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2020年3月 1日 (日)

春光駘蕩筑豊肥3:青いソニックと白いソニック

唐津を朝に出て博多に向かうと、強風で筑肥線に遅れが出ていた。
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↑近郊路線を走る中では一番好きな車両の305系。kuroというのはJR九州のマスコットらしい。

確かに広い平野のど真ん中を走る区間では車体が揺れるほどで、快速列車だったのが各駅になり、直に徐行運転になり、終いには福岡空港行が姪浜までに変更となってしまい、昼は博多駅でラーメンと思っていたが、時間がなく駅弁を買い込んで青いソニックに乗車。
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この車体、よくよく見ると「特急つばめ」に使われていた車体と同系で、その色合いに目を引かれてちっとも気が付かなかった。久々に乗ったが、ミッキーマウス様のヘッドレストは相変わらずのインパクトながら、テーブル等は20年以上使用されていてかなりへたっており、やや寂しく映る。
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それでも終着の大分では先頭車両に回り込んであれこれ写真を撮ることに。その魅力は健在だった。
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帰りは別府から小倉まで同じくソニックに乗ったが、車両を替えてみようと白いソニックにした。
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これは以前長崎に行く際に乗った「かもめ」と同じ車両で、こちらの方が新しいのか、室内の雰囲気といいシートの快適さといい居心地が良く、「このまま博多まで乗っていたい・・・」と思うほどだった。
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途中の宇佐では名物のUSA看板も見られたし満足の行くソニックでの往還だった

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2020年2月20日 (木)

春光駘蕩筑豊肥1:ホテルKARAE

立春を過ぎ、春の日差しが感じられる頃になって九州に旅に出た。後から振り返ると「最後の安穏とした旅」になるやも知れないので、色々書き留めておこうと思う。

福岡空港に昼に着く便で東京を発ち、博多駅で昼食をとってから筑肥線で毎度の唐津に向かう。色々調べたら二枚きっぷという割引切符があったので、JR九州の券売機で購入して、市営地下鉄に乗り込み一路西へ。
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唐津には昨年末に新しい商業施設「KARAE」が出来、そこにホテルもあるというので予約を入れた。駅から歩いて3分ほど、商店街のど真ん中という立地で電車移動の身としては有難い。1Fにはカフェやミニシアター、地元でそれと知られたモダン中華の店も入って、いざとなればここに籠りっきりという使い方も出来るようだ。
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ツインの部屋を取ったが、ごく普通のビジネスホテルと変わらぬ広さと設備で、寝るだけなので特段不足はない。
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廊下にはアロマが焚かれていて、穏やかな香りだったので好印象。
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和菓子を買ってきて皿を所望したら下のカフェから皿とフォークを調達してくれるなど、スタッフの方も気さくでキビキビと立ち働いており気持ちが良かった。気になったのは防音の点。近接する部屋が入口ドアを開閉すると、自分の部屋のドアが空圧でガタガタいうことが2度ほどあったし、夜中エアコンの霜取り機能がなぜか作動して妙な音を立てて目が覚めてしまった。この辺りは営業間もないがゆえのことかなと思うので、しばらく経って客からの指摘などに対応していく内に改善されるのではないかと思う。

有名な川島豆腐店ははす向かい、飲み屋街もすぐそこだから、街歩きを主眼として唐津に行く向きには、申し分ないホテルだと思う。
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2020年2月 2日 (日)

池上線の「緑の電車」

東急が池上線一日無料デーを実施して2年以上がたつ。その翌年は沿線の穴場スポットを巡る企画を展開したが不発、去年はもう少し有名どころを巡るスタンプラリーを開催したがほとんど顧みられることはなかったように思う。そんな中で唯一気を吐いたのは、往年を彷彿とさせるラッピングの「緑の電車」の投入だ。

矢張鉄道マニアは底堅くいるようで、しばらくツイッターで動向を追っていたらデビュー前後はそうした方々からかなりの投稿があって注目を浴びていたが、所詮既存の車体にラッピングを施しただけなので飽きられるのが早く、今はあまり話題にならない。個人的にも2年前の一日無料デーの際に「池上線沿線を観光地化させたいなら、往年の列車を探し出して再登板させるぐらいして欲しい。」とブログに書いた口なのでどんな電車か期待したが、緑が明るすぎて懐旧の念を呼び起こすには遠いものだったから少しがっかりした。
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↑顔つきもスマートすぎる・・・

ではどうすればいいかと思案したが、自動車のレストア的アプローチで少しずつ前の状態に戻していくというのはどうだろうか。個人的に期待していたこういうタイプの車体に、現車体を少しずつ改造していくのである。
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それであれば、その変化の度にマニアの方の興味を引くことが出来るし、完成した暁にはそのレトロ感が一般の人々の郷愁も誘って話題になると思うのだが。具体的には現車両はヘッドライトが大きくハンサムすぎて、昔のいい意味で間の抜けた愛らしい表情が伺えないのが欠点だと思う。

そこで半年ごとに①行先案内板の上にヘッドライトを取り付ける。②テールランプをLED化して、赤でも白でも光るようにする。③現ヘッドランプを閉鎖。以降は①のヘッドライトと②の白色LEDを使用。④②の上半分を閉じ、眠たい目に。(可能なら往年のぽつねんとしたクワガタ目に。)これぐらいすれば変化するごとに注目を浴びるだろうから、費用対効果はまずまずではないか。
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↑改造イメージ

人気が出たら屋根部分をグレーに塗ったり、昔の「お買い物は東急百貨店へ」という吊り輪をつけたり、サスペンションを緩くして乗り心地を変えたり、床を木材風に替えたりと色々やりようはあると思う。

ライトを変えることによる安全性の事はよくは知らないが、JR四国の魔改造が許されているのだから、これぐらいなら車検は通るような気がする。(車検があるのかどうかは知らない。)
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↑JR四国の魔改造新幹線

渋谷はあと7年ほどで大改造が完了するというが、並行して池上線もごくミクロな変化をつけて行って楽しませてくれれば幸い。
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↑ボディーカラーを塗り直した列車では、この懐かしいL特急カラーリングのものには是非乗ってみたいと思う。(尚ここまで写真はネットより流用。一部加筆。)

2019年12月11日 (水)

東急バス一日乗車券で師走に紅葉と名建築を楽しむ

代々木上原にある駒場公園内に旧前田家の豪奢な邸宅が残っていて、紅葉も楽しめるというので色々調べると東急バスを乗り継いでいけることが判明したので、例によって1日乗車券をチャージして出かけてみることにした。

駒場というだけあって、東大の施設が散在する通りを行くとその名も「代々木上原」というバス停があって、降りて1分ほどで公園に着く。森閑とした道を行くと、車寄せも備えた見事な洋館が現れる。
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昨年整備されて一般公開され、あちこちで取り上げられていたがブームは一段落したようで、全然人を見かけない状態であちこちの部屋を覗く。
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この建物の建築費はどこから来たのか興味が湧くほど造りは本式で、いかにも貴族の館という風格を兼ね備えている。さすがは重要文化財に指定されているだけのことはある。
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その建物を独り占めしている時間がかなり長くて、大変贅沢な時を過ごせた。

隣には和館があって、そこは見事な紅葉の景色を備えていて、付書院はぼんやりと紅に染まっていて情緒深い。この環境なら一句詠んでも、上出来のものが誂えられるだろうと思う。
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満足して近くの岬屋に向かう途中で、共にマスクのカップルとすれ違う。「俳優の青木某氏では?随分地味な奥さんだな・・・妊娠しているみたいだけど。」との感想が脳裏をよぎり、帰宅して調べたら相手は優香だということだった。

岬屋は細い路地にあるが、暖簾が揺れていてようやくそこだと気づく位小体な店でちょっと意外。元々工場がメインで、そこに直売できるスペースを作ったような雰囲気だった。

初霜は餡の中に栗餡と思われるものが包まれているが、味わいの諧調がほぼ変わらないのでその効果は判然としなかった。
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枯露柿は大福を柿に模したもの。中の餡の滑らかさと軽い口当たりは出色だった。
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黄身時雨はきんとんの様にも見えるが、かっちりとした造り。しかし餡はふんわりしていて、この辺りは最近評価が高い店に共通する仕上がりで人気があるのも頷ける。
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再び渋谷に戻って大井町行のバスに乗り、大崎広小路で降りて五反田の「亜細亜」へ。昼から少し奢って五目そばを頼む。「うちのは塩味ですが宜しいですか?」とミャンマー出身と見受ける店員が確認してくるあたり、よくしつけが施されていて安心感を覚える。そこまで気働きが行き届いているから、五目そばも良かった。
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凡百の店では火の通りが甘い人参や白菜がたんまり載っていて幻滅してしまうこともあるが、ここのはきちんと味が染みこんでいて、確かな具材にきちんと下拵えしてあるからそれぞれの味わいが際立っていていい。巻繊のような面白い具材もあって、値段相応の一杯だったからとても満足した。

食後、一旦帰宅した後、夜になって川崎までバスで出てGUの超大型店限定のブーツを2千円で買う。こういう機会がないとなかなか来れないから、GUには是非都内城南地区にも超大型店を開設して欲しいものだ。凡そ所期の目的は達成したので、駅に隣接したつばめグリルで一献。
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中々の距離を移動して(総移動距離41km)歴史ある建物に紅葉と和菓子、それから老舗中華に買い出しまで済ませて、満足感に浸りながら傾ける黄金色の液体は、思っていた通りの旨さでするりと胃の腑に流れ込んでいった。

最後に一句。 ”紅葉を 師走に愛でる 時来たり ”
・・・あの付書院の効果はそんなには無いようだ。

2019年9月20日 (金)

白露冷涼那須湯治1:”デパ地下列車”で黒磯へ

この夏は家人がひどく暑がりになり、9月に入るとどこか涼しい所へ行きたいというので、去年に続いて那須方面へ出かけることにした。

昼に東京を出て普通列車で黒磯まで行くことにし、JREポイントを使ってグリーン券を確保したので、行きの昼食は美味しい弁当をどこかで調達して・・・と考えたが、内幸町の「あと村」は既になく、他にこれといったものが見当たらずなかなか難航した。が、日本橋高島屋で「京都展」をやっていてそこに祇園川上が出店して御弁当を販売するというのでこれを途中下車して買い込み、上野東京ラインに乗り込む。
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催事の弁当だけに中身はどうかな・・・と思ったが、それは杞憂に終わった。季節を感じさせる品々がとりどり盛り込まれて、いずれもさすがの味わい。
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家人と一品ずつドラフトしては食べ、グランスタで調達した「作」と「雨後の月」を呑んでは移りゆく車窓を楽しみ、列車旅の醍醐味を存分に堪能した。
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この弁当には松茸ご飯がついていて、想像以上に松茸の量があったので秋の気配も濃密に感じることが出来て、それもあって満足度は高かった。
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家人が食べてみたいと購入した志の多寿司の稲荷も甘辛さが深い江戸の味で面白く、〆には高島屋だけに出店を構えるオーボンビュータンで買ったケーキを食べ、豊饒なる甘味の世界に溺れて大団円。
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宇都宮までの二時間はあっという間だった。那須もしくは伊豆方面に行く際は、またこの「デパ地下列車」を運行させようと、すっかり味をしめた次第。

2019年7月 1日 (月)

津軽海峡北南21:古遠部温泉・白馬龍神温泉

9年前に来た際には温泉を主眼としてこの地域を巡った。その際に入った津軽湯の沢温泉なりやや矢立温泉アクトバードはその後廃業してしまってもう入ることはできない。一番の気に入りで宿泊した古遠部温泉も一時休業したとの情報に触れ、今後どうなるやも知れず日帰り入浴だけでもと思い、最終日大館能代空港に向かう途中で立ち寄る。

相変わらずの山奥の細道を恐る恐る行くとようやく宿が見えてほっとする。週末だっただけにかなりの混雑でゆっくりは入っていられなかったが、相変わらずドバドバと豪放に源泉が注がれ、ジャバジャバと湯船からこぼれ、トド寝を楽しむ御仁もいて・・・と変わらぬ姿を保っていた。宿の方が変わられたようで随分禁止事項の張り紙が増えたが、秘湯マニアはやはり偏狂なところがあるのだろうから、ご苦労が偲ばれる。何はともあれ素晴らしいお湯に再び浸かることが出来たのは有難い限りだった。
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一方、弘前市街からも遠くないところになかなかの温泉が湧いているとのことで、そこへ向かう弘南鉄道にも乗ってみたかったのもあり出かけてみた。

中央弘前駅の駅舎が誘う郷愁といったらない。
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線路の行き止まりには撫子が咲いていた。
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使用している車両は東急の旧型車両のようで、あちこちに形跡が残っていた。できれば池上線に戻って来てもらい、時折乗ってみたい味わい深い車両だった。
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目的の白馬龍神温泉は松木平駅から歩いて10分弱。この駅もリンゴ畑の真ん中にあり、遠くに岩木山が遠望されて旅情をそそる駅だった。
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一方で温泉は近代的な堂々とした造り。
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名物は析出物で出来たクレーター様の床。矢立温泉を思い出させる。
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あまりに尖ってしまうと歩けないほど痛いというので、時折グラインダーで削っているという。確かにクレーターの盛り上がり部分は色が変わっていて踏んでも痛みはさほど感じられない。室内の浴槽は広々としていたが、熱すぎて難渋。なので屋外の温めの露天湯でゆるゆると過ごした。市街地中心部から電車で15分も行くとこんないい湯にありつけるとは、弘前の街としての魅力を改めて発見した次第。

2019年6月23日 (日)

津軽海峡北南13:リゾートしらかみ・石場旅館

青森から弘前へ向かう時刻表を検索していたら、朝早くに「リゾートしらかみ」が走っている。座席指定券300円を払えば乗れるというので、これで弘前へ向かうことにした。

朝霧に包まれた青森の街は少しひんやりとして、どこか高原にでも来たようなしっとりした肌合い。「クレオパトラ」で朝食を済ませて目の前のバス停から青森駅へ。青森ベイブリッジも霧の中。
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ようやく見られたねぶたに見送られて
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ホームに出るとリゾートしらかみのクマゲラが待っていた。
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現有の三編成(他に樵・青池)の中では一番古い車両とのことだが、広くとられた窓といい、プレミアエコノミー以上のゆとりがあるシートといい、300円でこれなら十分だった。
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その名の通り青い森を抜け、稲の絨毯を眺めていたらもう弘前だった。
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循環バス「ためのぶ号」の始発を待ってまずは宿をとった「石塚旅館」へ荷物を置きにいく。今回の旅は民宿→デザインホテル→ビジネスホテル→旅館と変化に富んで楽しい。

こちらは明治期創業の登録有形文化財で、昔の日本家屋の程よい薄暗さが保たれていて心が鎮まる。
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今回はトイレ・風呂共同の8畳に広縁のついた部屋だったが、恐れていた外国人観光客の乱痴気騒ぎなどはなく、のんびり滞在することが出来た。風呂は男女分かれていて男風呂は4人は入れる大きめの浴槽にカランも4つ並んでいて、混雑期でなければゆったり浸かれる広さがあった。

部屋は布団を敷くとやや手狭に感じるが、広縁にソファーがあるので苦にはならない。そこから綺麗な庭も見下ろせるし、最終日には雲間に月のような太陽を見ることが出来てちょっと拾いものだった。
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朝ご飯もホッケの干物やリンゴジュースが出るなど北を感じさせる美味しいものだったし、控えめながらあれこれ情報をくださるご主人もつかず離れずいい距離で対応してくださって有難かった。9年前、前を通りががって「良さそうだな・・・」と思った直感が間違っていなかったというのも個人的には嬉しかった。古さを承知の上で街の雰囲気に馴染んだ旅籠に泊まってみたいという向きには申し分ない一軒だと思う。
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2019年6月20日 (木)

津軽海峡北南10:青函フェリー

明けて函館を発つ朝。洗い立ての港の景色は澄み切っていて、何よりの餞だった。
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始発の市電に乗って駅まで行き、駅弁を買ってからタクシーで青函フェリーターミナルへ。1,200円ほどかかったが、時間的な余裕を買えたので良しとする。函館から青森に渡るのに味気ないトンネルの景色を見続けるくらいなら、時間がかかってもやはりフェリーの方が旅情があるというもので、ここは迷わず船旅を選んだ。安く済むのも有難い。

乗船する青函フェリーはトラック輸送を主力としているので旅客向けサービスは手薄な分、ライバルの津軽海峡フェリーよりも3割方安くて片道1,800円。所要時間には大差ないのでこちらにしたが、ターミナルは新しく綺麗でこれなら大丈夫そうだなと着くなり不安はかき消された。
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乗船まで時間があったので、駅で買った名物の「鰊みがき弁当」と「かに寿司」を待合で食べる。身欠きにしんの煮付はあの独特のえぐみが抑えられていて、数の子も穏やかな塩加減で品がいい。意外な健闘は切り昆布の煮付で、身欠きにしんと数の子の間の塩加減になっていて、見事に味を結節してくれる。流石その名にし負う駅弁だった。
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かに寿司は期待していなかったが、意外にしっかりとしたかにの身と酢の味わいが寄り添いあってなかなかの美味。
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お腹もくちくなって準備万端、悠然船に乗り込むことにする。乗ったのは「あさかぜ21」で、車の格納庫は流石に大きく目を引く。
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三階に上がって客室へ行くと絨毯敷きの広間があってその一角に陣を据える。
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車もさほどなく、定刻通り出発するとじきに市電の行先でその名をよく見かけた「函館どつく」が見える。
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そこからもう少し進むと、昨日夢のようなひと時を過ごした「ティーショップ夕日」がかすかに見える。昨日は見送る側で、今日は見送られる側になり不思議な心持に。
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と、家人が「イルカ!イルカ!」と叫ぶので航跡の辺りを見ると確かに十数頭イルカが追いかけてきていた。出港して10分足らず、まだ函館湾内で陸地からも直ぐの所だったから驚かされたし、なんだか得した気持にもなる。
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↑この写真の直後のこと。あっという間に遠のいたので写真は撮れず・・・

やがて眠気が襲ってきたのでひと眠りして起きると、下北半島の仏が浦が遠望される。
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そこが舞台の映画「飢餓海峡」のラストシーンを見て、是非連絡船に乗ってみたいものだと思っていたので独り感慨にふける。

そこを過ぎれば遠くに雪を残した八甲田山が見えてきて、予定よりも20分早く青森港に着岸。WiFiもグーグルのアカウントを使って利用できたし、揺れも全くなく3時間40分の航海はあっという間だった。百鬼園先生が怯えた水中機雷も遥か過去のことになったのだし、海峡の横断は時間繰りをつけてでも船旅に限ると個人的には思う。

2019年6月19日 (水)

津軽海峡北南9:函館景観めぐり

函館では山にも上らず、五稜郭にも駅前市場にもいかず、主に元町界隈を巡った。噂通り、坂にまみれることに。
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↑名所の八幡坂では50を優に超える男女が年甲斐もなく道のど真ん中で写真を撮っていて地元の車が迷惑していた。中華系の観光客のことをとやかく言えない。

横浜に住んでいたくせに山手の丘に足を運んだことがないので洋館が新鮮に感じられ、色遣いの巧みさも知ることになった。
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旧イギリス領事館は庭のバラが時期を迎えていて素敵だった。
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中華会館は重厚なレンガ造り。中は煌びやかな関帝廟があるという。
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旧丸井今井函館店はまちづくり地域センターとして活用されていた。古式ゆかしい百貨店建築は伊勢佐木モールにあった松坂屋を彷彿とさせて懐かしい気持ちに。
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それから来る前に鑑賞した「オーバーフェンス」のロケ地も二つほど。
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↑二人が出会う店の前、そして訓練校の喫煙所と蒼井優目線で見たラストシーンの野球場。

市電が走っているので興味深い諸々も目に入る。
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ホテル裏が倉庫街だったので夜ぶらついてみる。ラッキーピエロが不穏に見えて可笑しかった。
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道々見かけた花も印象深い。
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最後の夜には沖の漁火を見ようと五稜郭前から市電に乗って青柳町まで行った。
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海を目指して人気のない真っ暗な道をおそるおそる歩いていったら、突如眼前に見事な月の出が現れる。波に揺らめく月光の道が彼岸迄続くようにも感じられ、年甲斐もなく心を震わせてしまった。
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漁火は見えなかったが、電停付近の坂も「オーバーフェンス」のロケ地だったからそれも拾い見できて満足。
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ティーショップ夕日といい、函館は山の西と東の外れに魅力が潜んでいることを知った。往時の繁栄が偲ばれるあれこれが残っている街はいい街だなと改めて思わされた次第。
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2019年6月14日 (金)

津軽海峡北南4:HakoBA函館

大沼公園から乗り込んだ普通列車は国鉄時代のもので、シートといい扇風機といい甚く郷愁を誘うものだった。
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存分に堪能して、新函館北斗で函館ライナーに乗り換えようと3番線で待っていると一向に来ない。おかしい・・・と思って跨線橋に上がったら次発は1時間半後1番線からとの表示が。どうやら函館ライナーは着発ともに1番線からとなっていて、接続するはずの列車はもう出てしまっていた。やむなく1時間ぼんやりして先発の特急で函館に到着。
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函館では元町地区にある「HakoBA函館」に宿をとった。
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元は富士銀行函館支店と隣接する博物館だったものを一体でリノベーションしてホテルとドミトリーを併設し、「シェアホテル」と銘打っている。
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我々はホテルタイプのBANK棟のツインに宿泊した。リノベして2年とのことでまだ新しく、デザインホテルを指向していてなかなかに洒落ている。
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ドミトリーなどが入るDOCK棟最上部には共有キッチンがあり、そこから屋上テラスに出ることが出来るが、景色が綺麗だったので朝な夕な足を運んだ。
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特に近所のパン屋で焼き立てのパンを買ってきて、朝日を浴びながらテラスで朝食をとったのはとても気持ちが良かったので印象深い。

従業員の人たちも懇切丁寧だし、観光には持って来いの立地だし、歩いて3分のところにCOOPもあって便利。それでいて1泊7,000円というのは破格の値段で随分気に入ってしまった。函館再訪の際には真っ先に宿泊を検討したいと考えている。

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