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2013年1月 5日 (土)

しげ正

平日の昼に旨いものが食べたいな・・・と思うと頭に浮かぶのがこちら。ランチでにぎりを出しているのだが、質が相当に高いのにもかかわらず2,000円といううれしい値段設定。しかし、魚は夜に使うものと質は違わないものと思われ、中トロ・うに・いくらといった主軸を中心に季節ごとの魚を織り交ぜて10貫ほど握りが供せられ、これに青海苔の味噌汁と茶碗蒸しがつくのだからお腹の方も満足になる。

また壮年の男性が二人で店を取り仕切っているのだが、きびきびと仕事をされていて見ていてなにより気分がいい。これもお店の味を高める良いスパイスになっていると思う。

ランチではあるが一貫一貫握って出してくれるので、若い人のきちんとした寿司屋のデビュー戦に向いているのではないか。(こちらで飾ったなら、その前途は明るいように思われる。)そういう間口の広さも感じられる気持ちの良い店で、これからも足を運んでいきたい。
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鮨処 しげ正寿司 / 九品仏駅自由が丘駅奥沢駅
昼総合点★★★☆☆ 3.7

2013年1月 4日 (金)

コルディアル

大井町線の旗の台~大井町間は下町感たっぷりな沿線なので、レストランやパティスリーといった店の層が薄い。そんな中でこちらのコルディアルのケーキはおしゃれな町のそれと比べても遜色ない品々が整っていてとても心強い。それもそのはずでご主人はフランスのダロワイヨで腕を磨き、その当時に獲得したメダルやトロフィーが店内にさりげなく置かれている。

いずれのケーキも美味しいのだが、美しさも備えているという意味で個人的には「ル・ドーム」が気に入っている。
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表面のチョコクリームは奥行きを感じる深い味わいで中のチョコムースはふんわりと軽く、土台のチョコスポンジは少し苦味が利いていて全体を引き締めている。三層のチョコが見事に反響しあって余韻も素晴しい。

ラムが微かに香るモンブランも見目麗しく、ケーキを食べる高揚した気持ちを高めてくれる。
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これだけ水準の高いケーキが400円前後で買えてしまうというのはありがたいことで、近所冥利に尽きる。またケーキ以外にも焼き菓子やチョコレート菓子もあって、ご主人の技能の幅の広さをうかがわせる。

白みがかった照明を電球色に変えればもっと目立つ店構えになるように思うが、ひっそりと納得のいくものを丁寧に・・・というスタンスの店のようなので、これで良いのかもしれない。いずれにしろ、末永く通いたい店だ。

コルディアルケーキ / 荏原町駅中延駅旗の台駅
昼総合点★★★☆☆ 3.7

2012年12月13日 (木)

江南旅遊記13:新開元大酒店

新開元大酒店】★★★★
家人のノロが未だ癒えず、ホテルからさっとタクシーで行ける店を大衆点評で探したところ、解放路にある新開元大酒店のレストランが杭州名物も揃っていて良さそうだったので出かけた。

ホテル入口にある階段を2階に上るとそこがレストランになっていて、裕福そうな家族連れが楽しげに卓を囲んでいた。円卓が30台ほどあったが、19時でほぼ埋まっている状況で、市内に支店を数軒擁するだけあって人気店のようだ。

席には分厚いメニューがあって、写真付きなので料理のイメージが掴みやすくて助かった。メニューには刺身から海鮮・点心まで相当数のメニューがあって目移りしてしまったが、「杭幇」の項目にあった杭州名物を中心に注文。
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東坡肉は皮のゼラチンがいい具合にやわやわしていてすっと消え、くどくない甘辛さの品もよく美味。
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魚団湯はジュンサイの入ったものが有名だが、季節ではなかったので魚団だけのものに。はんぺんに近いつみれは淡い食感が火腿で丁寧にとった出汁とよく合っていて、汁を吸うたびに胃が清められるような澄み切った味わい。
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名物の龍井蝦仁は軽い塩気のうすごろもを纏って、身の持つ甘みと香りが一段と引き立つ。龍井茶の効用はあまり感じられなかったが、添えられた赤酢をわずかにたらして食べると味に一層の陰影ができて非常に美味しく、「塩梅」の語源を実感することに。
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これに青菜炒めとビール2本で171元。日本円で2300円ほどだが、東京の高級店の4分の1くらいで済んだ実感。

食後、まだ十代と思われるウェイター君が「1階で抽選会をやっているので、帰りにお連れします。」と筆談用メモに一生懸命書いてくれたのでついて行くとルーレットがあり、無心で回したら1等の優待券100元が当選!
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ウエイター君と握手して「明天我再来!」と適当な中国語を叫び、その通り翌日の昼にまたぞろ出かけた。旨いものを食べさせてくれることは前日に確認済みなので、杭州名物にこだわらず食べたいものを注文。

四季豆(いんげん)炒めはやわらかくて甘いいんげんとスパイシーな味付けのコントラストがよく非常に美味しい。
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糖醋排骨は厚めの衣の効果で最後までクリスピー感を失わず、穏やかな酸味と甘みが後を引く逸品だった。
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子鳩のローストは広東名物なので期待しなかったが、皮がパリっとしていてちゃんと脆皮になっていたし、身に染みこんだ程よい塩気と香辛料がたまらず、身を舐ってはビールを流し込んで実に愉快な気分になった。
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杭州名物の片儿川は豚肉と筍の薄切りと雪菜の漬物が入った煮込み麺。古い中華料理屋で「高菜ラーメン」というのがあって不思議に思っていたが、ルーツはここにあるのかもしれない。これはスープがこってりとしていて、太目の麺によく味が沁みていて旨い。
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以上にビール1本で驚きの111元。一人750円でこのレベルが堪能できるというのは中華料理好きの自分にとっては夢のような店だ。おまけに昨日の優待券100元を使ったので支払いは11元・・・申し訳ない気持ちになって店を出た。
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料理の質と雰囲気は香港の「香港老飯店」に近く、出汁・素材・調理の確かさを感じることができた。ホテルのサービスと空間で旨い料理を安く味わえるという、中国の旅の醍醐味を存分に味わせてくれた素晴しい店で、優待券100元の恩返しも含め、必ず再訪したいと思う。

2012年12月 9日 (日)

江南旅遊記9:朱記牛肉・怡园飯店

【朱色牛肉】★★★+
大衆点評でよい評価を受けていたので滞在2日目の朝に訪問。国慶路から東園門街へ入ってすぐのところに店はあって、店内は9割の入りで随分と賑わっている。
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入口に入ってすぐ左に調理場兼勘定場があり、そこで「牛肉湯両個、焼餅両個」と口頭で伝えて勘定を払うと牛肉と香味野菜が入ったどんぶりとざるに盛られた焼餅を渡される。適当に席に座るとおねえさんが大きなやかんを持ってきて、白濁したスープをどんぶりになみなみと注いでくれるという寸法。
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スープは牛骨からとったものだと思われ、あっさりとしながらも後を引く旨みがあってなかなか良い。牛肉がスープよりも若干しょっぱく作ってあって、これを食べながらスープを啜ると味わいに広がりが感じられた。

相席になった現地の方にならって焼餅を浸して食べたり、スープが減ったところで豆板醤を入れたりして変化も楽しむ。ちょっとうれしいのはスープが半分ぐらいになったところで、店内を巡回しているおねえさんがおかわりを注いでくれること。朝からちょっとばかり得した気分になって、スープで温まった身体とともに店を出た。牛肉湯13元、焼餅1元と安くて旨い庶民の味方。冬の朝にはもってこいの店だと思う。

【怡园飯店】★★★+
点心類を食べたいときには地元の人は富春や冶春ではなく安くて旨いここに足を向けるそうだ。最終日の朝7時に店に入るとぽつぽつと人が集まってきていて、朝から大声で楽しそうに茶を啜っていた。
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ホテル2階のレストラン入口にレジがあって、ここで注文をしてレシートを受け取り席に着くと、ウェイトレスがレシートのコピーをちぎって厨房に注文を通すスタイル。席を確保してからレジに並ぶ富春茶社と違って客の流れがスムーズだ。10分ほどで蒸し立ての饅頭類が届く。
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三丁包は1つ4元。肉のゴロっと感はあまり感じないが、餡から立ち上る甘辛い匂いが良く、皮もふんわりとしてホグホグとあっという間に平らげる。
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菜包は2元。富春のように妙な甘さはなく、ごま油の香ばしさとあっさりとした塩っ気が程よくこれも美味。
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豆沙包(3元)も餡のねっとり感としっかりした甘みが旨かった。以上5個の美味しい饅頭を食べて15元というのはホテルのレストランで食べたことを考えると破格の安さ。食後しばらくしてからやや化調の後味を感じたが、値段の安さを考えれば許容の範囲。食べたい点心を自分で選べる自由度も合わせて考えると、セットが中心の富春や冶春よりもお勧めといえるかもしれない。なお、お茶はレジで注文しないと提供されないのでご注意を。(私は失念して白湯で饅頭を食べる羽目に…)

2012年12月 8日 (土)

江南旅遊記8:食為天酒店

【食為天】★★★
大衆点評で准揚菜の1位になっている食為天は是非ともおさえておきたいと思い初日の夜に訪問。今回はホテルから近い東鶴店へタクシーで向かう。19時すぎと一番込み合う時間なので待ちを覚悟したが、メインのホール脇の少人数席が空いていてすんなり席に通してもらえた。若干低い場所にあるメインホールはなにやら宴会をやっているらしく、テーブルを離れては酒を注ぎあう人で溢れ、ときおり子供がマイクで皆に呼びかけた後、大きな声で歌を歌ったりして、なかなか賑々しい。
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メニューを見ると意外にもこの地方の料理である准揚菜のメニューは少なく、刺身盛り合わせや広東料理、タイ料理まで並んでかなり手広くカバーしているようだ。この後訪問する杭州のホテルレストランも似たような構成で、宴会ニーズに合わせて種々メニューを取り揃えているのかもしれない。紙に品書きを書き出してウェイトレスに注文。

ここのスペシャリテ「麻香鴨掌」は鴨の足のゼラチンを辛いソースで和えた前菜。骨は取り除いてあるが、意外とゴリゴリとした食感。各種スパイスを効かせていてきわめてカレーの風味に近い。
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続いて揚州名物「文思豆腐」。昆布と椎茸の出汁を思わせるごくごくあっさりした出汁に超絶技法で極限まで細切りにされている豆腐が入った精進スープだ。
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予想はしていたが、あまりの細さに驚嘆した。この包丁の技術は、刃物が特産である揚州の厨師ならではのもので、清淡な風味もあわせてらしさを感じた。

これも揚州名物の「獅子頭」も澄み切ったあっさりスープにごろりと肉団子が入っている。思ったより団子が柔らかくほろほろとしており、それが混じり気のないスープによく合う。
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真打は「揚州炒飯」。皿で頼むと多すぎるとのことだったので、茶碗1膳ほどの小さいものを頼んだ。これは期待値が高すぎたのか、そこまでの凄みは感じなかった。卵が米を包んでというのがセオリーだと思うが、ここのものは卵があたかも天カスのように細かく揚がっていて、クリスピー感すら覚えるのが新鮮だったが、やや油が強く効果的とは思えなかった。
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これに「清炒時菜(季節野菜の炒め)」と頼んで「青菜香菇?」とウエイトレス嬢に提案された小松菜と椎茸の素炒め、ビール1本で111元。一人700円ほどだから納得の値段。概ね揚州名菜を堪能できたので満足したが、軽めのメニューを選んだからかこれが揚州で一番のレストランというほどの感動はなかった。なおクレジットカードは使えず銀聯カードのみ対応可だった。

2012年12月 7日 (金)

江南旅遊記7:富春と冶春

揚州は塩商人の富豪を多く輩出し、それに伴って様々な文化が花開いた街だという。その筆頭は朝の飲茶で「朝は皮が水を包み、夜は水が皮を包む」と謳われ、同じく名物である銭湯と並び称されている。また小林秀雄がこの地までわざわざやって来て名物の蟹黄湯包(蟹肉と味噌のスープが入った包子)を食べて絶賛したそうだ。
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その総本山は富春茶社と冶春茶社なのだが、似たような名前の店が多くて困った。ちなみに上記2つは同じ会社が運営して、この他にも個園の北門に店を構える富春花園茶社、中心街の時代広場の富春大酒店、文昌路の珍園にある冶春はいずれも同じグループで、現在は台湾や北京にも支店を広げている。

一方、運河沿いの冶春茶社近くにある冶春花園茶社は立地からグループなのかと思いきや、「冶春」の商標の利用を巡って10年ほど前に裁判で争った犬猿の仲だそうで、これは別運営。さらに花園茶社というのが東の外れにあるが、これは富春茶社で名を成した厨師が独立して立ち上げた店だそうだ。この中から初日の昼に国慶路沿いにある元祖富春茶社に、翌日の昼に冶春花園茶社へ足を運んだ。

【富春茶社】★★★
13時前と昼の遅い時間だったがフロアは満席の盛況だった。なんとか空いた席を押さえて、紙にテーブル番号を書いてメニューのあるレジ前に向かう。レジの後ろには点心セットのメニューがあり、レジカウンターにその外のメニューがあったので吟味して、「30元客(30元のセットメニュー)×2、蟹黄干丝×1、魁龙珠茶×2 中5(テーブル番号)」と書いてレジ係に渡し支払いを済ませると、レシートを渡されるので、それを持って席に戻ると次々に料理がやってくる。
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まずやってきた蟹黄干丝は麺の様に細切りされた押し豆腐を蟹の身と味噌が入った鶏白湯スープで煮たもので揚州名物として名高い。これが抜群の旨さで、コク深い白湯スープが蟹の旨みも吸収して、あっさりとした押し豆腐に染み渡っている。
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これは期待できるなと点心セットの到着を待っていたが、案に相違して物足りない出来。餡が小さく、皮に旨みや心地よい弾力を感じることがなった。全体に荒っぽい仕上り。
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これでは日本のちょっとした中華料理の店で出されるレベルと大差ない。店を広げすぎてレベルが落ちてきてしまっているようだ。確かに周りは中国人の観光客と思しき人が多く、そういう店になってしまっているのかもしれない。

【冶春花園茶社】★★★+
平日の11時半ごろに入店したが、客は一組だけ。理由はメニューが点心と小皿料理のセットメニュー68元だけだからのようだ。地元で人気の怡园飯店なら肉まんが1つ3元、餡まんなら1元だから、色々付くとはいえこれは相当に高い。事前に調べた限りではセット以外もメニューが選べると思っていたが、オフシーズンなのか、経営方針が変わったのか単一メニューというのも残念だった。

しかし点心は富春と比べて出来がよく、名物の三丁包はたけのこと肉がごろごろ入っていて、甘辛さ加減も絶妙。おまけに皮もふかふかむっちりと理想の状態で、本場の凄みを知ることが出来た。
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その他鎮江肴肉や青菜と青豆の和え物、椎茸煮などの小皿料理もまずまずまとまった味わいだったが、焦げ味が強い豆腐漿や甘味のない汁粉などには閉口したし、量が多すぎて随分と余してしまった。
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点心だけを頼めるのなら良い店なのだと思うのだが、小皿も堪能する前提なら朝昼兼用で食べるつもりでないと厳しいと思う。

2012年12月 2日 (日)

江南旅遊記2:上海のレストラン

【夏味館】★★★
知人が鎮寧路の店の予約を取ってくれて訪問。19時前に訪問したが、席は全て埋まっていて盛況だった。

生まれて初めて上海蟹の姿蒸しを食べたが、小振りの雄だったがやはり味噌がべったりするくらい濃厚で、紹興酒で流し込むと大変美味。美味しいと勧められた紅焼肉は確かに甘辛さに深みがあってこれも良かった。名物と聞いていた燻製たまごはまあ、こんなものかという感じ。他に鰻の煮込みや清炒蝦仁、生煎包、炒飯、デザート等、ビール数本と紹興酒1本で1250元となかなかの値段。東京の8掛けくらいといったところか。

ウエイトレスが気さくに子供を抱き上げてあやしてくれたり、ホスピタリティは申し分なかった。VISA利用可。
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【許記生煎】★★★+
二日目の朝に訪問。大衆点評(中国版食べログ)では「いついっても長蛇の列」の人気店と書いてあったが、日曜の朝7時ではさすがに人はおらず、クレームを言いに来た婆さんと店員が口論しているだけだった。
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隙間から「二両」とお願いすると焼きたてを袋に入れてひょいと渡してくれた。一両で4個3元と上海でも相当安く、そこが人気の秘密のようだ。しかし手を抜いたものではなく、皮はむっちりと、焼き目はパリッと、溢れる肉汁は奥行きがあり、肉も弾力に富んで実に旨い。
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油を感じさせないところが素晴しく、前日食べた数倍の値のするそれよりこちらの方が断然旨かった。ジェイドリンクホテルから5分もかからないので、軽い朝飯にはもってこいだと思う。

 

【上海小南国】★★
最終日の昼に虹橋珍珠城となりの虹梅店へ行った。11時過ぎには流石に閑散としていたが、昼過ぎには8割方席が埋まったから人気店のようだ。内部はなかなか壮観でこれ目当ての客も多いかもしれない。
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酔鶏は予想に反してぬるい出汁に浸って出てきた。酒のいがらっぽさが強く出ていて今ひとつ。
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黒酢酢豚(糖醋小排)がさらに辛くて、作り置きの温い状態で出てきた。作り置きであることを差し引いても、衣の香ばしさが足りず、これまた今ひとつ。
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脆皮乳鸽(鳩姿焼)も身が細く皮も歯ざわりが物足りない。
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蟹粉豆腐は蟹のコク味と豆腐の滑らかな舌触りがよかったが、豚とピーマンの炒め物は油の乳化が足らず味が全体に周っていなかった。
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以上にデザートの汁粉と胡麻団子、ビール2本で369元。杭州で安くて旨いものを食べた後だったこともあるが満足には程遠かった。店を増やしすぎて全体の質が落ちているようだから再訪は無い。

2012年10月 2日 (火)

盛夏庄内旅行記11:土産・大木屋

ケルンでの宴の翌朝、二日酔いでしんどい最終日スタート。

【土産】
産直たわわへ向かい地場野菜などを購入。断然旨かったのはとうもろこし。皮がごく薄でぷちりと噛むと、あまやかな汁がぴゅるっと口に広がっていく。とれたてというのはやっぱり旨いことを実感。
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それからかきもち。絶妙の塩加減と歯ざわり、かすかな甘みが後を引く。昭和58年度の県内産品金賞とのことで、その実力は感じることが出来た。
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市内に戻ってマリーン5清水屋の地下でアマダイを腹開きにしてもらい、塩とともに購入。車内で一塩して保冷材とともに保冷バックで帰京し、翌朝食したら絶妙なぐじの一汐となっていた。400gで1尾1,200円だったからとても得した気分にもなった。
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【大木屋】
平屋造りに大きな看板。昔はこういう中華そばの店がたくさんあったように思うが、今やかなり希少な店構えだろう。かすかな郷愁を覚えて入店。
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店内には小さなテーブルが3つほどあり、いい具合に時代が染み込んでいて妙に落ち着く。メニューはシンプルで麺類のみ。基本の中華そば(450円)を頼む。きわめてシンプルな、しかしこの店を体現するような丼が運ばれてきて、思わず笑みがこぼれる。
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スープはごくごくあっさりしていて中華の「湯」のスタイルを堅持しているようだ。麺はむにむにしていて、やや茹でうどんの食感に似ている。チャーシューは噛み締めがあって美味しい。食後、調味料の後味が少し残ったが、それも含めて全体に郷愁の味がした。

11時過ぎに入店してから客は引きも切らず、おまけに出前の注文の黒電話がたびたび鳴っていて、地元の方にこよなく愛されている店のようだ。古風な雰囲気で昔ながらの中華そばを食べたいときにはうってつけの店だと思う。

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以上で3泊5日の旅終了。街も自然もバランスよく楽しめ、全体に懐かしい雰囲気を味わえた。祖父母は新潟の出だと聞いているので、そういう意味では文化的に近い庄内は親和性があるのかもしれない。また暑い時期に訪問して存分に楽しみたいと思う。

大木屋そば(蕎麦) / 酒田駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5

2012年10月 1日 (月)

盛夏庄内旅行記10:井筒・ケルン

【井筒】
酒田の店はケルン以外なにも下調べをしていなかったので、ホテルのグルメマップを頼りに繁華街を歩いて周ったところ、こちらの店が一番店構えもすきっとしていて好感が持てたので入ってみることにした。店内もすっきりと小奇麗にまとまっていて、料理への期待も高まる。

旬の庄内の食材は一通り揃っていて、加えて名物の三元豚を使ったメニューもあったから、魚はちょっと・・・という方でも問題ないと思う。我々が頼んだ中では鯛といかの造りが良かった。歯応え至上主義とは間逆のベクトルで、とろみと旨みを官能的に味わえた。

カウンターではご常連が日本酒のボトルキープで品良くさしつさされつ、というなかなか羨ましい光景も目撃できて、北の地ならではの店の雰囲気も味わえた。手堅い良店だと思う。
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【ケルン】
もともとは早朝に寝台列車で酒田に到着した場合の時間つぶしの喫茶店を探していた時にこちらを知った。夜はバーになり、マスターは高齢ながら名物バーテンダーとして名を馳せているという。酒徒としては足を運ばざるを得ない磁力を感じた。

カウンターはわずか数席でうまいこと2席滑り込むことができた。反骨精神と茶目っ気たっぷりなマスターは座を淀ませる事なく、絶えず新鮮な話題と安定した旨さのカクテルを提供してくれた。

銀座のバーテンダー連がわざわざ足を運んでくる話や、志ん朝師を酒田に呼んだ際の挿話の時には誇らしげな笑みを、バックバーの狂歌や掲載された雑誌のコピーを渡す時には含羞の笑みをたたえて、どの話も押し付けがましくなくカラッとしていて酒のアテには好適だった。

素晴しく使い込まれた手から繰り出されるカクテルに酔いしれ、全国から集った同席の方々ともすっかり打ち解けて、自分史上に残るバーでの一夜となり、酒田の夜は更けていった。

「マスター、楽しい夜をありがとうございました。100歳になる前にはまた伺いますよ。どうぞお元気で。」
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旬味 井筒割烹・小料理 / 酒田駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5

ケルンカフェ / 酒田駅
夜総合点★★★★ 4.0

2012年9月20日 (木)

盛夏庄内旅行記9:野崎冷菓店、そばや千太郎

羽根木温泉からの帰りに鮭川に下りて釣りに興じる。
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渇水で主流は水量が減って、酸素も少ないのか途中で溺れた鮎が流れてくるような状況だったが、橋げたまわりは淵になっていて小さなハヤが溜まっていたので、これを狙って釣りに没頭。気付けば2時間近く居たが、夢中になって思い切り日焼けしてしまった。
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【野崎冷菓店】
火照った身体を鎮めるべくこちらに伺う。夏の間だけ営業するという店は、あちこちから涼を求めた客が集まってきていて盛況だった。雪深い地域だけに夏への思いもひとしおなのだろうかと思ったが、こちらのかき氷の特別な味わいが人々を引き寄せているようだった。普通のかき氷とは違って、砂糖水を冷凍機に吹き付けて、そこに出来るシャーベット状の氷をこそげとって使っているという。
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このお陰で滑らかな食感とあっさりとした甘みが特徴の美味しいかき氷が頂ける。(酒田で食べようと思っていた「アイスクリン」と似ているように思う)家族の笑い声と蝉の鳴き声、微かな風にゆれる暖簾と強い日差しでくっきりと現れた電柱の影。短いながら完全な夏がそこにあった。食味ももちろんながら、夏の風情を味わうにはこれほど好適な店はそうないだろう。思い出深い店となった。
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【そばや千太郎】
鮭川村のホームページで「鮭川通信」というPR誌を見つけ、そこで紹介されていたこちらに伺う。風格のある柱や梁が目を引く店内は、作家物と思われる染物の暖簾や和骨董の間仕切りが巧みに配されて、とても洗練されていて落ち着く雰囲気。
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ビールの付け出しとして出されたそばせんべいはぱりっとした食感と塩気が良い塩梅。蕎麦は大皿、付け合せに鮭の昆布巻きもついて、鄙ならではのたっぷりとした豊かさを感じる。
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蕎麦はつるりとした肌の具合が良く、からりと揚がった天婦羅にかぶりついてはすすり、あっという間に平らげた。蕎麦の経験値は低いのだが、これは相当に美味しい蕎麦ではないか。それが証左に地元のお客が引きも切らず来店する。中には予約して来ている方もいたから、この辺りでは知られた存在なのだろう。この店に引き合わせてくれた鮭川村役場の方に感謝したい。

野崎冷菓店甘味処 / 鮭川村その他)
昼総合点★★★★ 4.0

そばや千太郎そば(蕎麦) / 羽前豊里駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5