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2013年9月 3日 (火)

那須益子秋時雨旅3:滝の湯・老松温泉

【滝の湯】
宿をとった藤田屋から30歩ほどの至近にあり、界隈の住民と民宿に宿泊している客のみが利用できる共同浴場。
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浴室には足を伸ばせば3人、縮めれば5人入れる浴槽が二つあって、手前が温めで奥が熱めになっている。源泉口と浴槽の栓は木製のこん棒で、カランはなく二段になった湯だめから幾筋か湯がこぼれる仕組みで、往年の湯治場の風情が感じられた。
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湯はほのかで穏やかな硫黄臭が漂い、氷の融けたカルピスのような薄い白濁色で、全体に品の良い硫黄泉だと感じた。強い酸性とのことで、明礬温泉で湯あたりを経験したことも踏まえて3分2セットで浸かったが、じんわり額に汗をかく程度でそれほど身体への負荷も感じることはなく楽しめた。また湯上り後もふんわりと硫黄が香り、温泉風情を堪能できる。なお朝は7時頃かなり混みあったので、前後に入ればゆったりできると思う。

【老松温泉】
いまや那須の名物とあって坂を下って足を運んだ。川沿いの細い道に入ると靄が立ち込め早くも妖気が漂う。
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しばらく行くと件の建物が見えてくる。なるほど凄い。
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母屋の扉を空けると老母と差し向かいで炬燵に入るご主人が居て、入浴料を払う。その様子はまさに「リアリズムの宿」そのもので、えもいえない高揚感に包まれる。

向かいの宿泊棟を下りていくと真っ暗な廊下に一条の光が差し込んでいて、よく見るとそれは壁が崩れて先ほど歩いてきた砂利道からこぼれているものだった。その明かりを頼りに浴室までたどり着くと重苦しく湿気た更衣室の床に吸殻がぶちまけてあり、脇のサッシには温泉からの析出物がびっしり付着していた。
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浴槽は2つあったが奥は溜まっていなかったので手前に入る。源泉が違うと聞いていたが、薄濁りは似ているものの、確かに硫黄臭はせず酸味も感じなかった。また肌をきしきしと責める感じも少なかったのでゆったり5分×2セット浸かっても問題なかった。
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表に出ると母屋のほうからご主人の声がしたが聞き取れなかった。おそらく「ありがとうございました」とでも言ったのだろうが、この場の雰囲気にぴったりの露に濡れた蜘蛛の巣をぼんやり眺めていて気づかなかった。
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簡単に異界に触れることが出来るし、侘び寂びを超越した朽ち果ての様を体感できる稀有な温泉だと思う。どんな境遇も楽しんでしまおうという大らかな気持ちで行けば楽しめると思う。

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