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2006年1月14日 (土)

越南周遊記(観光編)

【チョロン】

足を踏み入れたときから、様々な匂いとあまりの人いきれに圧倒された。乾物のひねた匂いや果物の甘い香りや屋台からのなんともいえない香気が狭い通路を進むごとに入れ替わり立ち代りで鼻に飛び込んでくる。その目まぐるしさが楽しいし、興奮する。普段日本で生活している中でこんな風に嗅覚を意識することはないが、それはなんとも味気ないことだと痛感。ちなみにベンタイン市場もざっと通り抜けたが「はい中村さん~」「おいおい」などと声をかけられ、無視すると「このオカマ野郎!」と日本語で痛罵された。困ったものだ。PICT0432 PICT0431

【フートー競馬場】

チョロンからの帰りに寄る。サラブレッドも導入され始めているようだが行ったときはポニーのみ。日本であれば騎乗停止必至の大蛇行も当然のように行われるし、1着からビリまで30秒近く離れたりとどこか牧歌的。特別席はクーラーも効いていてちょっとしたバーカウンターもあり過ごしやすい。穴場に群がる親父たちの姿格好が日本のそれとほとんど変わりがないというのが大変興味深い。PICT0435 PICT0433

【ビクトリアホイアンホテル】

ベトナミーズスタイルのデラックスシーサイドビューに3泊した。ホイアンの市街をイメージした建物が連なっており、宿泊した部屋はヴィラタイプとなっていた。PICT0446

室内は雑誌などの写真でかなり美しいイメージを抱いていたが、細かなところは意外と大雑把だったりするところもあり。リゾートでもあり、細かい話は抜きという気分であったので気にはならなかったが。よく言われるバスタブだがデラックスの部屋でも無かった。欧米人向けに作ってあるようなので已む無しといったところか。PICT0445 PICT0495

目の前の芝生はこのホテルのアイドル「ダーリン」の運動場になっており、部屋に到着早々歓迎を受けた。その向こうにはビーチが広がっており、申し分ないロケーションだ。ビールにサンドイッチを摘みながら、この場の雰囲気に最もそぐわない谷崎潤一郎の「蓼食う虫」を読み耽る。PICT0449 PICT0475 PICT0474 PICT0470

ホイアン市街から離れているが結構な頻度でシャトルバスが運行されていて特段困ったことにはならなかった。パブリックスペースも美しいし、何よりロビーを吹き抜ける風の心地よさが忘れられない。ゆっくりとするにはとても良いホテルだと思う。

【ホイアン市街】

世界遺産だけあって欧米人を中心とした観光客が非常に多い。旧市街は古びた街並みが続いているが、その殆どが観光客向けの土産物屋か食堂となっており一寸興ざめ。しかし大きな通りから少し入ると落ち着いた家並みを垣間見ることができたり、近くの市場では生活する人々の活気を肌で感じることも出来た。PICT0458 PICT0453

また偶然にも「ランタンフェスティバル」の期間だったために夜は街中が提灯に照らされていて良い風情だったことが印象的。PICT0477

2006年1月 7日 (土)

越南周遊記(食事編)

かれこれ一年近く前になるが、2回目のベトナム旅行の記録を書き留めて置く。先ずは食事の記録。事前の情報収集にはベトナム料理の講師であるマリさんのHP「シンチャオ★ベトナム料理」に大変お世話になった。お陰で大変美味しいベトナム料理に出会えたことをこの場において感謝いたします。

【タインビン】ベトナム到着第1食。ネムヌン(肉団子)を乗せたブンはビールが進む一品。家人の蟹入りフーティウも出汁が美味。ベンタイン市場見物の後に好適な立地。PICT0409

【バインセオ46A】鳥インフルエンザの影響で卵が使えず少し粉っぽいバインセオでちょっとがっかり。しかし各テーブルの地元民の喧騒は嬉しい限り。PICT0414

【クアンアンゴン】ダナン名物の「ミークアン」を注文。煎餅とピーナッツの香ばしさが効いていて美味しい。椰子の葉の隙間からこぼれてくる朝陽と風が気持ちよいお店。PICT0421

【コムバーカー】訪越中最も気に入ったお店。ベンタイン市場の方にもあるようだが、グエンフエ通りから旧市場に抜ける通り沿いの店に都合2回訪れた。豊富な惣菜から何種類か選んで食べるコム・ビンザンスタイル。PICT0516

特筆すべきは炭火で焼いたスペアリブ。甘辛の程の良さと香ばしさが堪らない。骨を舐りつくした。それから烏賊の肉詰めのトマトソース煮込み。あっさりしたトマトソースとしっかりとした味付けが施された詰め物の肉が烏賊の甘みにアクセントを添えていてとても旨い。その他の惣菜もどれも塩加減・火の通り加減がぴしりと決まっていて頗る旨い。おまけに出してもらったスアチュア(ヨーグルト)まで懐かしい甘酸っぱさで申し分なし。絶対外せないお店だ。PICT0424 PICT0515 PICT0425

【テンプルクラブ】美しい設えと調度品に囲まれ暑さに疲弊した体を弛ませた。ゆったりとベトナムコーヒーを啜りながら雰囲気を味わうのに好適の店。帰りがけに花の腕輪を呉れた心遣いも嬉しい吃驚。ちなみに1Fの「ファニー」のアイスクリームは普通だった。PICT0428

【Qサイゴン】市民劇場地下にあるバー。西麻布あたりにあってもおかしくない程モダンな雰囲気。思ったよりも騒がしくなく、ホテルの上層階にあるバーの騒々しさを嫌う向きにはお勧め。PICT0439

【ニューラン】朝食用にバインミーティットとバインバオを購入。朝5時過ぎでも活況を呈していた人気店。バインミーはレバーペーストのこってり感とヌクマムの塩気とライムの酸味と意外な辛さが混在する味覚の宝庫。亜流の旨さが嬉しくなる。行き帰りに旧市場の店支度や買い物の風景が楽しめるところも気に入った。緑の洪水の中、迷彩服で野菜を物色する中年女性が印象的。PICT0440 PICT0513

【ホイアンのバインセオの店】現地ガイドの方に連れていってもらった店。グエンチューントー通りとクアダイビーチに続く通りの交差点にタインビンホテルがあり、その裏手に入り込む斜め道を進むこと1分ほど、住宅地にポツリとある観光客皆無の店。中部ならではの小振りなバインセオやチャーヨー、炭火で炙った甘辛の豚肉をライスペーパーに巻いてかぶりつく。味噌だれの風味が良く、暑さもあってビールが進む。観光客向けの店が多いホイアンにあって貴重な体験ができた。PICT0487PICT0488 

クアンミークアン】ホイアンからダナン空港へ向う途中、現地ガイドにお願いして連れて行ってもらった店。店名に掲げているだけあって旨いミークアンにありつくことが出来た。麺にしっかりとした歯応えがあって、揚げたライスペーパーの軽い食感と塩っ気も具合が良くあっと言う間に平らげた。PICT0496

【ソングー】高級海鮮レストラン。お目当てのシャコのガーリック揚げはベトナムでは信じられない価格だったが、そのサイズも驚き。更にむっちりした身のあまりの甘さに卒倒。333を慌てて追加すること2度に及んだ。PICT0499

【ブンボーフエの屋台】グエンフエ通りからコムバーカーやテンプルクラブに向う通りの入口に朝だけ店を出していた屋台。さっぱりとした辛味のスープに練り物やすじ肉が盛り込まれた具沢山の麺。シトラスを絞って酸味を加えて最後までスープを飲みきった。周りの客と路上にぺたりとかがんで食べたこの一杯はベトナムに居る風趣を存分に感じることができるものだった。PICT0502 PICT0503

【ヴィーダクアン】フエ料理を中心としたコムビンザン。お目当てのコムヘンは昼時には扱っていないとのことで、定食に変更。普通に美味しいがコムバーカーの優秀さが再確認されたことも事実。PICT0504

【コムニュウサイゴン】名物のおこげは粉末にした胡麻と甘みの効いた醤油のコンビネーションが良く美味。蛤の甘辛煮は塩辛さぎりぎりの加減がご飯にもビールにも合う佳品。メニューも豊富で客も大入り、おこげの入った釜を割る音も飛び交い喧騒に刺激され食べること自体に興奮した楽しい店。PICT0506

【フースアン】こじんまりとしているものの、しっとり落ち着いた雰囲気の店。生春巻きはこちらで頂いたものが一番良かった。皮の薄さと相反したしっかりとした食感が身上。蓮の葉包み御飯も良かったが最大の収穫はザボンとするめの和え物。胡麻煎餅に乗っけて食べるのだが、その香ばしさにザボンの淡い酸味とするめの塩加減が綯い交ぜになって、「らしさ」全開の逸品だ。2度目のこちらへの訪問がベトナム最後の食事となった。PICT0518

この他、「パタシュー」のパイもバターの味が濃厚で美味しかったし、ホイアンの布市場前の屋台では「ベトめしの旅」で密着取材されていた女性に出会い本を見せてあげつつカオラウを啜りこむという経験も出来た。同じくホイアンのブラザーズカフェで川風に吹かれてぼんやりと時を過ごした時間も忘れられない。HCMとホイアンだけしか訪れることが出来なかったが、どの料理も旨かったしどの店でも気持ちよく過ごすことが出来た。いまやベトナム料理は愛してやまない料理の一つとなっている。