急で池袋まで行く。ここは何度来ても判りにくい駅構内だが、今回もエチカなどを延々歩いてようやく地上に出て、目的の自由学園明日館へ向かう。

丁度薔薇の咲く頃で、到着早々麗しい姿に心弾む。
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ライトの弟子である遠藤新の「加地邸」に行ったことがあるが、あちらと同じく直線がぴしりと決まった感じと質朴な雰囲気がうまく混交していて、それが学び舎としての威厳と温かみを併存させるのに効果をあげていて好ましい。
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ホールでは椅子に腰かけて休憩することが出来、係の方が「あちらの本もご覧になれます」とのことで、明日館の掲載された本が並んでいたのでゆったりと読み耽る。快晴の午前中だったので光の加減が丁度よく読書が苦にならない。さすがライト先生と感嘆する。
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続いて午後には売り切れてしまう豆大福を手に入れるべく二駅隣の護国寺へ。
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↑立派な講談社の本社を臨むとここが文京区と称されるのも首肯できる。

その対面にある群林堂は行列必至とのことだったが、昼時前のエアポケットだったのか、先客1名で並ばずあっというまに手に入る。これは持ち帰って家で食べたが、出来立ての大福を直接紙袋で包むので、紙が水を吸ってふにゅふにゅになり、ついでに餅も隣のものと連結してしまって難儀した。
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特徴としては塩えんどうのかたさが挙がるだろうが、これと餅の柔らかさと餡の滑らかさがややちぐはぐで、今一つ渾然一体感がない。これなら品川の誇る中延倉田屋の豆大福でも十分太刀打ち出来る。きっと購入してその場で食べるくらいでないと真骨頂は味わえないのかもしれない。次は是非そのように。

引き続き有楽町線に乗り込み飯田橋へ。ここの乗り換えがひどく遠く、何のかんので地下道を500Mは歩き、さらに地上に出て5分ほど、目指すは福臨門で焼味を担当していたコックが開いた「錦福」。

新しいビルの殺風景な店内の奥には、焼味がぶら下がっていて、小ぶりな鳥は鳩のようにも見える。これは期待できるな・・・と蜜汁叉焼飯を注文。待つこと数分、皿盛で現れたそれは品よく盛られていて高級店譲りの雰囲気があった。
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個人的にはもっとざっかけない雰囲気がいいなぁと思いながら箸をつけると、叉焼の肉質も良く、甘すぎるくらいの蜜汁感があり、しかも米からは長粒米特有の香りが漂ってなかなかの仕上がり。箸しかなかったので後半は食べずらさと格闘しながらだったが(スプーンで食べられると良い)、香港の雰囲気をわずかに感じられてなかなかのものだった。ただ、これにスープとミニサラダで税込1200円は香港贔屓の自分にも高く感じられたから、なかなか一般には浸透しにくいかなとも思われた。

食後九段下まで歩き、半蔵門線の永田町経由で丸ノ内線に乗り換えて南阿佐ヶ谷へ。ラピュタ阿佐ヶ谷で岡本喜八の「大菩薩峠」へ見るためだ。

欅の新緑が美しい中杉通りを通って
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「うさぎや」へ行ってどら焼きを買ってから鑑賞。原作は名前は聞いているものの、まったく読んだことはなかったが、殺人狂である主人公の底深い薄気味悪さを仲代達矢が巧みに演じていて一気に引き込まれた。また殺陣には思い入れがなかったが、雪中の三船敏郎の乱切りといい、茶屋での仲代達矢の乱切りといい、いわく言い難い迫力があって、岡本喜八の底力を見る思いがした。


2018年5月20日 (日)

カリモクKチェアの座面交換

自宅ではカリモクのKチェアに座っていることが多いのだが、先日座った途端に座面の底が抜けてしまってびっくりした。
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座面の裏をのぞき込むとカバーが破れ、スプリングのワイヤが破断していた。
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かれこれ8年も使っているので寿命が来たようだった。調べてみると座面だけの販売をしているとのことだったので、新宿の店に在庫を確認したところ「店頭に在庫はない。工場に在庫があれば1週間後の納品となる。」とのこと。GWも挟まって壊れて10日経過したところでようやく自宅に座面到着。

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ソファを分解して座面を取り外そうとしたところ、ひじ掛けとの隙間に入り込んでいた大量の埃に遭遇。これを取り払うことが出来ただけでも、壊れて良かったと思われた。
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組み立て自身は難しいこともなく、20分ほどで交換完了。以前のものに比べて素材が薄く、照り具合もマットに変わったようだが、遠目に見ればさほどの違和感もない。
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取り外した座面は重くないものを乗せる分には問題なさそうだったので、機会を見て下にボックスを置いてオットマンとして再生させたいと思っている。
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↑使い込まれた丸椅子をサイドテーブル代わりに使用中。高さが丁度よく、取り回しも良くって重宝している。

2018年4月25日 (水)

中目黒・恵比寿界隈で美術に触れる

この春は中目黒・恵比寿界隈で美術に触れることが多かったので記録しておく。

山口晃の「すゞしろ日記3」発売を記念して、NADiffギャラリーで原画展が催されていたので足を運んだ。
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山口さんが在廊している可能性もあるかと思って、過去にサインしていただいた画集持参ででかけたが、らせん階段を下った地下牢のようなところだったのでやはりご本人はおらず・・・それでも誰もいなかったので、じっくり原画とストーリーを追いかけることができた。

そこから映画によく出る「喫茶銀座」で一服し、
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てくてく歩いて郷さくら美術館へ。初めて行ったが、この時期は桜花賞展として新進の画家たちによる桜の画が会場中を埋め尽くしているのでなかなかの壮観。

なかでも田口由花「明の花」と當川伸一の「三春のさくら」の二作品は桜の清楚さと妖艶さの二相を感じさせるもので印象に残った。

白眉は藤井聡子の「桜図」(但しこちらは桜花賞への出品作ではなかった)ヤマザクラの繊細な描写と水辺を思わせる単純な背景の合間に桜を詠った和歌の短冊が織り込まれていて、その達筆なことにも驚いたけれども、ひとりで光琳と宗達を任じてしまうその発想が冴えていて、しかもそれを破綻させない画力もあって感嘆させられる。今様琳派と問われた際に第一に挙げたいような作品だった。
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(↑画像はネットから引用)


その後、偶々応募した観覧券プレゼントに当選したので、気になった田口由花が作品解説をする日に再訪。幸い間に合って席に滑り込む。
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(↑画像はネットから引用)

案外本格的な解説で、作品の制作過程をパワポを駆使して見せてくれて、出来上がるまでの試行錯誤がわかって理解が深まった。一方、完成手前の画を見たのだが、そこには桜の袂に申し訳程度に描かれたちょんちょん草がなく、その方が全体がすっきりしていてよく見えてしまった。あれは何で書き足してしまったのか聞けばよかったが、面前で聞くのも気が引けてそのままで帰ってきてしまった。惜しいことをした。

どうも彼女は風景画より花鳥画の方が得意なようだから、そういう画を展示する際には覗いてみたい。

桜つながりで山種美術館で数年ぶりとなる美術館でお花見!桜さくらSAKURA展にも足を運ぶ。
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大好きな橋本明治の「朝陽桜」は相変わらず眩い輝きを放っていたが、他には石田武の「月宵」「春宵」が良かった。前出の田口と同じ夜の大桜と月の景色なのだが、こちらは木の袂はスッキリとしているので月と桜の朧な風情に焦点が合い、飽きずに眺めていられた。
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↑画像はネットから引用

他には西郷孤月の枝垂桜が目に留まる。若くして失意のうちに亡くなったというドラマティックさも加味されているかもしれないが、枝振りに不自然さがなく朦朧ぶりも程よくて、抱一筆と言われても違和感を覚えない佳品。これは月と柳も揃っての連作のようなので、残りの二つも合わせ彼の作品はもう少し見てみたいと思う。

東急沿線に住みながらも行き慣れない場所だったが、郷さくら美術館と山種美術館は歩いて歩けない距離でもないので、今後は機会を見てはしごを楽しんでみたい。
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↑うまくタイミングが合って目黒川の夜桜も楽しめたのは思わぬ収穫。

2018年4月15日 (日)

コルディアルの閉店を悼む

荏原町のコルディアルには概ね月1で伺っていたが、三月某日入り口のガラス戸に閉店の知らせが張り出されていて驚いた。幸い閉めるのは1週間先とのことだったので、改めて出かけて美麗で濃醇な甘みを持つケーキたちを記憶に刻もうと欲張って購入してきた。
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売れ筋の二本柱だったルドームとモンブランは我が家でも不動の中軸だった。
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ショートケーキのふわりとした生クリームは何度食べても夢見心地にしてくれた。玉子の気配が濃厚なカスタードクリームが病みつきになるシューアラクレームは皮にちりばめられたナッツの香ばしさが程よく利いていくらでも食べられる逸品。これがもう食べられなくなるのか・・・と思うととても切ない気持ちになって、最後の最後はフォークを持つ手がなかなか進まなかった。

昨今の諸材料の高騰にも関わらず、良心的な価格を維持してくださったお陰で、素晴らしい菓子の数々を心おきなく食べ、甘やかな時間を存分に過ごせたのは感謝に堪えない。改めて御礼を申し上げたい。素敵な菓子を丹精込めて作ってくださり本当にありがとうございました。以下、撮りためていたケーキの数々を、様々な思い出とともにここに刻んでおくことにする。

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2018年4月 8日 (日)

ボンシュマン

自分の誕生日が年度末に近いので、その打ち上げもかねて祐天寺にある「ボンシュマン」に初めて赴く。駅から離れた住宅街の賃貸マンションの1階が店になっていて、その立地から昨今飲食店が頭を悩ませるアベノミクスの悪弊=店賃高騰の影響は少なく、きっとリーズナブルだろうと思っていたが、果たしてその通りで嬉しくなった。

こじんまりした店内は幸いにも隣の席が空いていたので圧迫感はあまり感じずに済み一安心。ネット予約でシェフのおまかせコースをお願いしていたところ「メニューを変更したいとのお申し出を承っているようですが・・・」とマダムから言われ、その覚えはないのですがと答えると、問題なく当初予定通りのおまかせコースにしてもらえて安堵した。

アミューズはめひかりのベニエに白インゲン豆のマッシュが添えられた一品。
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今まで見たことがないような大きさのめひかりで期待が高まるが、これは流石に大きすぎたようで、どうしても骨が気になってしまいちょっと残念。あの身の霧散ぶりを味わうにはもう少し小さい魚体でなければならないようだ。大丈夫かな・・・と少し不安がもたげたところで、鰹のマリネと春野菜のサラダ仕立て。
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わずかに添えられた蕗の薹がどうにも香ばしく、それでいてきちんと苦みのアクセントを利かせていたり、根ごと供された分葱が抜群の歯応えと想定外の甘みを湛えていたりと、いつもはぬた和えなどで常食する食材の異なる一面が覗けて嬉しい驚き。また、鰹もむっちりねっとりとした官能的な身質で、凡百のものでは避けがたい舌にひっかかる雑味が皆無という清冽無比さに思わず唸る。

温前菜は食べられたらいいなぁと思っていたホワイトアスパラガスのマルテーズソース。
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マルテーズソースというのは、オランデーズソースとは違ってオレンジの果汁で仕上げたものとのことで、なるほど春の陽光を思わせる橙色が際立って美しく、また穏やかな酸味がどこかほのぼのとした春の陽気を連想させるものでとても良かった。

魚のメインはアカムツのポワレ。
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春の野を思わせる見事な濃緑が保たれたソースは青臭さが皆無でさらりとしているのに味の凝縮感が突き抜けていてちょっと吃驚。

吃驚といえばアカムツもそうで、精妙な焼き加減によって口に入れるとこの魚の真味が充満した肉汁が奔出してきて、思わず「なんだこれ・・・」と呟いてしまう始末。普通の店はその身の脂ばかりに焦点を当ててしまうが、ここのものは身と皮の間でその脂と肉汁を乳化させてしまっていて、その意味ではソースの二重奏を味わっている心持にもなった。

肉のメインはうずらの温製ガランティーヌ。
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これまた絶妙に火を通されて薄桃色を保った断面が美しく、フォークをぬぷぬぷと沈んでいく感覚を久々に味わう。うずらの肉は昔香港で食べた酔鴿を真似るべく取り寄せて湯煎したことがあったが、小さいだけにあっという間に火が入ってしまってカチコチになってしまった苦い思い出があって、卓越した技術で仕上げるとこうも違うのか・・・と嘆息しきり。心憎いことにうずらの小味を殺さないように、詰めた肉に施したスパイスも抑えめにしてあって、お互いがお互いを補完しあうように出来ていて舌を巻く。

デザートは春らしくイチゴのパフェで、登場とともにオルゴールでハッピーバースデーの曲を流すという粋な計らい。この歳で誕生日を祝うというのは気恥ずかしかったが、控えめな演出が妙に心に沁みた。
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お茶菓子に小さなイチゴのマカロンが出されてコースは無事大団円。美味しいフレンチをしばらく食べていなかったので、実に一皿一皿が新鮮で発見があり、フランス料理の沃野に眩惑され続けたひと時となった。お陰でもっとフランス料理を知りたいという気持ちが芽生えたので、さっそくシェフの共著を図書館で借りてきてしまう有り様。
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ともあれ、バスで来られるという気軽さもあるし、季節感を大事にする気風も共感できるし、今後ともお世話になりたい店を知ることが出来て率直に嬉しい気持ちになった。歳をとるのも悪くはないものだナ。
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2018年4月 1日 (日)

ベランダで菜の花を育てる

不惑を超えてから寒い最中に花を咲かす草木に心を寄せるようになった。厳しく耐え忍ぶのが精一杯のこちらを尻目に、命の精華を惜しみなく咲かす力強さに憧れとも尊敬とも言えぬ有難みを覚える。

年が明ければ水仙が咲き、しばらくすれば梅がほころび、直にこぶしや木蓮が膨らみ始めると桜も間もなくといったところになる。そうなると足元にははこべら・仏の座・菫・たんぽぽ・花大根がいつの間にか顔をのぞかせている。

ここまでくればもう春だが、その兆しを感じさせてくれる菜の花にも一方ならぬ思いがあって、今年はベランダで育ててみることにした。11月下旬に種をまき、その後今年の寒さもあってか遅々として成長しなかったが、節分を超えたあたりから背丈がぐんと伸びだして3月に入ってついに開花。その鮮やかな黄色が心に沁みてじんわりと暖かな気持ちになる。
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その後何段にも花を咲かせ、更には脇から数本花芽も伸びて4月に至るまでずっとベランダを彩ってくれている。結露越しの花の姿も季節の風趣があってなかなか良かった。
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花の部分だけワイパーで拭ってやると雪見障子のようにもなって、眺めながらやった剣菱のぬる燗は実に結構なものだった。
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育てるのに手間もかからず気持ちを華やがせてくれるから、来年も是非育てて楽しみたい。

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2018年3月27日 (火)

東急ワンデーオープンチケットで桜巡礼3:池上線沿線

慣れ親しんだ池上線に戻り
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五反田のTSUTAYAに寄って会員更新手続を済ませ、近くの目黒川に行ってみたところここの河畔は八重桜となっているようで、わずかに蕾が赤味を帯びているのが確認できただけに。
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それでも積水ハウスの地面師騒動を引き起こした問題の閉鎖旅館物件も見物できたので良しとする。
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五反田から再び池上線に乗り、御嶽山でこのところ贔屓にしている呂万寿に寄って春らしいとりどりの菓子を土産に買い、
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そろそろ日が傾いてくるころに池上駅へ到着。
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まだ木製ベンチは毀されておらず、夕日を浴びた姿は郷愁をそそる。
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↑駅そのものが似合うんだよなぁ、夕日が。建て替えでこうした景色が見られなくなるのはいかにも口惜しい・・・

駅から南下すること5分、その名も桜館と称する温泉銭湯で足の疲労をとることに。
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ここは桜の季節には日によって屋外の展望風呂が開放されて花見風呂が楽しめるのだが、生憎この日は該当せず。それでも漆黒の黒湯とジェットバブルで巡礼の疲れも癒えて、少し早い夕食を駅前の池上食堂で摂る。
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↑こざっぱりとした潔い店構えが好ましい。


からからの喉にビールが沁みてどうにも旨い。滑らかなマヨネーズが身上のマカロニサラダも程よい甘辛さのかつ煮もアテに申し分なく、桜にあてつけられ続けて少し硬直していた身体がじんわりとほぐれる。
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店を出ればもう日没で、綺麗な茜空が道の向こうに広がっていた。
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もうひと踏ん張り行ってみるか、と自分を励まして洗足池に寄ってみる。
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どうやら桜の開花が早すぎて提灯が間に合わなかったのか、仄暗い中での夜桜見物となったが、この方が桜の持つ妖艶さが引き立って見蕩れてしまった。
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ちなみに前日弁当を用意して花見を楽しんだ時の様子はこちら。
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桜の袂にはへびいちごやシャガの花が咲いていて、彩りを添えていた。
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1日で浴びるように桜を愛でたが、概して昭和前期に開発された目黒線や池上線の街は名所の数は多く、いずれも駅から近いので手軽さが魅力だが、一方で樹勢の衰えが目立つ場所もあり、名所としての今後に懸念を抱かせるところもあった。

一方、昭和後期に開発された田園都市線沿線はここ数年がピークと目され、名所の数は少ないものの爛漫のむせるような花の生気を楽しむことが出来た。

東急のワンデイオープンパス、他にもテーマを探してあちこち巡る旅を企図してみたい。(ちなみに今回の旅の運賃総計は約2,500円)

以下桜以外の花々も。
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↑線路脇に咲く隙間花の逞しさを見習いたい
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↑一日で17㎞も歩いたので最後はヘロヘロ。写真もピンボケするというもの。
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2018年3月26日 (月)

東急ワンデーオープンチケットで桜巡礼2:田園都市線沿線

田園都市線とは相性が良くなく、この日も長津田へ向かう急行は3分遅れでの運行。長津田でこどもの国線に乗り換えるのに3分しかない乗り継ぎだったので嫌な予感がしていたが、果たして駆け付けたホームから無情にも列車がこどもの国に出ていく姿を見送ることに。

呆然として待つこと20分、やってきた二両編成の電車に揺られてこどもの国駅へ。
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内陸だけあってか駅からこどもの国につながる小径の桜はまだ3分咲きといったところ。
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あれれ、ちょっと時期的に早かったかなと思ったが、入園してみると中央広場右手の枝垂れ桜がほぼ満開で杞憂に終わり一安心。
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まずは当初のお目当てである椿園を目指す。
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↑椿の森というのが正式名称のよう。


有数のコレクターが栽培していたものを、椿をブランドロゴにしている資生堂が譲り受けてここに寄贈したことから始まる椿園は、おおよそ7,000本もの木があるとのことで期待に胸膨らませたものの…
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今年は3月が暖かかったからかほとんどの木は見頃を終えていて、ぼとりとたもとに落ちた哀れな花が多数と寂しい状況。それでも少しだけ残っていたものは、美しく夢見心地にさせてくれた。
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↑傾斜地に植えられているので結構な道を登る
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きっと春の息吹が感ぜられる早春に行くべき場所だったのだろう。

気を取り直し、枝垂れ桜を眺めながらの昼食を楽しむ。
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彩り豊かな自作のサンドイッチに麦とホップで出来たおとなの国の飲み物を呷る。
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見上げれば春らしい空が広がっていて、気持ちが清々する。
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デザートは自由が丘の「大文字」で買ってきた桜餅と黄味しぐれ。やっぱりここのものは餡子が美味しく、桜葉の薫りが花見気分を盛り立ててくれる。
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食後、枝垂れの下を歩いて帰る。
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向かい側のソメイヨシノの並木はやはり3分咲きで、東京や横浜の満開宣言から数日遅れて見頃を迎える様子。近所の花見を逃してしまった際にはここを思い出したい。
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田園都市線沿線では鷺沼からたまプラーザに続く道の桜並木も美しいとのことで途中下車。
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駅のロータリーを曲がるとすぐに桜並木が見えてきて、
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さらに行くと桜のトンネルが現れ、その美しさに思わず唸る。
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この辺りはまだ開発されて40-50年くらいだろうから桜の樹勢があり、枝ぶりも申し分なく誠に見事なものだった。

この後溝の口で降りて目当ての買い物をしようとしたところ取り扱っておらず無駄足に。
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めげずに大井町線で旗の台に戻り、池上線に乗り換えて大崎広小路へ。

2018年3月25日 (日)

東急ワンデーオープンチケットで桜巡礼1:目黒線・大井町線沿線

そもそもは椿の名所を探して検索していたところ、こどもの国に広大な椿園が広がっていることを知った。かなり遠いので、もしかしたら東急の一日乗車券を使った方が安上がりなのではと思ったら、果たしてその通りだった。そこで貧乏症が発症して「それならいっそ同じ時期に咲く沿線の桜の名所を隈なく巡ってみたらどうだろうか」と閃くに至り、桜巡礼の小旅行に出ることにした。

朝一番で向かったのは目黒線不動前駅。
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ここでは名所を二つ巡るべく、まずは線路沿いに目黒川の方へ足を向ける。目黒川の桜といえば中目黒界隈を思い浮かべるが、なかなかどうして駅徒歩3分のこちらから臨む桜の景色も見事なもので、名所らしく朝から写真を撮りに来た人々がたむろしている位だった。
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↑ここから撮影するカメラマン多し

しばらく川沿いを進み、山手通りへ戻るとここも名所のかむろ坂の入口に。
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坂道の左右を桜が覆ってなんとも豪奢な花道となっていた。
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続いて二駅下って西小山駅。
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ここは駅からすぐのところに立会川の暗渠があって、そこが桜並木になっておよそ1km旗の台まで続いている。
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見事なものだが、慣れ親しんだ道なので滞在2分でさらに二駅下った大岡山へ。
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ここも徒歩1分で到着する東工大キャンパス内では老木が多くて切り落とされた枝も散見されたが、それをものともせずに爛漫と咲き誇っていた。
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学府の時計塔と桜というのはよくお似合いで、折しも入学式だったから尚の事心浮き立つ雰囲気があっていい。ただ、噂には聞いていたが本当に保護者同伴だらけで少し寒気も感じてしまった…桜には罪はないけれど。

と、ここでトラブル。家人がデジカメに挿入していたSDカードをPCに差し込んだままにしてたため、カメラのメモリーが一杯になってしまう。やむなく自宅へ一旦戻り、気を取り直してさらに二駅下った多摩川駅へ。

ここも見所は二か所。まずは東南方面にある河岸段丘を登り、
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↑結構な坂を上って見下ろす

徒歩およそ10分、その名も桜坂へ。
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あの名曲の舞台とあって、通りを見渡せる架道橋には幼児を中心に人だかりができていた。
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ここの桜は背がかなり高く、密集した花の持つ迫力と見事さは薄いものの、青空とのコントラストが楽しめるのが特徴かと思われた。
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取って返して駅まで戻り、駅西側の河岸段丘にある多摩川台公園へ。
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こちらは老木が多くかなり無残に幹を切られた様が少し痛々しいし、枝ぶりも芳しくなく花を楽しむのには若木の生育を待たねばならない感じだった。
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しかし、鉄橋を走る列車との風景が取れるので、鉄道歳時記をカメラに収めたい向きには人気があるようだった。
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↑それっぽい写真

続いて九品仏に向かう際には青カエルに塗装された特別車両に乗車。
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子供でもないのに少しはしゃいだ気持ちになる自分が居てやや気恥ずかしい。

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九品仏は参道入り口や堂宇脇など境内全域に万遍なく咲いていて、見かける度にぽつりぽつりと心に火が点る感じがあり、徐々に心が和やかになるのを覚える。
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ただ野生のオウムの群れが生息するようになって、鷲をかたどった凧が木からぶら下げられていたり、桜花を食い散らかしていたり少し寂しい風景も見かけた。
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↑無残に啄まれ地に落ちた花弁たち。合掌。

ここから九品仏川緑道を自由が丘まで歩く。自由が丘駅まではほとんど桜は植えられておらず、あっても植樹2-3年と思しき若木のみで迫力はない。
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駅に着くとそれなりの木が揃うのだが、ここも老いてしまって樹勢が弱い。
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本当は隣の緑が丘駅まで続く暗渠沿いの並木を楽しみたかったが、先があるのでここで断念。自由が丘デパートに寄ってこの街らしからぬ雰囲気を味わい、
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1階にある和菓子の大文字で季節の和菓子を購入して、いよいよこどもの国へと向かう。

2018年3月15日 (木)

リッツパーティーと春の祝膳

家人の同僚を家に招待することになった。ワインを聞し召す方とのことで、不慣れな洋食で御馳走をいろいろと考案したのだが、ふと「そういえばまだ人生でリッツパーティーしてなかったナ」と思いついて、前菜にはリッツでカナッペを色々作ってみた。

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紫蘇ローストビーフ山葵、レーズンバター、蟹タルタルソース、桃缶生ハム、ゴルゴンゾーラハニー、マルゲリータと6種だったが、案外手間はかからないのに見栄えはよく、手軽なフィンガーフードでなかなか好評だった。

一方、家人の誕生日にはちらし寿司を所望され、先年訪れた際に食べそびれた岡山のばらちらし風に作ってみようと思い立ち、穴子・芝海老・さよりを大井町ではその名を知られた魚屋「魚春」で仕入れ、小鯛の笹漬けも用意。これに酢蓮根、新筍、菜の花、さやいんげんも飾り立てて立派なばらちらしが完成。
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↑蕨・筍・弾け鱈子の炊き合わせ、更に魚春ご主人お勧めのまかじき塩焼にふき味噌を添えて

家人も喜び一入で、重責を果たした当方としてはほっと胸をなでおろした。春らしい肴で呑む酒はいい心持になりやすく、少し嗜みすぎてしまうのが玉に瑕だが、それでもふわりとした心浮き立つ時間が持てたのはなかなか良かった。

2018年3月 3日 (土)

みうらじゅんフェス!を見に行く

川崎市民ミュージアムはシアターの企画がなかなかなのでチェックをしているが、この度みうらじゅんの膨大な収集物を展示する「みうらじゅんフェス!」を開催するとのことで、出かけてみることにした。

まずは腹ごしらえと新丸子で行きたかったタイ料理のプリックタイを調べたら、昼はやっていなかったので、次点のマドラスミールスへ行くと店前には行列が。なんでもインド人たちの帰省で1か月店を閉めていた直後だったから、こうなるのもやむなしと観念して、20分ほど待って入店。

家人はベジタリアンミールス、こちらはノンべジを注文。ミールススタイルは経験値が少ないが、汁物の味わいに変化が少なくやや拍子抜け。以前食べたケララの風Ⅱの方が一皿ごとの味の変化があって、それを混ぜ合わせた時の化学反応ぶりも楽しめたと思う。あちらはそのコントラストを、こちらはそのグラデーションを楽しむようになっているのかもしれない。
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(写真はネットから引用)

店を出て多摩川の堤防沿いを腹ごなしに散策する。空が開けているし、足元には春を感じて一斉に伸び始めた山野草があちこちで見られてほのぼのとした気持ちに。
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↑ゴジラに破壊された丸子橋
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しばらく行くとアスファルトに足跡があり
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よもやあの北京原人が「ウパー」と叫んでみうらじゅんフェスへ向かっているのかと思わされたが、道が整備された時の誰かのいたずらのようだった。
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さらに進むと目当ての河津桜が見えてきた。このところの春の陽気で一気に開花が進んだようで9分咲きになっていて行きかう誰もが足を止めていた。
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すっかり心も弾んでここからすぐの市民ミュージアムへ。入場券を買うのに並ぶくらいの人出でなかなかの人気。
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↑伝説の通信空手資料一式!
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↑アウトドア般若心経
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↑ゆるキャラの始祖、トリッピー
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↑最新マイブーム「冷マ」
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↑笑ってしまってピント合わず・・・

一人っ子気質の爆発力が世の中にピタリと嵌った稀有な存在であることを再確認させられる展示だった。一方、1998年のみうらじゅん大物産展に足を運んだ身としては、展示が通り一遍な感じで少し物足りず。というより、みうらじゅんの一番脂の乗った時期は20世紀末で、今世紀になってからはその余禄で食べているような感じなんだと思わされた。

ともあれ、これだけくだらないことを全力でやり続けるのはさぞ骨折りだろう。展示物全体にその辛苦が滲んでいるように感じたのは、こちらも20年歳をとったせいもある。還暦を迎えた今後は力を抜いて、転がる石であり続けてほしいところだ。

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↑「ん?」と思わされたところ・・・
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↑「穿かせたろう」か!と気づいたときにアハ体験

2018年2月20日 (火)

牡蠣料理三昧

家人の後輩の実家が岡山で、そこから水揚げしたての生牡蠣を大量に送ってくれたので、その意気に応えねばとあれこれ手を替え品を替え牡蠣三昧の日々を楽しんだ。

まずは定番の牡蠣フライにクラムチャウダー。
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久々に身質の良い牡蠣で作ったのですこぶる美味しいフライだった。クラムチャウダーも出汁が利いてNYのグランドセントラルのものもかくあらんという出来。

お次は和食仕立て。生牡蠣はレモンとポン酢で10個ほど食べたが、磯臭さが皆無だと濃厚な旨味だけが口に残るからどんどんいけて気付けば10個平らげていた。

酒蒸しは季節の菜の花と実山椒を添えて。
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牡蠣豆腐はあっさりと。
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牡蠣田楽は味噌に黄身を少し混ぜて焼いている時に身からタレがこぼれないように。焦げた味噌の風味とよく合う。
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酒肴として前からやりたかった牡蠣のオイスターソース煮もこっくりとした甘辛味が利いて、ビールにも日本酒にも良かった。
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昼にはチャンポンにも入れて消費促進。出汁に汐の風味を添えて美味しい。
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目先を変えて韓国風にもチャレンジ。牡蠣のパジョンはふわふわした衣とぷりっとした身のコントラストがいい。
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わかめと牡蠣の吸い物は水準の出来だったが、
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白眉は生牡蠣で作った牡蠣キムチ。牡蠣の旨味とにゅるんとした口当たりに、甘酸っぱ辛くニンニクの利いたヤンニョムが殊の外よく合い、これはご飯が進んで困ってしまった。
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以下備忘にヤンニョムの材料を記載する。韓国唐辛子を使うのが肝で、これは近所のスーパーで購入。なお、これを白菜の古漬けに和えて食べたら、まさに白菜キムチで汎用性が高く、余った刺身などに流用するなど様々に楽しんでみたい。

・韓国唐辛子:大匙1.5、醤油:大匙1、酢:大匙1、砂糖:小匙2、ニョクマム:小匙1、鶏ガラスープの素:小匙1、ごま油:小匙1、胡麻:大匙1、おろし生姜:小匙半分、おろし大蒜:2片

日持ちするように寒風に晒して干し牡蠣も作ってみた。
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炙ってつまみに食べても良し、豆腐と煮込んでも粤菜風に仕上げても良いだろうと見込んでいるので、しばらくしたら試してみたい。

2018年2月17日 (土)

西嶺町で梅見散策

二月も中頃になると梅があちこちで咲く。今年は目をつけていた西嶺町へ行って梅見を楽しんだ。

最寄りの久が原駅で降りると池上線名物木製ロングベンチが目に飛び込んできた。
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他にその存在が確認されている旗の台・池上両駅では駅舎の建て替えによって跡形もなく消え去ってしまうだろうから、いずれここがロングベンチの孤塁になるのかもしれない。武蔵小杉で新社会人になり、まだあったこういうベンチに一人佇んで会社に行くのを逡巡していたころをふと思い出した。

出口を西に進むと環八が出てきてそれを渡って少し下ると一気に昭和以前の土着の雰囲気が濃厚になる。鬱蒼とした木々に囲まれた地主と思われる家が茅葺だったり、広大な庭の一角が畑となっていて野菜を栽培していたりと、元から住み暮らす人々が昔からの生活を堅持していて、それが一種独特の鄙の雰囲気を醸し出している。

そんな中に高く生い茂った梅の林の小道があって、そこに足を踏み入れるとここが屈指の高級住宅街近隣とは思えず、一種の迷宮感があっていい。しかもそこはかとなく高貴な梅香が漂って、いかにも閑雅な気持ちにさせられる。
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梅林はおおよそ50mほどであっという間に見終えてしまうが、トリップ感もあって少し酩酊したような気持に。

そこから少し行ったところに西嶺高砂公園があり、そこの近くの坂道にも登録有形文化財に指定されている明治初期からの茅葺住宅が現役で使われていて、生垣の隙間からちらっと見させていただいた。日が傾いて少し薄暗くなりつつあったからかもしれないが、今この瞬間が果たして平成の世なのか・・・と疑いたくなるような一瞬だった。
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そこからまた環八に戻って、池上線沿いを御嶽山に向かって進む。池上線の架線塔はこの辺りでは見上げる高さで、どうも高圧線の鉄塔の役割も果たしているようだ。向こうまでずらりと続く様は迫力があってなかなかの景色だった。
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御嶽山での目当ては池上線1日無料デーで知った和菓子屋の「呂万寿」で、店構えはひっそりとしているのに毎回先客が居て、古くからの住宅街になじんで近隣に贔屓が多い様子。

この日は春らしく草餅に道明寺、
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菜の花のきんとんに春の萌黄を思わせる羊羹と浮島の上生菓子。
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草餅は薫り高く、道明寺は滑らかな餡と桜花の塩気が秀逸。きんとんも色どりといい口どけといい申し分ない。古くからの住宅街の近くには茶を嗜む世代が残っているからか、いい和菓子屋があるというのが持論だが、ここもそういう一軒だと思う。

そこからテクテクと雪谷大塚まで歩いて、品の良い大衆酒場のとよだに寄り、おでんともつ焼きで一杯。
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ここは土地柄から客筋が良くて、コの字のカウンター席でも狎れてあれこれと煩い常連もおらず誠に気持ちがいい。また、カウンター向こうできびきびと働くお姐さん方もべたつきすぎず素っ気なさすぎず良い距離を保ってくれるのがありがたい。おまけにおでんももつ焼きも美味しいのにいずれもほとんど一品100円台で極めて良心的。大井町の信州酒場浅野屋を失って、コの字難民になっていた自分にはまたとない店で重宝している。

近場だけれど旅に出た感があって、なかなか良かった。

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2018年1月14日 (日)

忘年温泉熱海伊東4:南粤美食で打ち上げ

透徹な冬の夕日に見送られて湘南を東へひた上り、夜の帳が下りる頃久々の中華街へ到着。中空には灯篭の龍が踊っていて、新年快楽の雰囲気が漂い始めていた。
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目当ての「南粤美食」は持ち帰りの焼鵝を試したり、名物の塩蒸し焼き鶏でビールを軽く飲んだりしたことはあったが、きちんと料理を味わうのは初めてのこと。開店早々だったから、日本語が得意ではないシェフだけしかいなくて少し心配になったが、注文は問題なく通って一安心。

大名物、塩蒸し焼き鶏はぎちっとした身質の噛み締め具合が楽しく、一方皮から溢れる滋味と塩気も利いているからビールのあてには最高の一品。
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海老ワンタンは海老の弾力がしっかり感じられる餡の詰まった広東スタイルのもので、スープも乾物と思われる香りが立ち昇り、あっさりしながら後引く味わいでとてもいい。
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野菜系でなにかお勧めを・・・とお願いして出てきたのはセロリと干し肉の塩炒め。干し肉(臘味)は冬の風物詩で、臘の元来の意味は旧暦十二月であると聞く。ある意味旬の時期だったからか、噛み締めるとじゅっと滲んでくる旨味をたたえた脂がいかにも旨く、そのえぐみはセロリのほのかな苦みで中和されて、後口が思ったよりさっぱりするのに驚かされた。
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これも冬の定番である
仔飯はシェフからは「帆立が美味しいよ」と言われたものの、いい値段だったので定番の冬菇滑鶏にする。これは手前味噌で恐縮だが、自宅で香米を使って作るものと大差のない出来。むしろ日本米だったこともあって、ややべたつくきらいがあって少し残念。
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「香港好きならこれも食べて行ってよ」とシェフから勧められた港式焼きそばは油が強くて今一つ。茶餐廳系が好きな人には良いのかもしれない。
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後半やや失速したが、肉・野菜・汁・飯と上手に献立を組み立てられたこともあり、まずまず満足いく夕食となった。大珍楼が宗旨替えしてしまい、もう中華街に来ることはないかなと思っていたが、こちらのシェフは臘味を自作したりして凝った料理を食べさせてくれるし、何といっても化学調味料に頼らずに深い味わいを手軽な値段で食べられるとのがいい。手間と工夫を惜しまない姿勢は昨今稀有であり、称賛されて然るべきだと思う。香港熱にうなされた際には足を運びたい店だ。


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伊東はいい具合に鄙びた温泉街になっていて、その上魚屋や肉屋、酒屋がまだまだ元気があり、近場で長湯治をするにはいい土地になりつつあると感じた。今度はもう少しのんびり滞在して、暇を見ては太公望を気取り、魚菜を賄い、とっぷりと湯に浸かって、とろとろとした時間を過ごし風趣を嗜みたい。以下備忘まで。
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↑伊東で見かけた気になる酒場
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↑潰れたストリップ小屋。漢字能力高め。
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↑熱海の港にあった石碑。どうしても必要だったのか疑問・・・
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2018年1月13日 (土)

忘年温泉熱海伊東3:伊東から熱海へ

二日目はホテルをチェックアウトしてから、東海館を見物。
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様々な意匠が品よく点在していて好ましく感じる。
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これらの灯は家に欲しい・・・と思った。
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旧客室の広縁は日が差し込んでほのぼのとした気持ちに。
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最上階に望楼があって、そこから見える建物の屋根が東山魁夷の「年暮る」のように見え印象的。
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とても保存状態がよく趣深いから、見学だけではなく仕出しを取り寄せて昼食をとれるようにするなど、お茶屋的機能を持たせて維持保存のための資金確保の道を探ってほしいと感じた。

伊東駅から昼食をとるべく伊豆多賀へ。
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列車に乗り込む前に駅の売店で土産に名物のいなり寿司を買って帰る。美味しかったし、店の女性店員もきびきびしていて良かったが、平成の世にあってはごく平凡に映ってしまうかもしれない・・・というのが率直な印象。

ホームにやってきたのは往年の観光列車伊豆リゾート21の車両。各駅停車に転用されていて、ちょっと得した気分。
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多賀の駅は観光地でもないので駅前から民家が続き、蜜柑がたわわになっていたり、人知れず水仙が咲き乱れていたりと、鄙ののどかな景色に心和む。
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少し迷って目当ての蕎麦屋「多賀」に到着。相変わらず豪壮な造りで不思議と安心感を覚える。
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↑ブルーノ・タウトを魅了した?軒下の無骨ぶり

蕎麦はコシもありのど越しもよく良い出来だと思ったが、つゆが濃いめのものに慣れた身としてはいささか物足りなく感じた。それでも冬の暖かな日差しを浴びた庭を見ながらの一枚は伊豆に来ている感があってやはり好みだった。
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一輪だけ咲いていた梅に見送られ、近くの宮脇バス停から起雲閣近くまでバスで行く。
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↑宮脇バス停はその名の通り神社沿いにあった。

途中断崖絶壁の上を道が通って、紺碧の相模湾が一望できたのは思わぬ収穫。


起雲閣は入場しなくても喫茶室だけ利用できるということで、切符売りの方にその旨申し出ると親切にもそこまで案内してくれた。ここは旅館だったころはバーとして使われていたらしく、喫茶室の割には艶っぽい夜のムードが残っていて少しぞくっとする。
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美しい日本庭園が遠望し、コージーなモスグリーンのソファに腰を掛けていただくのは、抹茶と宿の時にお茶請けで出されていたあんこ巻。和洋折衷の美が醍醐味であるこの建物にぴったりの選択だと一人悦に浸った。
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見学者の割に空いていて、時間の積み重ねられた空間だけが持つ言いようのない安息感に包まれて静かな時間を過ごせるのが良いところ。

ここからテクテク熱海駅まで散歩。途中お家騒動が街の話題をさらっている「ときわぎ」の本家筋の店に寄って抹茶羊羹を購入し、
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↑ごくごくオーソドックスな造りの羊羹だった

向かい
の分家のショーケースに飾られたホスト風の社長の写真に苦い微笑を与え、
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↑写真はネットから引用。

海を眺めに港へ。
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それにも飽きて急峻な坂道をおろおろと登って「間瀬」で和菓子を購入し、
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↑柚子もきちんと香り、餡も滑らかで美味しかった。

熱海駅の雑踏は素通りして打ち上げの地である横浜は中華街へ向かう。

2018年1月12日 (金)

忘年温泉熱海伊東2:自作酒肴で忘年会

ホテルは食事なしなので外に食べに行くかとも考えたが、先般京都からの帰りに食べた「井政」の弁当箱をとってあったことを思い出し、これに酒肴を中心に詰め込んで向こうで食べれば良いではないかと思い直して、贋作折詰弁当を作ってみた。

下の段ははじけたらこや海老芋など炊き合わせ類、
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上段はぶり西京焼や帆立雲丹焼など焼き物に五彩なますとほうれん草と蟹の旨酢和えなどを詰め込んでみた。
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飯類も欲しくなるだろうと思案して、これまた数年前に山陰を旅した際に購入した蟹飯弁当の入れ物にかにちらしを詰め込んだ。
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↑こういう時の奈良漬けは実に旨い

お造りはホテル近くに「魚佐」という鮮魚店があって地の魚の刺し盛があるとの情報を得たので足を運ぶと予定外の休み。あきらめていたところ、釣りに出掛けた際に見かけた東海館そばの「中野鮮魚店」にダメもとで頼んだら、1,500円で盛り合わせを誂えてくれた。
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持参した皿に盛り直すとなかなかの見栄え。
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鯛・鰹・鮪・鮃・金目鯛・イサキと種類も豊富で、鮮度が良いからか雑味も感じずとてもお得に感じた。
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一堂に会して忘年会スタート。湯の花通りの今井商店で購入した磯自慢吟醸生酒は、軽やかな甘みの霧消ぶりに品格があって、さすがは屈指の港町である焼津の蔵、実に刺身によく合った。
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刺身特有の味のノイズを消した上で、酒の旨味が刺身に風味を与えて刺身も酒も食べ飽きず、飲み飽きない。改めてその実力を思い知った。

食後は隠れた和菓子の町と呼ばれる伊東だけに菓子を二種いただく。ひとつはホテルへの行きがけに店先で見かけた「湯猪」という最中。その昔、傷ついた猪が伊東の湯に浸かっていたという逸話をもとにしているとのこと。
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温泉に来たら、温泉饅頭だとか最中だとかの素朴系の菓子で、体とともに心もほこほこさせると感じが出て気分が高まる。パッケージもいい具合に古びていて味わい深い。
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最中自体も甘さしっかりのねっとりとした餡と軽くて香ばしい皮のバランスが良く、パクパク食べてしまう。

もう一種類はキネマ通りの終点近くに店を構えていた
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笹本菓子店で買った山茶花の上生菓子。姿形の優美さといい、色合い・ぼかしの具合といい、個人的には好みのタイプ。
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少ししっかりとした餡だったけれども、それだけに豆のほっくり感を感じることが出来て、これもやはり美味しかった。

ここで自販機でビールを買って、居続けのまま二次会突入。その自販機で売っていた柿ピーが、堅めのおかきタイプでいかにも旨くて嵌ってしまった。
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伊勢原にある龍屋というところが出しているようで、思わず翌日帰りがけに土産として買ってしまった。
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翌日、釣りに行く前に食べた朝食は、大船で下車した際に寄って購入したカルヴァのパンとホテルの大浴場で売っていた瓶入り牛乳。
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大船では評判が良いらしいが、堅実な期待を裏切らない美味しさという印象を持った。ドライフルーツもナッツも豊富に入っていて、生地も妙な酸味も少なくて満足。
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ただ、それよりも一緒に飲んだ伊豆の「おおき牛乳」が濃厚なのにさっぱりした後口で印象深く、これは次に伊豆方面に行った際にはまた飲んでみたい逸品。

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2018年1月11日 (木)

忘年温泉熱海伊東1:伊東で宿泊

年末、我が家でも忘年会を・・・という話になった時に、家人が北木島での釣りが不完全燃焼だったからいっそ泊りで出かけてついでに釣りもしたいという話になって、初めて伊東に泊まりに行くことになった。

【鮨処もり山】
葉山・鎌倉方面に出かける際には寄ってみたいと思っていた大船のもり山へ行きがけの昼食に伺う。
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↑大船駅のホームには結婚式を執り行う貸し切り列車が

予約をして開店時間ぴったりに行ったが、常連を中心にカウンターはびっしり埋まっていて、どこも家庭内忘年会が開催されている様相。考えることは皆同じなのだなと内心苦笑し、カウンターの一隅に席を得て上にぎりをお願いする。

一番高いものだったから、大トロや雲丹、牡丹海老と目立つネタが多く、こちらが期待していた地の魚は鯵くらいにとどまってしまい、少しとまどう。もしかしたらもう一段下のものを頼めば個人的には良かったのかもしれない。それでも質の良い鮨を手頃な価格で食べられたので満足。
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ここで大船観音に別れを告げ、
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小田原では城を望み、
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がたごと東海道線に揺られて熱海を経由し、初の伊東へ。
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↑熱海のように仰々しくなく、海を感じさせる駅舎で好ましい。

駅から海に向かって続く湯の花通りは、熱海のように混み合ってはおらずのんびり歩けていい。ところどころやや古びた建築が残されていたりして、栄華を偲ばせてくれる。
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途中酒屋の「今井商店」で夜の忘年会用に磯自慢の吟醸生酒を購入。こちらは静岡の銘酒を中心に全国の良酒を豊富に取り揃えていて、しかも磯自慢もプレミア価格ではなく大変良心的。こちらがあることが後述のホテルでの宴開催の決め手になった。
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【ラフォーレ伊東】
宿はラフォーレ伊東に。あんまりこういうホテル型温泉宿には泊り慣れていないが、特段不都合もなく快適に過ごせた。特に家族風呂が使い放題で、家人は湯船にプカプカと浮かんでは「ううぇあ~」と唸っていて甚く気に入った様子で、手を二足歩行の恐竜のようにして揺蕩い、時折大きく吼えることから「ここをティラノ湯とする」と宣言したら、いかにも楽しそうに笑っていた。
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↑写真はネットから引用

【釣り】
夕方、ホテルから東海館前まで行き、堤防のたもとの終点新井までバスに乗る。
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↑堤防からはあのハトヤのネオンが臨めた

夕闇迫る中、アジングの仕掛けでカマスでも釣れたらと思ったら、リールの糸が太すぎるのか全然飛ばずまるで釣りにならない・・・。急遽中通し重りをつけたが、そもそも魚がいないようで周りの方も渋い様子。風もあって寒いので早々に引き上げる。

翌朝、バスはまだ走っていないので、ホテルから2.5Km歩いて堤防へ行く。途中、寺から6時の鐘が響いてカラスが飛び立ち、水平線が微かに現れて夜の闇と漆黒の海にメスを入れる風景が眺められたのは良かった。
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が、やはり風が強く波もあってカマスから狙いを変更して用意したカサゴの穴釣り仕掛けも太刀打ちできず。結果、朝焼けとウミウの雄姿を眺めに遠くまで散歩に来ただけという結果に。
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↑ネッシーのようにも見えるウミウ

朝夕とも帰ってからの温泉が殊の外気持ちよかったので、それで良しとしよう・・・と自分を慰めた次第。

2018年1月 6日 (土)

おせちを自分で作る2018

間に一年空いて久々におせちを作った。
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上から時計回りに鶴子芋、亀甲椎茸・帆立、ふき煮、南瓜きんとん、海老旨煮、蒟蒻手綱煮、つくね、昆布巻、カステラ玉子焼、はじけたらこ、黒豆、蓮根煮、紅白なます。今年も家人の試験合格を祈念して巻物に見立てた昆布巻と書物に見立てた玉子焼を多めにした。黒豆と昆布巻は市販のものだったので、準備はさして手間にならずもう随分慣れてきた感じ。

雑煮は型抜きした紅白梅と松葉柚子で彩りが良くなった。

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酒は川崎町のふるさと納税で頂戴した伯楽星。究極の食中酒を目指すというだけあって、するりと入って後口さっぱり。贔屓にしている瀧自慢に酒質が相似していて誠に結構。
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さほど寒くない年末だったので、思い切って西小山の風林堂へ行って年賀の菓子と雑煮用の餅も購入。菓子は上出来のものばかりで、寿ぐ雰囲気をより盛り立ててくれた。
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↑繊細な技が光る水仙

大晦日に生垣から切り出した山茶花は元旦に見事にほころんで、祝賀気分に花を添える。
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本当はベランダで育てた三年目の水仙の花を生けたかったが、過酷な寒さがたたってか小正月に頃になって花を咲かせてくれた。何年も花を咲かせるのは難しいと聞いていたので素直にうれしい。
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とてもいい正月を迎えることが出来て心が和んだ。
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↑この時期は冴えた夕景が本当に美しい。

2017年12月22日 (金)

初冬瀬戸内鱈腹記12:鳥好・まとめ

レンタカーを岡山駅前で返却する段取りだったので、その近くのざっかけない居酒屋で旅の打ち上げと思って調べたところ、樽げんが目当ての和菓子店であるみずゑからも近くて良いと思って、足を運ぶ。

途中なかなかのパーキングタワーを見かけたあたりで、
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朝方挫いた足が腫れ上がってきたので、家人に薬局で湿布を購入してもらい、路上で貼ったうえでややびっこになり気味に店についたところ、「まだ仕込み中なんで」とのつれない返事。公約である開店時間を守れない店が良いものを提供することはかなわないだろうと、隣にある鳥好へ入ることにした。

ここは鳥を屋号にしているものの、駅前という立地から郷土料理はなんでもござれという品書きとなっていて、旅のものとしてはありがたい。しばらく瀬戸内から離れる名残りを惜しもうと、ままかりにいいだこ煮、穴きゅう酢、小いわしの天ぷら、もがいの煮付といかにもらしい魚介料理ばかりを頼んだ。

ままかりは酢の加減がよく皮もひたりと柔らかくて美味しく、
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いいだこやもがい(赤貝の親類)も小味が利いて歯ごたえもいい。
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穴きゅう酢は目下のところ名古屋の大甚が筆頭だが、それに次ぐ旨さ。
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白眉はいわし天で、小いわしだから身がふんわりとしていて、鮮度の良さもあってかえぐみも皆無で頗るおいしい。
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勢いに乗ってままかり寿司を平らげて岡山・香川との別離の宴は盛会のうちに終焉した。
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良い店で大団円を迎えられて喜ばしい限り。

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香川でうどん三昧、北木島で魚介三昧、岡山で和菓子三昧と実に旨いもの三昧の日々を過ごすことができた。何年かして、あの頃は食べられたのだな・・・と述懐することになるだろう今回の旅は、人生の夏の終わりに相応しいものになったのではないかと思っている。以下備忘までに。

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↑この「アニメ日本昔ばなし」に出てきそうなこんもり山を見ると、讃岐に来たのだなと思わされる。讃岐富士は登れるそうなので、今度は挑戦してみたい。

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↑色々と不出来が重なったままの掲出

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↑どんなニッポンなのか聞きたかった・・・@丸亀

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やはり瀬戸内の風土は性に合っているとしみじみ実感。

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