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2020年2月 2日 (日)

池上線の「緑の電車」

東急が池上線一日無料デーを実施して2年以上がたつ。その翌年は沿線の穴場スポットを巡る企画を展開したが不発、去年はもう少し有名どころを巡るスタンプラリーを開催したがほとんど顧みられることはなかったように思う。そんな中で唯一気を吐いたのは、往年を彷彿とさせるラッピングの「緑の電車」の投入だ。

矢張鉄道マニアは底堅くいるようで、しばらくツイッターで動向を追っていたらデビュー前後はそうした方々からかなりの投稿があって注目を浴びていたが、所詮既存の車体にラッピングを施しただけなので飽きられるのが早く、今はあまり話題にならない。個人的にも2年前の一日無料デーの際に「池上線沿線を観光地化させたいなら、往年の列車を探し出して再登板させるぐらいして欲しい。」とブログに書いた口なのでどんな電車か期待したが、緑が明るすぎて懐旧の念を呼び起こすには遠いものだったから少しがっかりした。
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↑顔つきもスマートすぎる・・・

ではどうすればいいかと思案したが、自動車のレストア的アプローチで少しずつ前の状態に戻していくというのはどうだろうか。個人的に期待していたこういうタイプの車体に、現車体を少しずつ改造していくのである。
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それであれば、その変化の度にマニアの方の興味を引くことが出来るし、完成した暁にはそのレトロ感が一般の人々の郷愁も誘って話題になると思うのだが。具体的には現車両はヘッドライトが大きくハンサムすぎて、昔のいい意味で間の抜けた愛らしい表情が伺えないのが欠点だと思う。

そこで半年ごとに①行先案内板の上にヘッドライトを取り付ける。②テールランプをLED化して、赤でも白でも光るようにする。③現ヘッドランプを閉鎖。以降は①のヘッドライトと②の白色LEDを使用。④②の上半分を閉じ、眠たい目に。(可能なら往年のぽつねんとしたクワガタ目に。)これぐらいすれば変化するごとに注目を浴びるだろうから、費用対効果はまずまずではないか。
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↑改造イメージ

人気が出たら屋根部分をグレーに塗ったり、昔の「お買い物は東急百貨店へ」という吊り輪をつけたり、サスペンションを緩くして乗り心地を変えたり、床を木材風に替えたりと色々やりようはあると思う。

ライトを変えることによる安全性の事はよくは知らないが、JR四国の魔改造が許されているのだから、これぐらいなら車検は通るような気がする。(車検があるのかどうかは知らない。)
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↑JR四国の魔改造新幹線

渋谷はあと7年ほどで大改造が完了するというが、並行して池上線もごくミクロな変化をつけて行って楽しませてくれれば幸い。
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↑ボディーカラーを塗り直した列車では、この懐かしいL特急カラーリングのものには是非乗ってみたいと思う。(尚ここまで写真はネットより流用。一部加筆。)

2019年12月20日 (金)

九品仏と洗足池の紅葉

今年の九品仏の紅葉は見頃が続いて美しかった。
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洗足池もモミジの木を随分植えたので見応えがあった。
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2019年11月25日 (月)

呂万寿

【2019.11追記】
引き続いて通っている。手頃な価格で季節ごとにとりどりの菓子を揃えてくれていて頼りにしている。


新春には寿ぐ意匠の菓子が揃う。
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正月菓子の花びら餅もちゃんとそろえているのが心憎い。ふわふわの餅と白味噌餡が古式ゆかしい味わい。
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春は萌黄の浮島に始まり百花繚乱。
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夏は麩饅頭の爽味で暑気払い。蚕豆は姿形が愛らしい。
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秋になると定番の黄身しぐれには焼き目が入って雰囲気を醸し出す。
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春の萌黄は秋の黄葉に。
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その内に栗きんとんが並ぶと朝夕めっきりひんやりしてくる。
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垣根に山茶花が咲き、徐々に進む紅葉に「冬来たりなば、春遠からじ」との思いも募る。
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↑大のお気に入りで冬の愉しみニッキ入り浮島。今年は栗羊羹との組み合わせ。落ち葉がないので勝手に「木枯」との銘を授ける。

年中販売のカステラは乾燥防止のPET容器に入っている。パサつかずに美味しさが長続きする工夫がされていて、予想外のことだっただけに驚いた。最近の砂糖過多のねっとりした生地ではなく、さらりとした古風な風合いが保たれていて美味しかった。
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これからも四季折々の菓子で楽しませてもらえれば幸い。

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↑これが直近購入したものの盛り合わせ。この日は餡の具合が抜群で、絹のように滑らかな舌触りと春のさざ波のように嫋やかで高貴な甘みがこだまの様に舌に幾度も響き渡って、実に甘党で良かった・・・と感慨に耽ってしまった。

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昭和の中頃までに開発された名のある住宅街の近くには細々ながら本筋の和菓子屋が残っている、というのがこの数年和菓子屋探訪を続けて得た法則だ。

田園調布が社長の街なら久が原・御嶽山界隈は部長の街と昭和の頃には言われていたようで、この辺りには確かになかなかの邸宅が立ち並んでいて、そこに店を構える「呂万寿」には見込んだ通り季節ごとに心惹かれる菓子が並ぶ。
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最初に伺った秋口にはふかふかの食感と鮮やかな黄色が特徴的な芋羊羹と艶めかしい肌の薯蕷饅頭に心を奪われた。

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晩秋の頃には「落葉」との銘の菓子を買ってみたが、浮島に一筋入った線のところにニッキが仕込んであって、その薫りにいかにも冬が到来するのだなという心持にさせられた。

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春になると彩りを増した菓子の数々が愛らしく咲き、

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端午の節句には粽が並ぶとのことで出かけたら、店頭一杯に笹巻の粽が並んでいてちょっと壮観だった。

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仄甘くむっちりとした歯応えが奥ゆかしく、笹の爽香に胸がすく想いがした。


これならば水無月も申し分ないだろうと6月下旬に出向いてみたが、見当たらず。しかし替わりに買って帰った水羊羹が良かった。甘みの深度があるにもかかわらず後口の消え具合が鮮やかで、しかも塩漬けの桜葉に巻かれているからそれが後口をさっぱりとしてくれるし、暑い盛りの塩分補給にもなって理にもかなっている。
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↑右下は蛍火を模ったもの

きんとん製の向日葵は少し不格好かなと思ったが、偶々見かけた伊藤若冲が描いたそれに似ていて、古典的な表現方法に則ったものなのかも知れないと思い直した。また芥子の実による種の表現が心憎い。
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↑若冲の向日葵


行く度に色々な発見があるので、ちょくちょく覗いてとりあえずは季節を一回りすることと、店頭に大きな賞状が二つも掲げられているカステラを試してみることとしたい。

呂万寿和菓子 / 御嶽山駅久が原駅雪が谷大塚駅

昼総合点★★★☆☆ 3.7

 

2018年9月20日 (木)

中秋の名月を楽しむ

今年は酷暑だったからか、涼しくなって中秋の名月が近づいてきた時にお供えをして楽しむかな・・・という考えがもたげた。

偶々近所の花屋の前を通ったら、秋の七草を取り入れた花束が売っていたので、御嶽山の和菓子店「呂万寿」に行って菓子も仕入れて、家で飾ってみたところ一気に秋らしい風情が出て、虫の音も心地よく中秋の名月を愛でることが出来た。
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月見団子は固まってしまうので、満月の描かれた薯蕷饅頭で代用。他に黄身時雨を満月に見立てた一品が秋の雰囲気を濃厚に伝えて良かった。
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胡麻一粒があることで虫の音も聞こえてくるかのように思われるのだから不思議なものだ。

人生においてどうやら秋の季節を迎えたことでもあるし、これからしばらくはこの月見の慣習を生活に取り入れて、しんどかった夏との別れを告げる日として大事にしたい。

呂万寿和菓子 / 御嶽山駅久が原駅雪が谷大塚駅
昼総合点★★★☆☆ 3.7

2018年9月10日 (月)

欧風キッチンアンシャンテ

週末ごとの外食ローテーションを組むにあたって、居酒屋ばかりになってしまうのもやや食傷気味となってしまうので、街の洋食屋のような店があると非常に助かるな・・・と思って、近隣を探ってみたところこちらに行きあたった。以来平均して月1回程度足を運んでいる。冷前菜・温前菜・メインと各種揃っていて、しばらく行かないとそのどれかが食べたくなって足を運ぶことになる。

冷前菜では鰊のマリネ、それから蛸とセロリのサラダがさっぱりとしてていい。春から夏にかけてはこれらをアテにビールやたっぷりと注いでくれる白ワインを楽しむ。
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温前菜ではキノコとジャガイモのゴルゴンゾーラグラタンを押したい。滑らかなベシャメルソースからコク深いゴルゴンゾーラの風味が漂って鼻腔をくすぐる。これに赤ワインを合わせてやると、クリームのコク味とワインの渋味が混ざり合って後引く旨味に昇華するから凄い。
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メインはつばめグリル仕込みのハンバーグが目に付くけれど、個人的には魚介類、特に海老フライと銀鱈のムニエルを贔屓にしている。前者は圧倒的なクリスピー感を保った衣の歯応えとぷりっとした海老の歯応えのコントラストが楽しく、後者は焦がしバターの風味が滑らかにほどけていく銀鱈の身質によく合っていて甲乙つけがたく旨い。どちらの皿も付け合わせにとりどりの野菜が添えられていてそれも楽しい。
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あとはロールキャベツ、それにメンチカツもいい。
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デザートは夏だとシトラスのゼリー、冬は焼きリンゴのバニラアイス添えで、いずれも手抜かりなく季節を甘やかに感じられていい。
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たくさんのドライフラワーや絵、スパイスが飾られている店内はフランスの田舎町のレストランのように感じられ、個人的には心落ち着く。明るくまろやかな接客が心地よい奥様と厨房を一人で取り仕切るご主人の二人三脚も好ましく、このあたりもあってお屋敷街の住人も家族連れで来ていて、店全体の暖かな雰囲気を醸し出すのに一役買っている。

実直で飾りのない、しかしどれも間違いなく旨い洋食を食べたいという向きにはお勧めできる店だと思う。

 

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欧風キッチン アンシャンテ洋食 / 荏原中延駅旗の台駅荏原町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.7

 

 

2018年6月25日 (月)

小池公園のカルガモの親子

今年も小池公園にはカルガモの親子が現れた。GWごろに二組、5月の終わり頃に一組と計三組。先行組が1か月ほど経って高校生レベルまで成長したところで後続の親子が現れたので、長く愛らしい雛を見ることが出来た。
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この時期は様々な野の花も咲いて目を楽しませてくれるし、池を吹き渡る風も心地よく、散歩の目的地としてはうってつけ。ある日など、カワセミが池の水面近くをエメラルド色の流星が渡ったかと見紛うほどに美しい飛翔を見せてくれた。
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ただ、今年は大量に餌付けをする老人が多く、カルガモも人を見かけると寄ってくるようになったし、アオサギなどは完全に手なずけられて老人を追いかけて池をあちこち飛び回っていた。
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↑人影を見て近寄るアオサギ

そのためか今年は雛が相当数成鳥となっていて、このペースで増えると先々鳥害問題が起きるのではという軽い懸念も脳裏に浮かぶ。孤愁にさいなまされているのかもしれないが、禁止されている事項は守って節度ある見守りをして欲しいと感じた。
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(以下2017年の記録)
住宅地の中にひっそりとある小池公園は散歩の目的地としてうってつけでよく出かけていくが、春、藤棚の花が盛りを迎えるころに姿を現すカルガモの親子は心和んでいい。この春は毎週のように出かけてその姿を眺めてはしばしうっとりとしていた。
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愛らしさもひとしおに感じられるようになったある日など、ベンチに座っていた私に向かって親子が行進を続け、ベンチは雛に取り囲まれ、人慣れした母ガモは物欲しげに私の顔をじっと見るので、虫やしないに持っていた蒸しパンをちぎってやると、母ガモは全く興味を示さず、雛たちが騒々しく啄ばんで、やがて向こうへ行ってしまった。思わぬ出来事にさらに熱を上げてしまった。
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ただ、雛は池に住むすっぽんや野良猫にさらわれてしまうようで、2週間もしないうちに半数になり、1か月半後成鳥なみになったのはわずか二匹だけだった。こんな住宅地の真ん中でも自然の生存競争は静かにそして確実に進行している事実を知った。ことしはバンのつがいも雛を育てて賑々しかった小池公園。来春も藤の花が咲いたのを見かけたら足しげく通ってみようと思う。

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2018年3月27日 (火)

東急ワンデーオープンチケットで桜巡礼3:池上線沿線

慣れ親しんだ池上線に戻り
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五反田のTSUTAYAに寄って会員更新手続を済ませ、近くの目黒川に行ってみたところここの河畔は八重桜となっているようで、わずかに蕾が赤味を帯びているのが確認できただけに。
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それでも積水ハウスの地面師騒動を引き起こした問題の閉鎖旅館物件も見物できたので良しとする。
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五反田から再び池上線に乗り、御嶽山でこのところ贔屓にしている呂万寿に寄って春らしいとりどりの菓子を土産に買い、
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そろそろ日が傾いてくるころに池上駅へ到着。
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まだ木製ベンチは毀されておらず、夕日を浴びた姿は郷愁をそそる。
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↑駅そのものが似合うんだよなぁ、夕日が。建て替えでこうした景色が見られなくなるのはいかにも口惜しい・・・

駅から南下すること5分、その名も桜館と称する温泉銭湯で足の疲労をとることに。
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ここは桜の季節には日によって屋外の展望風呂が開放されて花見風呂が楽しめるのだが、生憎この日は該当せず。それでも漆黒の黒湯とジェットバブルで巡礼の疲れも癒えて、少し早い夕食を駅前の池上食堂で摂る。
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↑こざっぱりとした潔い店構えが好ましい。


からからの喉にビールが沁みてどうにも旨い。滑らかなマヨネーズが身上のマカロニサラダも程よい甘辛さのかつ煮もアテに申し分なく、桜にあてつけられ続けて少し硬直していた身体がじんわりとほぐれる。
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店を出ればもう日没で、綺麗な茜空が道の向こうに広がっていた。
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もうひと踏ん張り行ってみるか、と自分を励まして洗足池に寄ってみる。
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どうやら桜の開花が早すぎて提灯が間に合わなかったのか、仄暗い中での夜桜見物となったが、この方が桜の持つ妖艶さが引き立って見蕩れてしまった。
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ちなみに前日弁当を用意して花見を楽しんだ時の様子はこちら。
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桜の袂にはへびいちごやシャガの花が咲いていて、彩りを添えていた。
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1日で浴びるように桜を愛でたが、概して昭和前期に開発された目黒線や池上線の街は名所の数は多く、いずれも駅から近いので手軽さが魅力だが、一方で樹勢の衰えが目立つ場所もあり、名所としての今後に懸念を抱かせるところもあった。

一方、昭和後期に開発された田園都市線沿線はここ数年がピークと目され、名所の数は少ないものの爛漫のむせるような花の生気を楽しむことが出来た。

東急のワンデイオープンパス、他にもテーマを探してあちこち巡る旅を企図してみたい。(ちなみに今回の旅の運賃総計は約2,500円)

以下桜以外の花々も。
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↑線路脇に咲く隙間花の逞しさを見習いたい
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↑一日で17㎞も歩いたので最後はヘロヘロ。写真もピンボケするというもの。
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池上食堂定食・食堂 / 池上駅武蔵新田駅
夜総合点★★★☆☆ 3.7

2018年2月17日 (土)

西嶺町で梅見散策

二月も中頃になると梅があちこちで咲く。今年は目をつけていた西嶺町へ行って梅見を楽しんだ。

最寄りの久が原駅で降りると池上線名物木製ロングベンチが目に飛び込んできた。
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他にその存在が確認されている旗の台・池上両駅では駅舎の建て替えによって跡形もなく消え去ってしまうだろうから、いずれここがロングベンチの孤塁になるのかもしれない。武蔵小杉で新社会人になり、まだあったこういうベンチに一人佇んで会社に行くのを逡巡していたころをふと思い出した。

出口を西に進むと環八が出てきてそれを渡って少し下ると一気に昭和以前の土着の雰囲気が濃厚になる。鬱蒼とした木々に囲まれた地主と思われる家が茅葺だったり、広大な庭の一角が畑となっていて野菜を栽培していたりと、元から住み暮らす人々が昔からの生活を堅持していて、それが一種独特の鄙の雰囲気を醸し出している。

そんな中に高く生い茂った梅の林の小道があって、そこに足を踏み入れるとここが屈指の高級住宅街近隣とは思えず、一種の迷宮感があっていい。しかもそこはかとなく高貴な梅香が漂って、いかにも閑雅な気持ちにさせられる。
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梅林はおおよそ50mほどであっという間に見終えてしまうが、トリップ感もあって少し酩酊したような気持に。

そこから少し行ったところに西嶺高砂公園があり、そこの近くの坂道にも登録有形文化財に指定されている明治初期からの茅葺住宅が現役で使われていて、生垣の隙間からちらっと見させていただいた。日が傾いて少し薄暗くなりつつあったからかもしれないが、今この瞬間が果たして平成の世なのか・・・と疑いたくなるような一瞬だった。
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そこからまた環八に戻って、池上線沿いを御嶽山に向かって進む。池上線の架線塔はこの辺りでは見上げる高さで、どうも高圧線の鉄塔の役割も果たしているようだ。向こうまでずらりと続く様は迫力があってなかなかの景色だった。
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御嶽山での目当ては池上線1日無料デーで知った和菓子屋の「呂万寿」で、店構えはひっそりとしているのに毎回先客が居て、古くからの住宅街になじんで近隣に贔屓が多い様子。

この日は春らしく草餅に道明寺、
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菜の花のきんとんに春の萌黄を思わせる羊羹と浮島の上生菓子。
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草餅は薫り高く、道明寺は滑らかな餡と桜花の塩気が春への期待を膨らませる。きんとんも色どりといい口どけといい申し分ない。古くからの住宅街の近くには茶を嗜む世代が残っているからか、いい和菓子屋があるというのが持論だが、ここもそういう一軒だと思う。

そこからテクテクと雪谷大塚まで歩いて、品の良い大衆酒場のとよだに寄り、おでんともつ焼きで一杯。
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ここは土地柄から客筋が良くて、コの字のカウンター席でも狎れてあれこれと煩い常連もおらず誠に気持ちがいい。また、カウンター向こうできびきびと働くお姐さん方もべたつきすぎず素っ気なさすぎず良い距離を保ってくれるのがありがたい。おまけにおでんももつ焼きも美味しいのにいずれもほとんど一品100円台で極めて良心的。大井町の信州酒場浅野屋を失って、コの字難民になっていた自分にはまたとない店で重宝している。

近場だけれど旅に出た感があって、なかなか良かった。

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呂万寿和菓子 / 御嶽山駅久が原駅雪が谷大塚駅)  
昼総合点★★★☆☆ 3.7

とよだ懐石・会席料理 / 雪が谷大塚駅御嶽山駅石川台駅)  
夜総合点★★★☆☆ 3.7

2017年12月 3日 (日)

洗足池で紅葉狩りピクニック

今年も九品仏の紅葉を愛でに行こうかと調べてみたら、境内の一部が工事中で囲いがされているとのことで断念。洗足池へ目的地を変更して出かける。

丁度昼時だったので温かい紅茶を入れて持っていき、長原のラ・モトピケでパンを買って坂を下ると陽光溢れる洗足池に到着。
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ところが洗足池も一部造成工事中・・・それでも紅葉はかなり綺麗に見られたので、さほど気にはならずに済んだ。

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池の端のベンチに腰掛けて遠くの紅葉を眺めながらパンを頬張る。今までモトピケではあまりピンと来たパンに出会えずにいたが、このバゲットサンドは歯応えもしっかりあり、チーズ・ハム・トマトと具材も好みで美味しかった。欲を言えばマヨネーズがもっと控えめなら、よりパンの風味を味わえたと思う。
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食べているとひらひらと枯葉が舞い落ちてくる
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紅茶には冬の支度を整えた梢が映る
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食べ終えて池をぐるりと一周。対岸にもぽつりぽつりと紅葉が。
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まだ散り残ったいちょうの黄色が美しい
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神社の社殿とのコントラストもいい
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少し陰ったところに燦然と咲く山茶花たち
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澪標に佇む都鳥。琳派の画題になりそうな。
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小春日和の陽気の中、思ったより散策を楽しめた。

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2017年10月15日 (日)

池上線1日無料デーに出かける

池上線が10月9日の東急の日に無料乗車券を配ると聞いて、なかなか行けていないところをピックアップして散策に出かけた。

真っ先に行きたいと思ったのは、小沢昭一の生まれ育った蒲田の女塚界隈。先だってユリイカの川島雄三特集を読んだ際、川島も蒲田撮影所に近いこの辺りのアパートに住んでいたと書いてあって、両人へ憧れを持つものとしては是非にも足を運びたいと思っていた所だった。

最寄駅の蓮沼は未だかつてこんなに混んだのを見たことがないという異例な事態となっていて無料の威力を思い知る。駅東側をしばらく行くと住宅街に入り、公園に「女塚」の文字を発見。
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しばらく行くと晩年小沢昭一がNHKのドキュメンタリーで訪れていた女塚神社が
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さらに行くと母校の相生小学校が見えてきた。
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今はみっしりと中層のビルが立ち並ぶ一角でひと気も少なかったが、昭和初期はまだ空地と新開の商店街が開けたばかりで活気もあり、実家の写真館は目立つ存在だったろうなぁと思いを馳せる。また、どこにも書かれてはいないけれど、小沢少年は町内に新米監督だった川島が住み暮らしていることを銭湯などで聞いたのではないだろうかとの夢想も広がった。

平坦な道を南下して行くとハングルや中国語・タガログ語など諸国の文字が並ぶ歓楽街があり、そこを越えたところが蒲田駅西口になる。丁度岩手旅行から帰って少し経ったところで、再び冷麺熱が高まってきていたから、冷麺の元祖である盛岡の食道園の料理長が独立して出したという店に行ってみる。
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池上線の高架沿いの飲み屋街の一角に店はあって、休日の昼時とあって8割の入り。運よく席にありついて早速冷麺を注文。基本に忠実な具材が乗った端正な姿の冷麺は、期待通りの出汁の風味と麺のコシで水準以上の出来。特徴らしい特徴は少ないものの、手堅くまとまっていて美味しかった。
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店の裏手にあるベトナム食材の店「福山商店」に寄ってニョクマムを買おうとしたところ本日はお休み。やむなく最終目的地である御嶽山の和菓子店「呂万寿」へ向かう。

御嶽山はホームの下を新幹線が通過するので、鉄道好きの幼子を連れた家族連れや本式の鉄の方が入り乱れ、やはりかなりの混沌状態だった。しかし、目指す呂万寿は和菓子屋の本道を行くひそやかさが保たれていて、ほっとした気持ちになる。
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季節柄芋と栗を使ったものが多かったので、芋ようかんと薯蕷饅頭、それに栗鹿の子風の上生菓子を購入。
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芋ようかんは鮮やかな黄色が間もなく色づく銀杏の黄葉を思わせる。つなぎを最小限にとどめているようで、口当たりは案に相違してふっくらしていて面白い。甘みは芋のものを生かす姿勢が感じられ抑制気味。ふっくらふわふわとした焼き芋を食べているようでその新食感が斬新だった。
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一方薯蕷饅頭は端正な姿とその肌の美しさが目を引いた。つまみ上げるとしっとりとした皮が指に吸い付くようでなんだか艶めかしい。そうして期待通りのむっちりしっくりとした皮の按配と、滑らかで仄かに甘い餡が大変品よく実に美味。後口も良く何個でも食べられそうだった。
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このところ近隣になかなか良い和菓子屋がなくて寂しい思いをしていたが、これからは雪が谷大塚のとよだへ行く際には寄って、季節ごとの味わいを楽しみたい。
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この後、一旦自宅に帰った後、夜に大崎広小路まで出てツタヤでDVDを借りて無料デーは終了。瞬間的に竹下通りの混雑を越えたという戸越銀座やスワンボートが1時間待ちとなった洗足池には寄り付かなかったので、面倒には巻き込まれずに済んだ。
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↑戸越銀座の大群衆(ネットから引用)

東急にはもっと名所開拓を掘り下げて、乗客が各駅に分散・回遊するよう計画・宣伝を練った上で、来年も実施してもらえれば幸い。

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↑東急にはこれくらい古い車両を輸出した国から再輸入してレストアの上、走らせるくらいの胆力が欲しいところ。渋谷の再開発の100分の1くらい還流すればできそうだと思うのだが、どうだろうか。(写真はネットから引用)


平壌冷麺食道園冷麺 / 蒲田駅蓮沼駅京急蒲田駅
昼総合点★★★☆☆ 3.3