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2006年10月28日 (土)

2006京都菊花賞観覧記(5)

念願の弘法市と旅行中目に付いたあれこれ。

【弘法市】

バスを使って乗り込んだのだが、そのバスの乗客の平均年齢は70歳を優に超えていたと思う。出だしで少し凹んだが、境内に入ってしまえば、溢れかえる店と品々であっという間に興奮状態に。今まで来なかったことを後悔した。原初の「市」を感じさせる、とんでもなく楽しい場だった。

やきものの店。あちこち巡って目当ての蓋なし青磁香炉を手に入れることが出来た。Cimg1098

よい匂いの元を辿ると、どて焼きが。Cimg1100

漆器だらけ、豆だらけ、仏だらけの店たち。Cimg1102 Cimg1101 Cimg1103

秋の味覚満載のお店を覗いていたら、口寂しくなったので、謎のドリンク「パレード」を飲む。ジャパンスーパードリンクと銘打っているが、薄味のコーヒー牛乳だった。Cimg1097 Cimg1104

【様々な風景】

今は使われていない洋風建築。勿体ない。Cimg1095

漢字グラフィック。こういうTシャツが欲しいと常々思っている。Cimg1094

意図せざるポップさに思わず笑みがこぼれた。Cimg1114

秋らしからぬ陽射しを柳に隠れて避ける。Cimg1110

寺町通の骨董屋で見かけた売り物ではない椅子。だからこそ、欲しいと思う。Cimg1118

石清水八幡宮に向かう男山ケーブルの50周年記念ロゴ。愛らしいデザイン。Cimg1150

憎めない誤字。Cimg1152_1

橋本の軒先でよく見かけた鯉の欄間。「恋」と「来い」にかけたものなのだろうか?Cimg1143

おくびが出るほど京都を堪能した良い旅だった。

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2006年10月27日 (金)

2006京都菊花賞観覧記(4)

宿泊した宿は二つ。

【島屋】四条烏丸

地下鉄もバスも使い勝手が良い立地で、ぶらぶら歩いている内に河原町や祇園界隈に着くので、非常に重宝している宿。おまけに女将さんは朗らかで、料金も安く、寝具は清潔。いうことなし、といったところか。

特筆すべきはお茶受け。初めて「阿闍梨餅」を知ったのはこちらであり、今回の滞在時には栗を練りこんだ餅で作られた大層美味しい大福だった。ちょっとしたことだが、嬉しい趣向だ。町屋の雰囲気をわずかに感じられることからか、個人旅行の外国人の姿をよく見かける。口コミで居心地の良さが広まっているのかも知れない。かなり気に入って使わせてもらっている。Top

【多津美旅館】八幡市橋本

時代祭の前夜ということで市内の旅館・ホテルはどこも満杯。そこで競馬場近くに泊まってしまおうとi-タウンページで見つけたのがこちら。「全室LAN完備。素泊まり3,000円」との惹句に魅力を感じて泊まることに決めたのだが、よくよく調べると、付近一帯は昔遊郭だった場所で、随分と粋な建物が今も残っており、こちらもその内の一つであることが判った。

夜の九時過ぎ、橋本駅から川沿いにあるこちらを目指すが、駅で降りた乗客は誰もこちらの方には流れてこない。少し心配になる。かなり闇が濃く感じられる。手探りでとぼとぼ歩いていくと、やがて旅館が見えてきた。

入ってすぐ右にある手摺の無い大階段を上って、二階奥の間に通される。ぱっと見、単なる古びた旅館と変わらないと思ったが、違い棚の上に作られた引き戸がヤニで煤けつつも妖しく金色に輝いていて、オッと思う。Cimg1125

欄間には松竹梅の透かし彫り、衣桁には鶴とおめでたい意匠があちこちに見られる。衣桁の使い込まれた古びれ具合に様々な空想が膨らんだ。Cimg1126 Cimg1130

改めて入口に目を転じると、ふすまの上の壁は大きく開いていて、竹で作った山の稜線の欄間が申し訳程度に飾られていた。往時はここから漏れ聞こえてくる嬌声が廊下に響き渡り、他の部屋の気分を高揚させていたのかもしれない。Cimg1131

翌朝、摺りガラスからの光で目が覚めた後、もう少し色々と見て回る。窓を開けると目の前は天王山。ごく小さく見える赤い屋根はアサヒビールの大山崎山荘のようだ。Cimg1127 Cimg1135

廊下は朝日が差し込んできて、鈍い輝きを放っていた。Cimg1132

帰りがけ、手摺の無い大階段から入口を望む。ことさらに表が眩しく見えるのは、建物の来歴を知ってしまったからかもしれない。Cimg1138

こちらの女将さんも商売っ気が無く、気さくで、何くれとなくお世話をしていただいた。最近では菊花賞など競馬観戦でこちらに泊まるお客もほとんど無くなったらしい。玄関で記念写真をお願いすると、溢れるような笑顔でカメラを構える。思わずこちらもつられて笑ってしまう、いい笑顔だった。

なかなかに貴重な体験ができた滞在だった。Cimg1139

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2006年10月25日 (水)

2006京都菊花賞観覧記(3)

訪問したあちらこちら。

【P-Hour前夜祭】

カヒミ・カリィが出るとのことで訪問。開場から3時間経過した頃にやっと登場。正直待ちくたびれたが、彼女の姿を見てそんなことはすっかり忘れた。初めてその姿を確認してから十余年。全くイメージどおりのままの彼女がわずか三メートルの眼前に現れた。一点の曇りも感じられない美しい顔の肌艶。すきっとした肢体。決して傷みを感じさせない長い黒髪。既に四捨五入して40歳になろうかという人の姿では無い。現代の奇跡の一つといって良いだろう。

曲の方は今回のアルバムの曲を中心に。多くの曲をプロデュースした大友良英氏のギターとの共演だったが、音楽的な興味はそそられなかった。DVDが出ているようなので、そちらには手を出してみようかと思う。

これは帰京してから判ったことだが、「想い出波止場」の山本精一氏も出演していた。観客のイジリが上手い地場の人、くらいでしか見ていなかった。なにせ、ソフトロックのカバー中心であったので、イメージが結びつかなかった。Cimg1091

【錦湯】

京都は良い風合の建物が銭湯として今も使われていることが多く、時間があればそうした所を訪ねてひとっ風呂浴びるのを楽しみの一つとしている。こちらは錦市場の至近、繁華街のど真ん中で営業をしていて、実に使い勝手が良く、また、地元の常連さん達と店主の方が楽しげに語らう京言葉の数々が何とも気持ちが良く、何度か訪れている。古い建物の一方、電気風呂なる痺れる浴槽があって、今回はカヒミに痺れた分、余計にビリビリを感じた。 Nisiki

チャイニックボディ

四条河原町にある足ツボマッサージを中心としたリラクゼーションスペース。たまたま入って以来、気に入ってたびたび使わせてもらっている。設えが美しく、広々とした個室で完全に横になって施術を受けられるので、ついつい眠ってしまう。それくらいリラックス出来るということなのだろう。

何より特筆すべきは、どなたにやってもらっても実に上手いマッサージを受けられるということだ。東京にある某Rのような生半可なものではなく、きちっと筋が通った強めの押し。終わって出る頃にはへたばっていたはずの胃腸が立ち直っているので、その点でも大いに助かっている。ごく偶にしかこない私の為のカルテがある等、実に行き届いている店で、是非東京にも進出して欲しい。

【石清水八幡宮】

愛馬の戦勝祈願も兼ねて訪問。「仁和寺にある法師」にならないよう、行きはケーブルカーで山頂まで登る。Cimg1147

本殿は平成の大改修に入っていて建物は鑑賞できなかったが、何はともあれ、戦勝祈願。続いておみくじを引いたところ、家人が引き当てたのが愛馬の馬番と同じ「2」。しかも「大吉」。この時点でかなり大船に乗った気分になったことを正直に告白しよう。日頃神様に感謝することも無いのに、こんな時だけ頼ってしまうのは悲しい日本人の性なのか。Cimg1153

境内は少し早めの七五三のお参りの家族連れが目立ったが、そんなに混んでいる訳ではなく、ひっそりと森閑な雰囲気を味わうことが出来た。Cimg1154

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2006年10月24日 (火)

2006京都菊花賞観覧記(2)

旅行中食べたあちらこちらを。

山ふく】祇園 ★★★★

京都のお店で最も多く足を運んでいるのがこちら。祇園の真っ只中にあって、小芋、子持鮎煮、温泉卵、鯛の子、焼穴子、菜っ葉煮といったところをちょこちょこと摘んで呑んで、季節の炊き込みを食べて・・・という具合にざっかけなく使えるのが嬉しい。今回はお目当ての松茸ご飯が売り切れだったが、菜っ葉煮がやはり良く、出合いもんの妙を存分に味わった。アルバイトの女の子もきびきび立ち回る子で、女将さんのご機嫌も麗しく、京都第一食としては順調な滑り出し。Cimg1090

【まとの】建仁寺 ★★★

この10月からこちらに移られたばかり。かなり立派な建物を構えられた。場所は四条通から大和大路を下って一つ目の交差点を過ぎて100Mほどいったところ。「きんなべ」さんのお隣だ。Cimg1109

お願いしたコースは以前のお店の3,500円コースとほぼ変わらない内容で4,500円。1,000円アップしたが、北区までの足代と労力を考えれば、我々観光客にとってはほぼ同じコストと言えよう。柿膾の胡麻和えから始まったコースでは、松茸しんじょ椀が最も印象に残った。松茸の香りが出汁の隅々まで行き渡っていて、嘆息を漏らしてしまったし、その嘆息さえ風味を感じる有様だった。Cimg1106

前回食べて大変美味しかったミニクリームコロッケや海老の玄米衣揚げもついていたし、〆にこちらのスペシャリテ「青紫蘇のシャーベット」を食べることもできて、味に関しては大満足。しかし、最後のお勘定で予想を上回るお足だったのがちょっと残念。サービス料その他が入るようになったようだ。不満、まではいかなかったが、あれれ、という気分になったことは付言しておこう。

ホホエミ】荒神口 ★★

「FIGARO」の京都特集に載っていたパンのお店。天然酵母パンが売りのようだが、信州上田の「ルヴァン」で食べたもののような力強さは皆無。鴨川縁に遊びに行く際のおやつを買おうか・・・くらいのお店だと思われる。お店は大繁盛であったが。Cimg1112

せせらぎすへら】三条 ★★

家人からの再三の和菓子処要求を受け、手近なところにあるこちらで「嘯月」さんという有名和菓子店の生菓子を食べられることを知って訪問。正直な感想を申せば、全く感ずるところが無かった。あまりに繊細な味わいすぎて、舌の錬度に欠く私には理解できなかったのかも知れない。Cimg1121

【余志屋】先斗町 ★★★★

久々の訪問。一番楽しみにしていたお店だったが、やはり期待は裏切られなかった。

よこわと蛸の造り、鱧炙り、出汁湯葉、茄子田楽、牡蠣フライ、貝柱と枝豆の釜飯。こう書き出すとなんてことの無い品書きのようになってしまうが、いざ食べてみれば、様々に趣向を凝らしてあって、どれもこれも実に旨い。

今回鱧炙りを初めて食べたが、梅肉たれにたっぷりの山葵を混ぜ込んで食べるこの炙りの旨さといったらない。鱧は淡く口中でとけ、辛味をいい具合に梅に矯めこまれた山葵が最後の味わいをぐっと引き締める。何個でもいけそう・・・とでも表現すれば良いのか。かぼすの酸味と塩でいただく蛸の造りも東京ではお目にかかれない素晴らしいもので、ふるふるとしたやわこい身と爽やかな酸味が得も言われぬ味わい。

いつもはオススメの野菜の湯葉あんかけを食べていたのだが、今回はあっさりと出汁湯葉にしてみた。どこまでも奥行きを感じる出汁の真骨頂が味わえ、軽い歯応えの湯葉も申し分なく、ほっこりとした気分になる逸品だった。

存分に美味しいものを頂き、ご主人をはじめ皆さんがいきいきと立ち振る舞う姿を見て、一生懸命の大切さを改めて感じて店を後にした。食味以外の味わいも楽しめる、素晴らしいお店だ。

いづ重】祇園 ★★★

鯖寿司には目が無い。京都滞在中には朝ご飯用としてこちらの鯖寿司をよく買っている。小さいサイズが朝のお腹に丁度良く、「花折」のような重厚な味わいではなく、昆布の風味を生かしたあっさりした味わいが、これまた朝に丁度良い。今の季節は鯖が良いから、細やかな脂乗りの大層美味しい鯖寿司を頂くことが出来た。

【甘泉堂】祇園 ★★★+

京都のお店の情報で最も参考にしているのは「アスクU」のレビュアー、「黒木志乃」さんであって、その黒木さんがお勧めしていたこちらを通りがかりに思い出して、栗むしようかんを一竿購入。Cimg1164

栗が沢山入っているのはともかく、その不思議な食感にやられた。餡でもなく、ゼリーでもなく、餅でもない。いわく言いがたいのだが、とにかく美味しい。竹皮からそこはかとなく香りも移って、それも風味を増すのに一役買っている。夏の水羊羹も素晴らしいそうで、こんどはそちらを頂こう。

【朝日屋】八幡市 ★★★

京阪八幡駅前にあり、観光客相手の「何でも屋」風に見えて、実は地元の方に愛されている気取らない良店だった。Cimg1156

「鯖寿司地方発送承ります」と書かれた看板を見て「きずし」と弘法市で見かけて以来食べたくてしょうがなかった「どて煮」をアテにビールを飲む。いずれもキチンと自作されているようで、妙な調味料の風味は感じず、真っ当な美味しさで嬉しくなる。どて煮のテラテラしたつやと香ばしい甘味噌の香りが食欲を誘う。ビールが進んで困った。地元の方の丁々発止のやり取りも楽しめたし、実に寛いだ昼食を取ることが出来た。Cimg1155_1

あと村】木屋町 ★★★+

愛馬の活躍を見越して、今までなかなか頼めなかった5,000円の御弁当をお願いする。美味しく見目麗しいのは変わらないが、満足度では3,500円のものに軍配が上がる。スペシャリテとして強調されている「うに茄子田楽」は、正直うにのくど味を感じてしまったが、しかし、この辺りの華やかさで価格の差が出ているようだ。個人的には鰆の西京焼きの、身のほどけ具合や絶妙な味加減であったり、潤いを失わない出汁巻の美味しさなどに魅力を感じているから、やはり3,500円のものの方が合っているようだ。Cimg1163

ここまで書いてきて思うことは唯一つ。「早いところ、また京都に行きたい。」全く困ったものだ。

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2006年10月23日 (月)

2006京都菊花賞観覧記(1)

【菊花賞】

ナリタブライアンの三冠制覇以来、十数年ぶりの京都競馬場。まさか自分が競走馬に出資して、その馬が出走する菊花賞の観戦に来るとは想像すらしていなかった。

前回に来た際にも思ったことだが、関東に比べ皆小奇麗で和気藹々とした観客が多い。関東でよく見られるヲタク筋やスナックのママと上客の二人連れのような妖気を発している観客は皆無。細身のジーンズとブーツがぴたりとはまっている女性の二人組の凛とした姿や、楽しげに予想しあう母娘連れも見かけた。こういう雰囲気、とても良いと思う。

早々にパドックに向かって、菊花賞の周回を待つ。ミストラルクルーズの応援幕を張っていただいているのを見かけて、嬉しく思う。Cimg1157

やがて地下の馬道から馬達が現れた。ミストラルクルーズが先頭で入ってくる。思っていた以上に胸が高鳴る。今日も落ち着いているようで安心した・・・と思っていたが、周回を重ねるにしたがってよく物見をするようになり、耳も盛んに動かして、周囲の様子を随分と気にしている様子だった。かなりの数が焚かれたフラッシュに慣れないからだろうか。Cimg1158

パドック内では鈴木先生と池添騎手が最後の打ち合わせ。そこに横山典騎手が加わってしばし談笑。近くにいた顔面蒼白の武幸四郎騎手も一言二言話に加わったが、輪には加わってこなかった。彼は具合が悪いように見受けられ、このときの様子からは、あのような勝利を想像することは出来なかった。

パドック後スタンドに移動したが人で溢れており、出入口近くの傾斜の最も高い場所で爪先立ちながら、観戦することとなる。

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ファンファーレと手拍子に興奮を煽られる中、レースはスタートを迎える。残念ながらミストラルクルーズは半完歩ほど出遅れてしまった。以降、後方で道中を進む。画面にあまり映ることなく向上面まで推移し、位置取りを把握するのに苦労した。

最後の直線、最内に切れ込んでほんの一瞬、伸び脚を見せるかと期待したものの、残り300M辺りからは伸び悩み、11着でゴールイン。

結果は伴わなかったが、勝ち負けを超えて、最後まで力強く手を抜かずに走る彼の姿が、私に与えてくれたものは大きい。見知らぬ環境にチャレンジすること。自分の与えられた舞台で精一杯の力を出すこと。負けが判っても、最後までやり抜くこと。今までには見えなかった競馬の持つ醍醐味を垣間見た3分4秒間だった。

「ミストラルクルーズ、それからスタッフの皆様。本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。これからもまた、よろしくお願いいたします。」

レース後はこんなフレーズが頭を駆け巡って、只々有り難いという気持ちで胸が熱くなった。様々な人が払ってきた努力に心から感謝することも、今回のレースを通じて改めて教えられたことだ。

しかし、まぁ、何と深みを持つ嗜みであろうか、馬主というものは。(私は一介の一口馬主ではあるが。)本当に良い経験をさせてもらった、一生忘れ得ない菊花賞であった。

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2006年10月20日 (金)

ミストラルクルーズ淀上陸作戦要諦

ここ数日読んでいる「失敗の本質」に模して、この2週間ほど頭に巡っていた菊花賞におけるミストラルクルーズの戦術を整理し、記載しておく。後から見て稚拙だと思うかもしれないが、妄執に囚われた哀れな一口馬主の戯言だと反面教師にしていただけるならば勿怪の幸い、と割り切って公にする。

【戦略目標】

三着以内に入ることを今回の目標とする。(以降の展開を考えれば、最善は三着。)

【戦闘アナリシス】

①過去十年の菊花賞のデータから今回のレースの動向を検討したところ、スローペースの上がり勝負の可能性が極めて高いとの結論に至った。

②過去にスローとなったレースに共通で見られるのは、人気馬の脚質が差し・追い込みである点。後方馬群にいる人気馬の動きに各馬がつられることによるところが大きいと思料される。

③今回の戦闘では、メイショウサムソンが前回の対戦で差しきられたドリームパスポートの脚色を図るべく、中団~後方での競馬を行う可能性が濃厚と想定。となれば、前で競馬をする予定の三強の一角、アドマイヤメインも含めて、後方を意識した騎乗となり、ペースは落ち着くとの見解を取った。

④過去10年において、スロー(2,000M通過が2分7秒~9秒)となったレースは4回。その優勝馬が繰り出した上がり3Fの数字は平均して33.9秒。残り1,000Mまでいかに脚を溜めておくかが重要だが、その溜めた力を急速に爆発させる能力も求められる。

なお蛇足ながら、その他6回のレースは2,000M通過が2分4秒前後に集中しており、平均かスローか、いずれかのペースしか現出しないと想定されるが、いずれの場合も後述する戦術で対応可能と思料される。

⑤スローとなったレースの概要については、添付ファイルを参照願いたい。「10.xls」をダウンロード

【戦術】

①レース序盤から最内にぴったりと張り付いて4~5番手につけ、ペースメーカーと思われるアドマイヤメインの動向に最大限合わせたレース運びを実施する。この際、メイショウサムソンとドリームパスポートの差込は一切考慮しないことが肝要で、この差込を警戒していると、勝負どころで置いていかれる可能性が高い。あくまで眼前の敵をいかに交わすかの一点に集中する。

②直線入口では進路を最内に取り、コースロスを最小限に抑える。前が空かなくなるリスクはあるが、上がり3F34秒を切るかの攻防戦において、外に進路を展開する等の余計な脚を使うのは致命傷。ここまで脚がもっていたならば、ここが勝負の分かれ目であり、この方針は堅守したい。

③上記レースは先日実施された京都大章典におけるスイープトウショウのレース振りに類似すると予想されることから、鞍上の池添騎手においては、同レースを勝利した際のイメージを描きながらの騎乗を期待したい。

④以上のような戦術によって、スローのレースとなった4回の近時の菊花賞において、2001年ではエアエミネム、1999年ではナリタトップロード、1997年ではマチカネフクキタル・ダイワオウシュウ、1996年ではロイヤルタッチ・フサイチコンコルドが3着以内に入っており、今回の作戦目的を達成できる確率は50%程度(該当6頭÷4回×3着以内)と見る。

【索敵】

①上位人気を形成する三強は、各々の取ってきた戦術どおりのレースをすることが見込まれる。この大一番での大幅な戦術変更は失敗した際の非難が大きく、選択しがたいのが定石であることから、これを前提とし、その場合、中団~後方で牽制しあうメイショウサムソンとドリームパスポートは差足が届かずに終わると判断し、当馬の戦術実施上は度外視する。

②前述の通り、アドマイヤメインがペースを作り出す可能性が最も高いと見込まれることから、これを攻略目標として、その繰り出すペースに合わせてレース運びを行う。直線に入って同馬と2~3馬身以内に肉薄出来れば、作戦の成就する可能性は一気に高まると思われる。

③当馬と同様の戦術を取る馬は、伏兵馬を中心にかなりの数に上ることが予想される。仮に直線まで同様のレース運びが出来た場合、どの馬に狙いを定めておくべきかは、上位入着を狙う上で重要なファクター。今回はスローを見込んでいることから「2,000M以上のスローペースのレースで、上がり34.5秒を上回る時計を計時したことがある馬」を要注意馬として考慮しておく必要があるとした。以下に該当馬を列記したが、特にフサイチジャンクはデビュー以来道中スローの上がり勝負を得意としていたこともあり、特段の注意を要すと思われる。

*該当馬
アクシオン、アペリティフ、タガノマーシャル、
トーホウアラン、ネヴァブション、フサイチジャンク

【勝算】

①現在の同馬の充実振りは著しく、一週前追い切りでは一本目4F55秒3、二本目4F53.2をこなし、最終追い切りでも3Fベースで自己記録を更新。調教における錬度は高いレベルにある。また、道中スローの上がり勝負は前回勝利した府中2,400Mで実績があり、最低限の対応能力は備えていると考える。

②所属厩舎にとっても、久々のクラシック挑戦。また、担当厩務員が定年前最後のクラシックであり、日頃調教をつけてきた武市師も12月の独立が発表された。同馬をサポートするチームとしての求心力は、この一戦に向け、かつてなく高まっている。

③幸いにして、上記状況は一般にほとんど知られておらず、周囲から当馬をマークする風潮は見られない。奇襲を喰らわせるには最良の環境にある。また、2番枠という絶好枠を引き当て、最内でだんまりを決め込むことが出来る要素はほぼ揃った。

④騎手変更はあるが、池添騎手は先々週に騎乗し勝利した京都大賞典で、今回選択する戦術に極めて近しい形でレースを行っており、ある意味「スクーリング」は出来ている。

上記各点から見て、戦術の可否を握るベースの能力は、頭書の戦略目標を達するに充分な状況にあると思料される。淀の夕霧を切り裂いて、新たなステージへの航海に踏み出すことを切に希望する次第である。以上。

さて、どうなることやら。ちなみに予想は以下の通り。ちと矛盾しているが、願望も込めて・・・である。

◎:メイショウサムソン
次位:アドマイヤメイン、ミストラルクルーズ

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2006年10月19日 (木)

菊花賞公開調教顛末

洒落のつもりで応募した菊花賞の公開調教が抽選であたってしまった。こんなところで運を使いたくはなかったが折角の機会なので午前中の都合をつけ、前夜東京駅から高速バスで美浦TCの麓、江戸崎に乗り込んだ上で参加してきた。

当日朝4時半。宿泊したビジネスホテルを出る。美浦TCまで約3キロの道程は、一人で肝試しをしている気分だった。冷たい夜気が暗闇を満たしていて、ぞくぞくする。灯りもまばらで、蜘蛛の巣に引っかかったり、路肩でつまづいたりと散々な目にあいながらも、黙々とTCを目指す。Cimg1068_1

40分ほど歩いてようやく到着。馬運車を洗う水音や寮の洗面所で顔を洗う少年厩務員の姿に人心地つく思いがした。Cimg1069

集合後、早速南馬場のスタンドに移る。原良馬氏と白川次郎氏がいろいろと解説してくれる内に、開場の6時を過ぎて一斉に馬達が馬場入りしてきたのだが、その姿は圧巻だった。Cimg1072

しかし、ここからが苦難の始まりだった。数百頭いる馬の中から目当ての馬を探すことが全く出来ないのだ。

いつの間にか目の前をインテレットが走り抜ける。原氏はアサクサデンエンの調教の解説を始める。白川氏はマイネルスケルツィの動向を必死に追いかける。わらわらとしているうちに、坂路ではネヴァブションが追い切りを終えてしまうし、トウショウシロッコはいつ本追い切りになるのか判らず、目当てのミストラルクルーズがいつ坂路に入るかの情報もない。

そうこうしている内に、朝食が配られ、続いて騎手関係者(的場騎手、坂井千秋氏、谷中公一氏)との懇話会が散発的に開催され始めて、最早菊花賞に参加する馬などどうでも良いという雰囲気が蔓延した。

この辺りでこの公開調教についての私の誤解に気がつく。これは菊花賞の調教公開ではなく、菊花賞にかこつけた美浦TC見学会だったのである。この辺りで気持ちが萎え始め、一気に疲れが襲ってきた。

そんな中、坂路コースを望むタワーでの見学に移動することとなり、ミストラルクルーズの調教を見ることができるかもしれないという一縷の望みにすがり、眠気が隅々まで行き渡った身体を引きずってタワーへ向かった。Cimg1076

ハローがけを終えた坂路は実に静かで美しかった。しかし、それも束の間、開場と同時にわらわらと馬の大群が押し寄せてくる。瞬く間にどれがどれだがさっぱり判らない状況が再現される。

「もう駄目だ・・・」と失意に暮れなずんでいたその時、同行していた白川氏から「今からミストラルクルーズが坂路に入りますね。」との一声がかかる。そして坂路の直線300Mを単騎駆け上がってくるのは紛れもなくミストラルクルーズだ。時刻は8時57分。見学が始まって、既に3時間。待望の瞬間はしかし、あっと言う間に終わってしまう。何とか粒々しい写真を1枚撮るのが精一杯だった。Cimg1083

「次が本追い切りだな。今度こそアップを撮りたい。」と息巻いてズームのピントを合わせていると、無情にも「はい、では次、プール調教の見学に移動します。」との声がかかる。「あと五分ください」という声が本当に喉のココまでせり上がってきたが、団体行動を乱すべきではない、という良識に押し込まれて、遂にその声を発することなく、移動することに。

プール調教を一通り見学して、ツアーは終了。「菊花賞公開調教」を期待した私としては不完全燃焼感はあったが、どういう環境で馬達が鍛錬しているのか、馬まみれの時間を過ごしている厩舎関係者の方は普段どんな生活を送っているのか等々を垣間見ることが出来た上では収穫だった。

あまりの疲労に、上記のような前向きな気持ちが無いとやり切れなかった、というのも正直なところではあるが。Cimg1077

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2006年10月16日 (月)

故郷での釣行

小学校以来の友人と生まれ育った横浜市金沢区から釣り船に乗って、シロギス釣りに出かけた。港の近くは子供の頃、よく釣りに来ていた場所で、行きがけは当時の思い出話に花が咲く。あの頃は乏しい釣り道具を担いでは週末になると自転車で遠征に行っていたものだ。今、こうして彼の運転する「車」で「船釣り」にいくという状況は、そこから考えると違和感があるが、気兼ねない会話が出来る間柄であるという点では当時と何ら変わらない。Cimg1058

港にいるうちは良かったが、外湾に出ると強い風で激しく船が揺れる。幸い酔い止め薬を持ってきていたので難を逃れたが、同乗した方には釣りを始めて5分でグロッキーとなりそのまま・・・という人もいた。

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釣果自体は芳しくなかったが、それでも数匹づつシロギスを釣り上げ、ほかにカレイやトラギス、イシモチなども混じって、そこそこ楽しめた。何より久々の海風の匂いと友人との他愛もない会話が私の心には快適だった。

シロギス等は友人宅で天麩羅などにして頂戴したが、イシモチは自宅に持ち帰って「清蒸」に挑戦してみた。葱と生姜と一緒に二十分弱蒸して、蒸し上がったところに醤油をかけ回し、白髪葱と千切りの生姜、刻んだパクチーを乗せ、最後に熱した油を「ジュッ」とたらせば出来上がり。実に簡単。Cimg1062

しかし、蒸すことで魚の脂と髄の旨味が白濁した汁として渾然一体となり、醤油とも交わったそのタレに身を浸して口に放り込めば、奥行きのある格別の味わいで悶絶ものだった。これからは香港などで「清蒸黄魚」を見かけたら、まず注文してしまうことになりそうだ。

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2006年10月12日 (木)

大人の課題図書(3)

【ベトナム戦記】開高健著

私は戦争を経験していないし、私の両親も同じく経験していない。戦争を知らない人々がほとんどの日本で、戦争の匂いが少しずつ漂い始めている。そうした情勢下、我々の世代は再度戦争の仕組や内実を捉え直し、戦争に対してどう考えるか、自らの信念を決めておく必要があると強く感じている。

戦争を扱った本はいくらでもある。しかし、大抵が太平洋戦争を主題にし、戦争の被害者となる悲しみを中心に取り上げたものばかりで、冷徹な視線で惨状を活写したものは少ない。太平洋戦争は自国が交戦国であり、どうしても主観や感情が入り込んでしまう。そうなると、こちらも平静な目で戦争を捉えることが出来ない。

しかし、ベトナム戦争に従軍記者として百余日を過ごした開高健の「ベトナム戦記」は違った。第三者の視点で戦争の醜悪さや狂気ぶりを的確に描写し、そこに放り込まれた人間の絶望と哀歓を手榴弾のように我々の心にぶつけては爆破させてくる。今まで読んできた数千の本の中で、最も心を揺さぶられた本の内の一つだ。

読んでいる私の心の揺れが激しくなったのは、ベトコン青年の公開銃殺の顛末を描いた章と、ジャングルでの戦闘に巻き込まれ、危うく開高自身が命を落としかける部分だ。特に後段はベトコンに追撃され、命を落とす覚悟に至るまでの彼の思考の錯綜振りを速いテンポの文章で纏め上げていて、命の臨界点に足を踏み入れた人間のみが感じる、この上ない恐怖心というものを否が応でも味わうこととなった。

また、開高は現実を積み上げて、戦争の実態を明確にする。

洗面器一つで顔を洗い、煮炊きをし、自らの糞尿に集まる魚を食糧として行軍するベトナム人兵士の忍耐強さ。

死ぬか、手足が無くなるかでなかれば、永遠に戦い続けなければならない過酷な環境に端然と構えていた兵士から突如「宜しければ貴方を好きになりたいのであります。」との申し出を受けた際の、何ともいえない人間のいじましさ。

貧しい家庭に生まれて軍隊に入る選択肢しかなかった米軍兵が悪夢にうなされて、深夜突然咆哮する様。

暗然とした戦場で、自らを責め、部下を愛し、戦争の意味を見失ったと話す米軍少佐。

軍需で潤った成金達と米軍の高官たちが娼婦相手に繰り広げるサイゴンでの乱痴気騒ぎ。

「戦争は必然だ。」「人間は戦争をしたがる性質を持っている。」「敵にやられる前にやるべきだ。」

果してそうだろうか。そう言って憚らない人間は、自ら戦場にいって命のやり取りをするべきだ。いかに自分の命が薄っぺらで、脆いものか。死ぬ以外に死の恐怖から逃れられない環境に身をおいて、それが言えるのか。人殺しを強要されるときに自分の価値観が崩壊していく感覚はどのようなものなのか。それを検証して、心変わりが無いのか、教えて欲しい。「開高は釣り師になってしまって、文学的実りは無かった。」と発言したことのある今の東京の為政者など、その適任だろう。

私個人の意見は、開高が銃撃戦を生き残った直後に撮影された写真に語ってもらうこととしたい。人間とはかくも呆けた表情になれるものだったのか。Cimg1057_1

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2006年10月 9日 (月)

2006京都菊花賞観覧記(序章)

出資しているミストラルクルーズが参戦を予定している菊花賞。ここしばらくはこの観戦の為の旅行の手配に骨を折ってきた。やっと旅程が固まってきたので、自分の整理の為にも列記しておく。

【20日(金)】
夜:京都着→祇園の「山ふく」で食事、「サンボア」で一杯
→木屋町の「UrBANGUILD」で開かれるライブイベントでカヒミ・
カリィの歌声に身を委ねる→「錦湯」で風呂→「島屋」泊

【21日(土)】
イノダコーヒで朝食→東寺の「弘法市」で骨董漁り→祇園
「まとの」で昼食→荒神口から寺町通を買い物がてら散策
→祇園「いづう」で翌朝用の鯖棒寿司購入→先斗町の
「余志屋」で夕食→木屋町「サンボア」で一杯→京阪電車
で橋本まで移動→「多津美旅館」泊

【22日(日)】
鯖寿司で朝食→石清水八幡宮で必勝祈願→京都競馬場で観戦
→歓喜に震えながら京阪四条まで戻る→「あと村」で弁当購入
→京都駅→車中で弁当の夕食→東京着

金曜日はカヒミ・カリィがたまたま京都に来ていることを知って予定を組んだ。アルバム発売直前だけに、興味津々。「山ふく」は松茸ご飯の季節は過ぎてしまったかもしれない。しかし、菜っ葉煮が旨く感じてくる頃だろう。

土曜はずっと行きたかった弘法市に初めて行く。毎月21日の開催に日程が合うことがなくここまで来てしまった。育てている苔の台座を物色したい。「まとの」は勇躍建仁寺近くに店を移転したそうで、勢いを感じられればと思っている。夜の「余志屋」はカウンターであれこれと思い悩むこと必定の季節だ。この日の目玉は「多津美旅館」。古い設えを大事に使っているようだ。興味をお持ちの方々に内部がどうなっているか上手くレポートできるよう、「余志屋」では酒を控えめにしなければならない。ただしその自信はないのだが。

レース当日は眼下に京都競馬場と秀吉・光秀が雌雄を決した天王山を望む石清水八幡宮で愛馬の必勝祈願。源氏の戦の守り神でもあり、その霊験に賭けたい。また、八幡宮のある八幡市は最近大のお気に入りであるHALFBY氏の育った街でもあり、その点でも楽しみ。帰りの新幹線で「あと村」の弁当を食べる予定だが、これはミストラルクルーズの走り次第で変更になるかもしれない。というより、是非そうなって欲しいと祈っている。

しかし、京都に行くとなると、あちこち目移りして困ってしまう。ベストの体調で臨める様、私も入念に自分の身体を「調教」していくつもりだ。Kyoto_01

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2006年10月 8日 (日)

毎日王冠観戦記

競馬観戦で最も好きなのは秋の府中開幕週、毎日王冠だ。何より競馬場が美しい。芝生は風に波打つ緑の絨毯さながらで、目を転じれば空は飽くまで青く、遠くに連なる山々の稜線がはっきりと見える。これらを眺めているだけでもせいせいする。Cimg1051 Cimg1048

自分の意志で初めて競馬場に足を運んだのも毎日王冠の開催された日だった。返し馬で放馬したダイタクヘリオスがゴールまで飛ばしきってレコードで勝った日だ。今日のレーシングプログラムの表紙になっていて、随分と競馬を続けていることを改めて思い知らされ、感慨深い。Cimg1046

新装になった巨大なターフビジョンは迫力満点。今日はA指定席で観戦したが、入場する際に記念のオッズカードを貰い、朝から得した気分になった。(一日の立ち上がりに良い気分となることは、競馬観戦において非常に重要だと思っている。)Cimg1049

レースの方は5Rの新馬戦の馬連2,130円が会心の馬券。逆に逃したのは12Rで、ミストラルクルーズを管理する鈴木康厩舎の2頭で決まったのだが、2頭出しを把握していたものの、直前の毎日王冠で勝利した安藤勝騎手の追いっぷりに魅せられて、ギミーシェルターを切ってしまった・・・

毎レースほとんど馬連1点しか買わないから、当たりは少ないが痛手も少ない。何よりも追いかける馬が2頭なので、レースに集中できるのが自分の性に合っている。その分レースに没頭しすぎて大声を上げすぎてしまうきらいがあるが、それこそ競馬観戦の醍醐味だと開き直って今日まで至っている。以上の2点とパドック重視の予想は山口瞳先生の教えをほぼ忠実に守っていると思っている。

Yamaguchi

勝たずとも負けずといった成績で、帰りがけはおけら街道の飲み屋で肉豆腐を相手に反省会。「池添は今日みたいなレースを菊花賞でもしてくれると良いな・・・」などと独りごちながら、GCを横目にビールを飲み干した。充実した秋の一日であった。Cimg1055

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2006年10月 4日 (水)

訪問店備忘録(9月)

今月も良く食べた。夏の暑さの名残で、辛い料理が多かった。ただ、カプサイシン効果は薄く、天高く腹肥ゆる秋になりつつある。

松の樹】川崎・川崎駅★★★★

四川料理を中心とした店。見かけはごく普通の店だが、本場を想起させるメニューが豊富。特に「正宗」(=元祖、本場の意)と銘打った四川名菜は、骨太な旨味にキックのある花山椒をふんだんに使われていて、刺激にあふれている。

今回は「回鍋肉」と「汁なし坦々麺」の正宗スタイルを食したが、いずれも辛味は軽く、どちらかといえば、山椒の「麻味」による舌の痺れ具合が良かった。後味もこちらの方が唐辛子よりもスッキリしていて、その点も好みだ。花韮の冷菜や砂肝の燻製冷製も食したが、丁寧な仕込みと調理を感じさせる味わいで、頷くことしきり。

この料理の水準で一人三千円程度で収まるというのは素晴らしい。ひっきりなしにお客さんがやってくるのも納得。

天丹】東京・銀座★★+

暑気払いに火鍋でも・・・と思って、以前からチェックしていたこちらを訪問。

何でもコースが50%OFFということで、これを注文。ぐらぐらと煮え立つ二色の鍋が運ばれてくると、八角や山椒の匂いが入れ替わりたちかわり鼻をくすぐってきて、食欲のランプが赤く灯る。つけダレは胡麻ベースのいわゆる「しゃぶしゃぶタレ」。これににんにくのすりおろしと刻んだ香菜を混ぜ込んで食べるのだが、ごまダレと香菜の相性の良さが発見で、これは旨い。ただ鍋の素材は種類はあるものの、ものは良いとは言えずその点が残念。

ラベファーナ】東京・下北沢★★★

ナポリピッツァが好きだ。好きが高じて新婚旅行の行き先にナポリを選んだのも、ピッツァの本当の味を知りたいと思ったからだ。だから、結構あちこちで食べている。今のところ日本の最上位は「サヴォイ」だと思っている。

こちらには二回ともランチの時間に伺った。いすれも大盛況。店員の応対が行き届いているし、明るしし、気持ちよく食事が出来るからだろう。肝腎のピッツァだが、最初はそれでも空いている時間に入店したので、生地はもっちりと香ばしく、具材はじゅるると濃醇で申し分なかったが、今回は立て込んでいる時間だったので、少し雑な作り。ソースの水分が飛んでしまっていたのは残念。オリーブオイルの量を見誤ったのかも知れない。

しかし、セットのサラダは新鮮そのもので手抜きはないし、気分良く食事ができるし、近くに行った際の店としては重宝しそうだ。Cimg0890

RAJ】東京・荏原町★★★

自宅から至近のインド料理店。今月だけで訪問四回。カレーの辛さは淡いが、後引く旨味があって、何故だか周期的に食べたくなる。更にはまったのはナンの出来映えと価格の安さだ。注文を受けてから生地を釜で焼くナンは、小麦の持つ香ばしさとモチモチした歯応えが存分に楽しめる逸品。熱々のところを頬張れば、カレーにはもちろんビールにも合うので、酒飲みにはありがたい。

驚くのはその安さだ。ナンとルーだけのものだと、600円で様々な具材のカレーが選べる。タンドリーチキンも2Pで300円、シシケバブも30cm近くあって、これも300円。腹いっぱいしっかりとした食事をとって、ビールを飲んでも二人ならひとり1,000円で納まる。驚異のCP。素晴らしい。危うく「インド人もびっくり」と言いそうになったことを付記しておこう。Cimg0881 Cimg0882

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訪問店備忘録(評価基準)

今月から個人的印象を星印で評価しようと思う。なんのかんの言っても、自分が参考にするレストラン情報も星印で評価されていることが多く、使い手とすれば判断がつきやすい。基準は以下のとおりとしたい。

★★★★★極めて優秀  
★★★★  優秀
★★★   満足・納得
★★     普通・平凡
★      不満

以前投稿していた「アスクU」の評価態度に準じている。なお、そのアスクUでの評価は概算だが★×5は1%、★×4は10%程度。ほとんどが★×3で、★×2、1合わせて20%くらいか。ご参考までに「アスクU」における私の評価一覧をご覧いただければ、大体の好みが判ると思う。なお、★×2、3についてはなんらかの特徴がある場合に「+」評価を付すことで、差異を明確にするつもりだ。

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2006年10月 2日 (月)

秋草の投げ入れ

随分前から野の草花をさっと飾る投げ入れをやってみようと思っていた。まずはその道の先達に教わって・・・と白洲正子と親交のあった川瀬敏郎氏のところに行こうと思って調べると、受講一回につき数万円はかかることを知って尻込みし、それっきり放ったらかしになっていた。

きっかけは、近所の空き地に茂る雑草だった。銭湯が取り壊されてから数ヶ月、夏を越していつの間にか草花が覆う空間へと変貌していた。通るたびに様々に顔を揃えた草花に目がいく。そうこうしている内に、とりあえず思うがままにやってみようという思いがもたげ、散歩にでた休日の朝方に何種類かの草花を摘んできた。

写真が今回試してみたものだが、適当にやってもそれなりにはなるし、夕まぐれに眺めながら酒を飲むのも良い気分だった。川瀬氏の「今様花伝書」は買ったきり真面目に読んでいなかったが、参考にして様々に楽しむことにするつもりだ。Cimg1018

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